2002年07月24日
XML
テーマ: 京都。(6330)
カテゴリ: カテゴリ未分類
いつの間にか昼になっていた。映画村の中には日本橋の近くにうどんとソバの店があり、明治通りにラーメンと軽食の店があるのだが、そういうメニューを食べたい雰囲気ではなかった。結局入り口付近にあるレストラン「CHANBARA」で食べたのだが、はっきり言ってたいしたことはなかった。スペースだけは広いのだが、まさに修学旅行の団体さん専用レストランという雰囲気。テーブルも椅子も大衆食堂並のスチール製だったが、こういう場所で雰囲気を要求するのは無理だろう。いったい何を食べたのかすら思い出せない。

そそくさと食事を済ませて、明治通りを歩いていると、建物の向こうに人が集まっている。何事かとそっちを覗きに行った。そこは屋敷町のコーナーで、白壁の塀に立派な門構えの家が建っている。その前はちょっとした広場で、明治通りとは幅2m程の堀で隔てられていた。観客は堀の手前に集まっている。堀の向こうの広場ではロケーションのショーをやっていた。

ここでも監督が説明しながらショーが進められている。「赤穂浪士の○○は、隙あらば吉良を打たんと吉良邸を窺っている。許嫁の△△は危険だからと止める。しかし、その時吉良邸の警備をしている一団に発見されてしまう」という設定らしい。それぞれの役者にセリフ、演技指導をしてリハーサルを始める。○○は言い逃れようとするが、しっかり見破られて抜刀した一団に囲まれ、許嫁の△△も取り押さえられようとした、まさに危機一髪の場面に赤穂浪士の××が助けに入るというわけだ。

ここから、監督は殺陣師を呼んで、立ち回りを彼に任せる。「ずっと、押して」「はい、そこで抜刀」「□□君は、△△の方へ行く」「合わせる」「払う」「足を切る」・・・・出演者は8~9人もいるのだが、1人1人の動き、集団の動きや配置、殺陣、を指示する。言われた方もゆっくりではあるがその指示通りに動いている。tetywestは殺陣師の指示を見るのは初めてだったが、かなり細かい動きまで計算されている。特に切られる瞬間の「決まり手(?)」を考えるには、相当苦労するだろうと思う。役者の方も飲み込みがすこぶる早い。もちろんこれはショーのために何度も練習した賜だろうが、tetywestは一度言われたくらいでは絶対に覚えられないと思った。

チャンバラ映画の魅力は何といっても殺陣だろう。いかにカッコよく、独創的に殺すかで殺陣師の価値は決まるのだろう。そういえば、あのSF大作「STAR WARS」でも、一番の見せ場はジェダイの騎士とダースベーダ-のチャンバラだったのだ。体と体、技と技のぶつかり合いはアメリカ映画の西部劇や戦争映画にはない魅力なのだ。カンフー映画が流行ったのも、そういうチャンバラとの共通性があったからだろう。最近では「ロード・オブ・ザ・リング」にしても「グラディエーター」にしても格闘シーンはチャンバラなのだ。日本の殺陣師も今では海外で活躍しているのかも知れない。

一回通してのリハーサルが行われ、監督の「本番!」の掛け声で、実際のストーリーが展開していく。かなり広い場所を使っての撮影(と言う設定)なので、全視野の範囲で物語が同時進行しているという状況になる。しかし、観客はあらかじめ2回も筋書きを見せられているので、本番では自分が興味を持ったところだけ注目できる。立ち回りのスピードは、ビックリするくらい速い。一瞬でも気を抜けば怪我をするのは間違いないだろう。許嫁が追いかけられて取り押さえられるシーンでは、膝をつくために着物に土が付着している。後で洗濯に出すのが大変だろうと余計な心配をしてしまう。

ロケ風景

tetywestが一番気になったのは、切られた時のアクションだった。あまり目立ってもいけないし、かといってヘナヘナと切られたのでは面白くない。その判断は役者に任されているようだ。プロともなれば死に方にも工夫が必要になる。しかし、切られるのは本当に一瞬で、そこまで確認出来ないうちにバタバタと切られてしまった。切られた後は地面に倒れないで、ゆっくりと歩いて塀の傍に引き下がっていた。やっぱり洗濯代が気になるのだろう。

このショーは映画村のパンフレットには掲載されていなかったので、1日に1回だけだったのかもしれない。ふと振り返ると、すぐ後ろに水戸黄門と助さん角さんと娘が立っていた。一瞬「オッ!」と思ったのだが、佐野浅夫でも石坂浩ニでもなく、若い替え玉だった。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2002年07月30日 11時57分23秒
コメント(3) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

鶴亀彰@ Re:50年前のビデオ(2)(08/08) 突然のメールで失礼致します。私はカリフ…

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: