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2008.04.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
桜だ.gif


 前回に続いてまたまたCM批判・・・とがっててすいません。
 でも、これは書かないと。
 KDDIの「いまや、小学生にもケータイが当たり前になりつつ・・・」なんていうようなCMがありました。
 これには、「おいおい、ちょっと待てよ。」と思いました。
 携帯電話のユーザーの数は頭打ち、もはや限られた数のユーザーを数社が奪い合う状況です。ここで新しいターゲットを求めていたわけです。そんなとき、防犯、安全という最近の子どもを取り巻くニーズに、これはチャンスとばかり飛びついたという形ですね。
 僕も携帯を使っています。このCMのAuの携帯を使っているのですが、このCMには、ちょっと待てよと言いたいです。

 担任している子どものなかにも、ケータイを持っている子がいます。ちょっと行動に課題を持つ子で、ちゃんと家に帰らなかったり、とんでもないところで引っかかっていたりといったことのある子なのです。先日、その子が連絡帳をなかなか書かなくて、帰りが遅くなってしまい、お母さんに連絡を取ったところ、「はい、わかりました。大丈夫です。GPSで場所を確認しました。」ということを言われました。
 たしかに防犯、安全面で、携帯は便利です。役に立ちます。

 だけど、だけどです。
 これを「みんな持っているのがあたりまえ」という既成事実にしてしまうのには反対です。
 携帯を介したコミュニケーションの危険性に対する配慮が足りないと思います。
 単に悪質サイトへのアクセスばかりでなく、その気軽さ故の、あまりに密で相互拘束的なコミュニケーションの危険性に、もっと目を向けるべきでしょう。

 ケータイのメール。今や、よく中学の女の子たちは、ひっきりなしに他愛のないメールのやりとりをし合うことで、グループの中での自分のポジションを確認し合っているという話を聞きます。「今、何してる?」なんていうメールが来ると、すぐにでも返さないと、あとで仲間はずれにされるかもしれない。だから、風呂に入っていても、ケータイをそばに置いておかないと不安でしょうがないということです。
 高学年の女の子たちを見ていると、それこそ自分がグループの中で孤立するのではないかとびくびくしているような態度をしばしば見ます。休み時間などいつでも一緒に行動して、体育の授業に遅れる時もつきあって、仲良しグループで他の子の悪口をひそひそと・・・そして挙げ句の果ては、グループの1人が仲間はずれになって、トラブルに。
 こんな子たちがみんな携帯を持って、学校でも家でもメールをし合ったらと想像すると、ぞっとします。
 いじめや学校裏サイトなどに見る、児童後期や思春期の子どもたちが持つコミュニケーションの不安定さ、危うさをエスカレートさせることは間違いないと思うのです。

 携帯のコミュニケーションは、
○24時間エンドレスの徹底的な相互拘束性
○仲間だけの密室性
○いじめや中傷などにおける匿名性
といった危険を持っています。

最近は、保護者同士もやたらメールで連絡取り合ってて、話がとんでもなく大きくなったり、ゆがんで伝わっててびっくりさせられたこともあります。顔を接しない字だけの情報は、受け取る人が内面に持つ感情によって、どんどん歪曲させられていくものだと思うのです。
 メールで伝え合うのって、やっぱり便利だけど危険なんですよ。

 子どもにケータイを勧めるなら、ただフィルタリング機能をつければ安心だなんて安易なものでなく、た子どもたちが相互コミュニケーションに使うことに関しても、企業側が研究してから子どもに勧める慎重さが必要なのではないでしょうか。例えば、非難、中傷にはフィルタリングがかかるとか(そんなことできるかな・・・)

 まあ、なんにしろ、携帯が子どもに広がっていくのは止められないと思います。でも、それを一気に加速させたくはないですね。坂道を自転車が走っていくのに、せめてブレーキをかけてスピードを落とすことで危険を防ぎたいという気持ちです。

 あと、すっかり忘れられていますが、携帯電話の「電磁波」の人体への影響については、いまだに「灰色」だということです。子どもにケータイを持たせる判断をした親御さんは、ヨーロッパの多くの国では16歳以下の子どもにはケータイを持たせないようにという指導がされているということをご存じでしょうか?
 ケータイは「21世紀のタバコ」などと主張する学者もいます。

 まあ、こういうことは、企業の戦略に流されずに、慎重に、よく考えていきましょうよ。





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Last updated  2008.04.20 09:04:09
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