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2007.03.31
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カテゴリ: 教育相談だより
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 ADHDの子どもたちは、なぜ、多動であったり、忘れ物が多かったり、身のまわりを散らかしてしまったりするのでしょうか。今回はそれについて考えてみたいと思います。

外の環境は、いろいろな形で私たちに刺激を与えてきます。目から、耳から、肌から、その他五感を通してたくさんの刺激が飛び込んできます。そして、それが目や耳から脳に送られて、そこで処理されていきます。しかし、脳には必要な情報とそうでない情報を選り分ける「フィルター」機能が働いていて、必要でない刺激・今ふさわしくない情報はそこでブロックされてしまいます。なにかに熱中していると他のものが目に入らなかったり、おしゃべりに夢中になっていると、まわりの物音に気づかないといった経験がだれでもあることと思います。それはこの脳内のフィルターが働いているからなのです。

 もしもこのフィルター機能が働いてくれなかったらどうなるでしょう。次から次へ飛び込んでくる刺激で、私たちの頭の中は、ごちゃごちゃに散らかった部屋のようになって、何がなんだかわからなくなってしまうでしょう。これがADHDの子どもの頭の中の状態なのです。
 なにかに集中しようとしても、その頭の中に注意力をそらす刺激が次々と割り込んできます。授業を受けていても、鉛筆が落ちれば鉛筆のことにすべて注意が向いてしまい、ベランダにカラスが来れば、頭の中はカラスのことでいっぱいになってしまいます。ちょうど、刺激を受けると頭の中の注意力をすべて「上書き」されてしまうような感じなのです。そのため、行動は落ち着かず、衝動的な行動が多くなります。

 部屋の中を片づけようとしても、床に落ちているマンガを拾い上げればそれに夢中になり、読んでしまいます。それを片づけに行けば、その本棚に目が行き、その中の1冊を手に取り、読んでしまいます。以前、テレビでADHDで悩む女性が家事をやる様子をビデオに収めたものを放映していました。料理をしようと台所に行っては、たまっているゴミを持って部屋に戻り、そこでゴミを置いてすみの掃き掃除を始めてしまいます。こんな具合に、次々と違うことを始めてしまい、結局、部屋の中はどんどん混乱していくばかりでした。

脳の前頭葉、前頭全野と呼ばれる部分での、脳内化学物質のアンバランス(多くの場合は不足)により、このような障害が起こるといわれています。
次々に新しい刺激が入ってくるという状況に弱い、それがADHDといえます。そう考えると、ADHDの子どもをどう援助していったらいいのかもだんだん見えてきます。





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Last updated  2007.04.10 22:53:55
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