《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2010年12月11日
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テーマ: 足下を掘れ(72)
カテゴリ: 世の中の話
  【7月】のつづき

30)所在不明の「100歳以上」相次ぐ

生存していれば、111歳とされていた男性の白骨遺体が足立区内で発見された事件を受けて、高齢者の現況把握調査を緊急実施したところ、所在が確認できなかった高齢者が複数存在した、という事件と言うか事態。

法務省の調査結果によると、戸籍が存在しているのに現住所が確認できない100歳以上の高齢者は全国で23万4000人に上る。

このうち120歳以上は7万7118人、150歳以上は884人だった。

最高齢は、坂本龍馬と同世代だと。

ありえねえだろ!

黒澤明監督の作品に「生きる」という名作がある。

市役所に勤める志村喬は、毎日書類の山を相手にはんこを押すだけの無気力な毎日をおくっている。

ところがある日、自分が癌に侵され余命幾ばくもないことを知る。

それまでの無意味な人生を振り返り、絶望する。

役所を欠勤し、酒を飲み、ダンスホール、パチンコ、ストリップと娯楽に喜びを求めるがむなしさがつのるばかり。

しかし、昔の部下の女性に言われた「あなたも何か作ってみては?」の言葉に目覚める。

役所でたらい回しになっていた公園建設の陳情を受け入れる。

粘り強く上司を説得し、幾多の困難を越え、ようやく公園の完成にこぎつける。

雪の中、そのブランコに揺られながら、死んでゆく。

『ゴンドラの唄』を口ずさみながら。

    いのちみじかし 恋せよおとめ

    あかきくちびる あせぬまに

    熱き血潮の 冷えぬまに

    あすの月日の ないものを

1952年、僕のうまれる前の作品だ。

冒頭、汚水の染み出た空き地を公園にと、陳情に来た市民が部署のたらい回しにあうシーンがある。

無気力な役人が、書類の山の中に、問題先送りの理由を探す。

前任者の残した問題は、そっくり後任へリレーして、決して自分では解決しない。

役人気質は、今も昔も変わらないのか。

31)大阪で2児放置し死亡させた母親逮捕、児童虐待事件相次ぐ

役人ばかりを責めるのは厳しいが、社会を守る使命を授かっているのだから、責任を認識してほしい。

児童相談所が虐待を把握していたにもかかわらず、何も手を下さなかったことを言っている。

大型かつ複雑化した社会は、必ず歪を生じる。

その歪を修正するためのシステムが、社会を維持するためのコストとして備えられる。

システムが機能しなかったのなら、検討改善を至急行わなければならない。

『子ども手当』をばら撒いてる場合じゃない。

アメリカではほとんどすべての州で、特定の職種に従事する人が児童虐待の兆しを発見したら、児童相談所や警察など関係当局に通報することを「義務」としている。

通報しなかったら罰則があり、例えばニュージャージー州では、1000ドル以下の罰金や、6ヶ月以下の懲役刑に処される。

何でもアメリカの真似を勧めるわけではないが、日本も法律を強化しなければ、ますます子殺しが頻発するだろう。

未熟な親が悪いのは当然であるが、現実が進行しているのだから、強制執行の権限強化などの対策は急がねばならない。

昨年の児童虐待の相談件数が4万4千件だと言う。

そのうち解決した件数が何件かは数字がない。

役人同士、かばいあうのはやめにしないか。

【8月】

32)広島・平和記念式典に米大使ら初出席

アメリカの大使が初めて広島の原爆式典に出席した。

ジョン・ルース大使は、就任当初は不勉強を指摘され日本国民には不人気であったが、この勇気ある行為で挽回した。

なぜ勇気がいるのかと言うと、原爆投下の是非を母国に問うことになるからだ。

アメリカは原爆の使用を責められていると思っている。

戦争を早期終結させるための、やむをえない選択だったと強く弁明する。

しかし、広島市民はアメリカを恨んではいない。

日本のプロ野球チームでいちはやくアメリカ人の監督を要請したのは"広島カープ"だった(1975年)。

アーティストだって、矢沢栄吉、吉田拓郎、奥田民生、吉川晃司、世良正則、浜田正吾、原田真二、ポルノグラフティ、ケミストリー、って完全にアメリカだし、西条秀樹にいたっては「YMCA」を歌っている。

記念館にしてもアメリカの蛮行を責めているわけではない。

どこかの『南京虐殺資料館』とは違う。

大量破壊兵器はいったん使えば、人類の築き上げてきたものを一瞬にして灰燼に帰してしまう、取り返しのつかないものだと訴えているのだ。

オバマ大統領が、この地で核兵器廃絶を訴える日を待ち望む。

33)瀬戸内海で海保ヘリ墜落、5人死亡

香川県瀬戸内海で海上保安本部のヘリコプターが墜落し、5人全員が死亡した事故。

なのだが、なぜかそれが司法修習生向けのデモ飛行中であったことを隠していた。

何のために隠したのか、隠した意味が解らない。

すぐばれる嘘は組織防衛としては逆効果にしかならないが。

日本中の組織が"隠蔽体質病"に罹っている。

何か事が起こると、反射的に隠す。

責任がこっちに向かないことばかりに専心する。

そしてあの手この手で言い訳を募り、反省の口上の中でも未練がましく責任転嫁を狙っている。

どういうわけなのだろう。

日本人は潔い民族だと思っていたのは錯覚だったか。

34)高校野球、沖縄・興南が春秋連覇

沖縄と言えば、高校野球では弱いところの代名詞だった。

2004年にはもっと弱いとされていた北海道も優勝しているし、高校野球に関しては地域格差がなくなった。

全国的に方言も薄れ、地域色は消えつつある。

平準化は成功したが、一方失ったものもある。

地球規模で言えば、この狭い国土の中で様々な文化が育っていたのは稀有なことだった。

近世の幕藩体制が、藩の独自性を高め、誇りを築いてきたためだろう。

世界と伍するためには日本国が一丸となり、「坂の上の雲」を追わなければならなかったが、成熟期に入った今は、地域文化に視点を移し、独自性を重んじるようにしなければならない。

