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2007.03.30
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カテゴリ: 教育相談だより
3
 今、注目されているADHDとはどんな障害なのでしょうか。
 ADHD(注意欠陥多動性症候群)は、次のような行動を日常的に繰り返す子どもたちを指しています。

○注意欠陥
・やたらと忘れ物をする。
・なんでもやりっぱなし、なかなか片づけられない。
・身のまわりに日用品や脱いだものを散らかす。
・なにかをしに行ってもいつの間にか違うことに夢中になってしまい、忘れてしまっている。
・すぐに人の足を踏んだりぶつかったり、物を落としたりするようなことなどがよくある。
・授業中にすぐに気を散らして手遊びなどしている。

○多動・衝動
・友だちのちょっとした言動にかっとして、切れて暴力をふるう。
・授業中にじっとしていられずに立ち歩いてしまう。
・先生の発問に、手をあげずにすぐに答えてしまう。
・先生が指名してくれないと怒ってすねる。
・順番を待つことができずに割り込んでしまう。
・面白そうなことがあるとじっとしていられずに、状況をわきまえずにやってしまう。
・友だちのした気に入らないことや、自分が不公平に扱われたと感じることに、しつこく文句を言う。

 個人差はありますが、以上のような行動特徴を見せる子どもたちがADHDと呼ばれています。たいていの子は、「注意欠陥」か、「多動・衝動」か、どちらかが強く出ます。(中には両方同じように強く出てしまう子もいます)司馬理英子さんは、前者を「のび太」、後者を「ジャイアン」とたとえて「のび太・ジャイアン症候群」という著書の中で詳しく説明しています。

※「のび太・ジャイアン症候群」(主婦の友社)1575円 とにかく内容がわかりやすいです。

 なお、ADHDは、ふつう、7歳までに症状が顕著に表れるということで、専門の医師が診断を下します。あまりに症状が激しい場合は、医師の処方した薬を服用することで数時間症状を抑えることができます。

 服薬が必要なほど激しい症状を示す子はそれほど多くは見られませんが、「それっぽい」程度の子はけっこう学年に何人かはいるのではないでしょうか。それはもしかしたらしつけがなっていないのかもしれないし、甘えているだけかもしれません。でも、ADHDの傾向を持っているという可能性もあります。その子の行動全般を注意深く観察してみてください。


古典落語 「粗忽(そこつ)の使者」

 今でこそ、電話や Fax、さらには電子メールなんてものもあって、遠く離れた人に用件を伝えることもそれほど難しくなくなりましたが、むかしは、書状を届けるか、さもなくば誰かに先方まで行ってもらって、口伝えでという方法を取っておりました。

 ある日、武家屋敷に親類筋にあたります杉平家よりの使者がやってきます。ところが、この使者、屋敷につくなり、腹を切る、切腹すると大騒ぎ。時代劇なんかだと、簡単に切腹されていますが、実際には、幕府への届け出とか、なかなか面倒なことがたくさんありまして、簡単に切腹されてはたまらない。とにかく使者を落ち着かせ、理由を尋ねたところ、使者が言うには、使者の口上を忘れたとのこと。どうにか思い出してもらえないかと皆が思案していると、使者が言うには、子供の時分から、親が尻をつねってくれると思い出したという。
 それじゃあ、つねりましょう、と使者の尻をつねるのですが、年季が入っているといいますか、つねられ慣れているお尻でございまして、少々のつねりかたでは、ハエが止まった程度にしか感じない。力自慢がよってたかってつねるのですが、全くこたえた様子がありません。
 最後にはくぎ抜きまで持ち出して、ようやく思い出しました!
「しまった、屋敷を出る時に、用件を聞くのを忘れた!!」

 おそらくこの落語の使者は、今でいう「注意欠陥型のADHD」なのではないかなあという感じがします。古典落語には、粗忽者をおもしろおかしくネタにしたものがけっこうあります。おそらく昔からADHDというのは存在したのでしょう。古典落語の世界からは、「まあ、粗忽者だからしょうがないなあ」とあきれられつつも、それなりに許され、大事にされていた社会であるような、おおらかな雰囲気が伝わってきます。





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Last updated  2007.04.10 22:54:44
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