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2007.12.11
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カテゴリ: 教育相談だより
バスケットボール2.GIF

 特別支援が必要な子どもがたくさん通常学級に入ってくることになります。
 配慮が必要な子が通常学級にふつうに入ってくるようになると、「一斉指導」「集団指導」はたいへんになるでしょう。
 「個別指導」「個に応じた・・」ばかりじゃどうやって学級経営やるんだよ・・・と言いたくなるところでしょう。実際これからはたいへんだと思います。
 まあ、それを言ってもしょうがないですし・・・ここでは、特別支援をふまえた学級経営、しつけやきまりなど学級の子ども達全体への指導をどうやっていくかについて考えてみましょう。

 私たち教師は、子ども達を伸ばすために、子ども達に課題を与えます。子ども達に、時には厳しく指導します。めんどくさい問題をやらせます。字をていねいに書き直しさせます。宿題をさぼるなら無理やりにでもやらせます。教師は子どもに「負荷」をかけているのです。
 この負荷が、一部の子ども達にとっては、支えきれないほどのストレスになってしまうのです。

 例えば、「身の周りに物を落とさない」という、きわめて当たり前の指導であっても、注意力の面で発達的課題を抱えた子どもにとっては、とんでもなく難しい課題を与えられたことになります。先生がそれを厳しくビシビシと指導したとしたら、その子にとっては、毎日がそれはそれはきついストレスの日々になってしまうでしょう。
 ならば、厳しい指導、徹底した指導はできないのでしょうか。
 まあ、それもちょっと極端な話です。

 やっぱり厳しくしてもいいんじゃないでしょうかね。
 そうしないと子どもしつけられないですから。

教師が意識して、「この面では自分は厳しくやってるから、こっちはあんまり締め付けないようにやろうかな」といったバランス感覚をもって子どもに接して行けばいいんじゃないでしょうか。
とくに手のかかる○○君の立場で、「1日の学級での生活、どれくらいストレス感じてるんだろうかな?」と考えてみると、自分の指導のさじ加減がつかめてくるのではないでしょうか。

 例えば、クラスの子ども達に時間を守る意識を徹底させたいと考え、厳しく指導することにしたなら、同時に「忘れ物ゼロキャンペーン」をやるのは思いとどまって、とりあえず今はおだやかに注意するだけにとどめるとか。
 何でもかんでも子どもを締め付ける先生では、必ずまいってしまう子どもが出てしまいます。

 また、「私の受け持ったクラスは必ずこんな風にする」という確固たる方針を持った先生も、特別支援教育が入ってきたこれからは、今までと同じにはできにくくなるかもしれません。
 自分のポリシーはあるけど、あくまで受け持った子ども達の実態を見て、その子たちにあわせて指導のやり方や、徹底の度合いを調整できる、そんな柔軟性が、これからは求められていくのではないかと思います。

ある先生は、新しく担任した学級の学級開きの日に、子ども達に、教室の床を手でなでさせました。そして、こう言いました。
「先生は、昨日、いっしょうけんめいに、みんなが来るこの教室を掃除しました。ざらっとした砂ひとつないでしょ?なにかをやるんだったらとことんやりましょう。いっしょうけんめいにやれば、みんなだってできます。やる気になって努力すればなんだってできるのです。」
 この先生は、完璧に汚れがない教室という「サプライズ」で、子どものやる気、自覚を一気に高めました。掃除はたいへんですが、たいへんインパクトのある学級開きです。

 でも、毎年ワンパターンでこれをやるのではプロではないですね。
 だって、はっきりと注意欠陥が目立つ子どもがいるクラスだったら、その子は初めから自信をなくしてしまうかもしれませんから。
教師は手元に何枚かのカードを持って、子どもに合わせてそれを切っていくといった幅の広さを求められていくのではないでしょうか。

 次回からは、特別支援を考えた学級経営手法 いくつか具体例を挙げて考えてみたいと思います。





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Last updated  2007.12.11 22:19:37
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負荷かぁ…  
しっかかもっかか さん
こんにちは。AD/HDの子を持つ親として、こういう記事はとても嬉しいです。
机の周りに、自分の物をなんでも置いてしまうので、学校にお願いして『(名前)箱』を作ってもらいました。ただ注意されたり叱られても、彼等には難しいです。具体的に『○○をロッカーに入れなさい』と、毎日言い続けるのも、大変だと思います。
『何ならできるのか』『どこまでならできるのか』を考えて頂けたら…って、クラスの先生に願っていますが、現実は厳しいようです。先日のクラスを覗かせて頂きましたが、スケート靴を履いている子に『早くしなさい!』ばかりで、手を添えて教えたり、『ここを引っ張るんだよ』などと教えている先生は一人もいませんでした。できない子に寄り添って出来るようにしてあげるっていうことが教育の原点だと思っていたのに、ショックでした。(小学3年って、もうそういう年じゃないってこと?) (2007.12.12 14:05:49)

まさに教師の力が試されます  
sugi さん
donguriさん、こんにちは。
何枚かのカードを持っていなくては、本当に太刀打ちできない状態になりますね。
たった一人と対している私でも、その子も表情をみながら状態を見ながら、あれこれ予定変更はいつものこと
正直、予定通りにいかないことは、今までの硬い私の頭ではそれだけでストレスになります。
目標も軌道修正だらけです。
普通学級で・・と想像するだけで・・・はあ~~
これからの先生達は柔軟な思考力が必須です。
がんばって!と心底エールを送りたい気持ちです。
(2007.12.12 14:57:45)

Re:負荷かぁ…(12/11)  
tot23  さん
しっかかもっかかさん
こんにちは
これからの担任教師は、「全体」と、「個人」の両刀使いですね。
「はやく、はやく」とせかす先生は、まだどちらかというと「全体」の方にウエィトがかかっている状態かもしれません。
ただ、通常学級の担任というのは、常に、「能率」というものを迫られているものなのですよ。その能率とは、子どもの平均点が上がることだったり、発表が増えることだったり、集会の参加態度がよいことだったりと・・・
つまり、「1人でもたくさんの子どもにひとつでも多くの進歩を」それが能率というわけですね。それをしている先生がいい先生だという見方が学校にも、社会にもあるのです。
だからそれと同時に1人の子どものじっくりとしたあゆみに付き合い、寄り添う・・・これはかなり巧みなバランス感覚と頭、気持ちの切り替えが必要なのです。
学校の先生達も、みんな試行錯誤でそのバランスをつかもうとしているところなのではないでしょうか。

『何ならできるのか』『どこまでならできるのか』という視点でお子さんを見てらっしゃるしっかかもっかかさんはすばらしいですね。
親も、教師も、そういう見方が大切だと思います。 (2007.12.12 21:42:05)

Re:まさに教師の力が試されます(12/11)  
tot23  さん
sugiさん
こんにちは ごぶさたしてしまっています。

これからは、教師はバランスと柔軟性を求められていくのではないかというのが僕の考えです。
個別の対応、個をじっくりと見ていく視点が大切なのですが、でも、全体を指導する、集団の力で集団の個々が育っていく、そんな指導もないがしろにされてはいけないはずなのです。
これからの教師は柔軟なスタイルを求められるのは間違いないと思います。
偏屈、一芸に秀でた変わり者みたいな先生は、これからはそれだけでは通らなくなるかもしれません。
まあ、幅を広げないとね。 (2007.12.12 21:48:07)

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