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2006年10月05日
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テーマ: お勧めの本(8033)
カテゴリ: オヨミモノ
ルパンの消息

デビュー前「幻の処女作」の大見出しに踊らされて、思わず手にした。
読み進むにつれて、期待が裏切られた感覚に囚われた。
恐らく「横山秀夫が書いた」先入観さえなかったら、この手の感覚は生じなかったろう。

曰く
「昭和の日本を震撼させた「三億円事件」までをも取り込んだ複眼的ミステリーは、まさに横山秀夫の原点。人気絶頂の著者がデビュー前に書いた“幻の処女作”が、15年の時を経て、ついにベールを脱いだ!」
キャッチコピーだけ取れば、期待するなと言う方がおかしい!

時効まで24時間というリミットも、切迫し過ぎて物語に「無理」をさせるばかりだし、所々伏線はあるものの、三億円事件も「こじつけ」に近いし....。
ところが「骨格」だか「土台」だかがしっかり作られているのか、どうも「後を引く」....。ここで「止めてしまえ!」という踏ん切りがつかない....。

気付くと苦り切った思いで、読み終わっていた。
そして、不思議とそれまで抱いていた「悪印象」は消し飛んで、別の感覚に支配されていた。

....また、横山秀夫に「やられた」....。

本を手にした時点で、横山秀夫の術中に嵌っていたのだ。
これは中々に清しい感覚だった。
推理作家のトリックにかかったとするならば、読後の爽快感は彼の右に出る者はなかろうと思う。

結果として「横山らしからぬ」本の雰囲気が、最も大きく「印象」として刷り込まれてしまったようだ。私がこの本を薦める唯一の理由は「それ」と言うことになるが、同時に、本気で「横山ファン」である方で、未読の方については、そのまま封印することをお薦めしたい作品でもある。





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最終更新日  2006年10月05日 22時00分47秒
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