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2006年10月03日
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テーマ: お勧めの本(7419)
カテゴリ: オヨミモノ
光の帝国

さて、今回のお奨めは、ちょっと毛色の変わったSFです。
不思議な能力を持ちながら、ひっそりと日常に埋没する「常野出身者」の物語です。

光の帝国 それぞれ別のコンセプトで書かれた短編集なのでしょうが、連作長編のようでもあります。恩田氏の語り口はとてもシャープで、すっきり読み下せるところが好みです。
そして、何より気に入っているのは、その「奇妙な発想力」ですね。

これを読んだ頃の私の感覚では、「超能力」とは「バビル二世」というアニメの主題歌の歌詞にある「さいこきねぇしぃす、てれぱしぃ」のことであって、能力を発揮する際も、物々しさが伴わなければなりませんでした。

膨大な書物を暗記することができる....。
確かにすごい能力ですが、だから何だ!と言いたくなりませんか?

それがひとつの短編として、納得できる形にまとめられていたので、思わず唸った....のが、気に入った瞬間だったと思います。

少々哀愁を誘うような結末になってしまいますが、この季節、夜長を楽しむお供に、是非ご一読頂きたい作品です。





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最終更新日  2006年10月04日 00時07分23秒
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