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今年もあと少しで終わろうとしているが、思えば2004年はアニメイヤーとも言える年だったのではないろうか?何といっても、劇場アニメ映画では、 宮崎駿 大友克洋 押井守 という世界に誇る三大巨匠が、揃って新作を公開。作品に対する評価はともかくとして、いずれも興行的に見て一応の成功を収めた。それに加え、TVアニメの映画化も、新たに『 金色のガッシュベル 』『 NARUTO 』などが公開され、TVアニメの映画化が急速に拡大していることが十分にうかがえた。一方、ミニシアターでも 湯浅政明 監督、『 アニマトリックス 』で世界的に有名なSTUDIO4℃制作の『 MIND GAME 』や『ほしのこえ』の新海誠監督最新作『雲のむこう、約束の場所』といった傑作が登場。今後もミニシアターのアニメ映画には注目したいところである。

アニメ映画だけでなく、TVアニメの実写映画化も続々登場し、話題をよんだ。紀里谷和明監督の『 CASSHERN 』を皮切りに、庵野秀明監督の『 キューティーハニー 』、香取慎吾主演の『 忍者ハットリくんTHE MOVIE 』、『 デビルマン 』と次々と公開された。その中で一番の成功を収めたのが、意外にも『忍者ハットリくん』であった。主演の香取慎吾のキャラクターが原作のイメージにしっかり合っており、原作ファンからも好評を得たのが成功の要因であるといえよう。一方、『CASSHERN』も若者を中心にそれなりは人気は得たのだが、30代を中心とした原作ファンの間からはイメージが崩れていると不評だった。アニメの実写映画化には、原作のイメージに即した映画作りが必要であることを十分感じさせる結果となった。

TVアニメはどうかというと、やはり『 鋼の錬金術師 』。人間の生死、業をリアルに描いたこの作品は、女性を中心に大ヒット。原作コミック、DVD、ゲーム、関連グッズが大いに売れ、さらにテーマソング集がオリコンチャート1位を記録するなど、2004年のTVアニメの象徴とも言える存在。来夏には劇場版も公開される予定で、来年も「ハガレン」に注目が集まりそう。もうひとつは、『 ガンダムSEED 』。本編終了後も、再放送や総集編の放送およびDVD発売で人気が持続し、そして10月からは続編の『DESTINY』放送開始と、今年も安定した人気。続編は1クールが終了し、来年からのさらなる展開に注目が集まる。

他のアニメも黙ってはいない。浦沢直樹原作の人気サスペンス『 MONSTER 』が今年4月についにアニメ化。映像化が難しいといわれていたにも関わらず、マッドハウスの高い技術力で原作のイメージを全く損なわずにアニメ化。深夜放送にも関わらず、高視聴率をマーク。このほか、ガンダムなどの名作アニメのパロネタで人気を集めた『 ケロロ軍曹 』、2002年に放送された『 功殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 』の続編『2nd GIG』、平井久司キャラクターデザイン、沖方丁文芸統括の『 蒼穹のファフナー 』 など、良質のアニメが続々登場。

また、NHKのアニメ放送にも変化が見られた。NHKは『 ふしぎの海のナディア 』『 カードキャプターさくら 』『 未来少年コナン 』など、過去に放送した名作アニメの再放送を行い、また日曜のゴールデンタイムに、フジテレビに対抗するような形で新作アニメの放送を行うなど、アニメ放送に力を入れ始めている。(その影響で、フジテレビは日曜夜7時台の番組編成の変更を余儀なくされた。)NHKの台頭も今後見逃せないところである。

さて、2005年のアニメはどうなるのか?劇場では、春休みの興行に異変が起きている。毎年恒例のドル箱シリーズ『ドラえもん』の休止である。代わりに、東宝は『ロックマンエグゼ&デュエルマスターズ』を公開するが、その穴を埋めるのは難しそう。東映の『ワンピース』が活気づきそう。ただ、その影響で『名探偵コナン』が例年より2週間早くの公開となるだけに、『ワンピース』も安泰とはいかない。
GWといえば、『クレヨンしんちゃん』。しかし、監督は昨年の水島努氏に代わり、TVシリーズで監督を務めるムトウユージ氏が務める。監督交代で『クレしん』映画の持ち味が失われないか不安なところ。それ以降も、東宝は『ポケモン』『NARUTO』、そして松竹は『鋼の錬金術師』『機動戦士Zガンダム』、GONZO制作の『SPIRIT』を公開。『ハガレン』の映画がどれだけのヒットを呼ぶか気になるところである。2004年とは違い、オリジナルではなく、TVアニメの映画が中心となりそうだ。

TVアニメは、やはり『機動戦士ガンダムSEED DESITNY』。視聴率的に見ても、前作を上回っており、どれほど上回るヒットを飛ばすのか、どんなドラマが待っているのか?さらなる続編はあるのか?話題は尽きない。そして忘れてはならないのが、『ドラえもん』の声優交代、完全リニューアルである。アニメファンならずとも、彼を知っている者は誰でも気になるところ。新しいドラえもんの声優は誰に?完全リニューアルは果たして成功するのか?それに伴う関連商品の展開はいかに?話題性は十分だ。

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最終更新日  2004年12月28日 02時17分00秒
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