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2008.06.29
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カテゴリ: その他
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 ぼくは中学ぐらいの頃から、趣味を聴かれた時は、「音楽鑑賞」というのをいつも言っていました。好きな音楽は、ロック、カントリー、それに最近はケルト音楽っぽいのをよく聴いています。小さい頃から歌謡曲は苦手で、父親からは「大人になれば良さがわかるよ」とか言われていましたが、今でも苦手です。未だ大人になれていないのかもしれません。(笑)

 ところで、
 最近は、音楽をネットからダウンロードして聴くというのがはやっています。
 これは便利です。家にいて、気楽に好きな曲を手に入れられるのですから、楽でいいです。それに、2500円出してCDを買うと、たまにその中で好きな曲がほんの1曲か2曲だけだったりして、そんな意味でも好きな曲だけダウンロードできるというのはうまいシステムです。

 しかし、この「好きな曲だけダウンロード」という方法、ぼくは個人的に、ちょっと怖さを感じています。「いいのかな」という軽い危機感があるのです。

 昔は、歌謡スターはシングルヒットをひたすら考えていました。作曲家、作詞家の先生と、プロデューサーと協力して、ヒット曲を作ることを第一に考えました。それが長い間日本のポップミュージックのあり方でした。
 言い方を変えるなら、音楽において、「売れる商品を作る」ことが第一だったのです。 ところが、70年代、80年代の、欧米のロックミュージシャンのスタイルが次第に日本に入ってきました。
 それは、まずヒットシングル1曲を当てることを目指すのではなく、「アルバム」を作り、そのアルバムを売るためにその中からシングルカットしてヒットを狙うというスタイルです。

 このアルバムレコーディングスタイルは、日本の音楽界にとってとても進歩的なことだと思いました。十数曲をまとめてアルバムにすると、曲の構成、つながり、曲の余韻による心理的効果など、最初から最後まで聴き通して、何か聴く者に感じさせる「作品」と呼ぶに値するものになります。中には延々10分にも及ぶギターソロがあったり、ほんの1分足らずのきれいなメロディーが挟まれていたり、「いろいろ」なのです。
 音楽を「作品」として作るから、彼らは「アーティスト」と呼ばれたのだとぼくは思います。

 ところが、1曲ダウンロードが主流になると、アルバムレコーディングが衰退するのではないかと懸念しています。
 ヒットする1曲だけダウンロードされるようになるなら、ミュージシャンはみな、もっともポップで、いかにもヒットしやすい曲だけを作り、レコーディングするようになるでしょう。ヒットパレードの歌謡曲時代に逆戻りではないですか。

 もちろんすでに地位と人気を確立しているミュージシャンはアルバム作りをするでしょう。でも、それほど売れていないような人たちは、1曲、それもかなり大衆受けしそうな曲しかレコーディングさせてもらえなくなってしまうのではないでしょうか。
 そういう音楽界にはなってほしくないなあと思います。





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Last updated  2008.06.29 16:44:36
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