地方分権が求められて久しいが、そろそろ本気で小さな単位の"個"を育てることに方針を改める必要がある。

一億人が個性を発揮すれば、おもしろい国になる。

35)宮里藍選手が米ツアー今季5勝目

"個"が育った結果、世界トップレベルの人材が誕生した。

若い才能は国内にいると、甘やかしの環境が精神を脆弱にしてしまうので、海外で鍛えられた方が大きく開花する。

サッカー選手も、ワールドカップ以降何人かが海外チームに旅立った。

長友祐都、川嶋永嗣、香川真司、巻誠一郎、矢野貴章、これに既に海外にいるメンバー、本田圭介、長谷部誠、松井大輔、森本貴幸、内田篤人、吉田麻也、相馬嵩人、を加えれば1チーム出来てしまう。

ぜひ海外で揉まれて、強くなって日本代表に戻ってきてほしい、って話題が変わってしまった。

【9月】

36)113年間で最も暑い夏、気象庁発表

毎年異常気象と呼ばれるが、今年は確かに暑かった。

人生において、忘れられない夏となった。

37)初代若乃花・花田勝治さん死去

若貴兄弟の叔父さん。

兄弟の父、初代貴乃花とは22歳離れた兄であったため、ほとんど親代わりだったので、兄弟にとっては実質祖父の存在。

"栃若時代"と呼ばれる現役の土俵をリアルタイムで見たことはない。

僕の年代の初見は"柏鵬時代"。

そもそもそれ以前にはテレビがなかった。

83歳は、現在特別養護老人ホームにいる義父と同い年である。

誰が亡くなったなんて話はしないが、同年代の有名人の訃報を聞いた時ってどんな感じだろう。

やっぱり力が抜けていく感じがするんだろうなあ。

僕の同年代は誰だろう。

郷ひろみ、野口五郎、江川卓、掛布雅之、さんま、しんすけ、松山千春、力士だったら千代の富士、朝汐・・・

みんなまだままだ元気だ。

38)鈴木宗男衆院議員の実刑確定、失職

『鈴木宗男事件』が世間を騒がした当時(2002年)に戻ってみよう。

小泉純一郎総理誕生の翌年である。

後に国民の支持で長期政権を保つ小泉であったが、当時はまだ“変人”扱いで人気はさほどなかった。

人気があったのは田中真紀子。

小泉が総裁選に勝てたのも、田中が小泉を支持したことで、自民党員の票が一気に流れたためである。

その田中真紀子は論功行賞により外務大臣に就任。

この外務大臣というポストが巧妙である。

外務省は国の骨格をなす主要な省であるが、外国との関係で継続性が求められ、官僚の力が必然として強力になっている。

そこに“じゃじゃ馬娘”の真紀子が送り込まれた。

問題が起こるのを見越した上での、小泉の采配だったかもしれない。

案の定、「外務省は伏魔殿」発言から、真紀子VS外務官僚の戦いが勃発する。

マスコミはこぞって人気の真紀子側につく。

ところがそこに新たな火種が生まれた。

外務省の中で唯一力を持つ議員である鈴木宗男が、ケニアのODA疑惑(ケニアに災害援助をしようとしたところ、鈴木が邪魔をしたといわれる)で田中真紀子と衝突したのだ。

外務官僚にとって、鈴木のような力のある議員の存在は煙たかった。

ここは毒をもって毒を制すの方式で、ハブとマングースのごとく二人を闘わせることを考える。

ソ連関連の事業や、国後島の箱物行政(いわゆるムネオハウス)がらみの鈴木宗男に関する黒い噂をたくみにリークした。

これに日頃から大きな手柄を求めていた「特捜検察」が乗ってくる。

マスコミは真紀子応援隊で、鈴木宗男はいきなり窮地に立たされた。

日本中で宗男バッシングが始まり、検察は正義の仮面の元こぶしをふりあげた。

いわゆる“国策捜査”で、初めに訴追ありきで捜査が進められる。

そんな中、ひとり鈴木宗男の弁護に立った男がいた。

松山千春だ。

なぜ人気商売の歌手が、日本中を敵に回し泥を浴びるのか不可解だった。

それが、年月を経て、解った。

千春が正しかったからだ。

裁判の中で疑惑の証明は何も出ず、何より選挙民が圧倒的に鈴木を支持した。

国会で「あなたはねぇ、疑惑のデパート言われてますけど疑惑の総合商社なんですよ!」とののしった辻本清美も、7年後に外務委員会で「(鈴木)裁判でもその事実は出ておらず、確証がなかった。そのような言葉遣いをしたことを反省している」と陳謝した。

にもかかわらず、判決は有罪。

証拠も証人も出ないまま、“状況証拠”という憶測だけで有罪にしてしまった。

真実はどうであれ、裁判のルールから見てこれは反則だ。

司法はこぶしの振り下ろし場所を誤った。

立法(国会)は空転、行政は隠蔽、司法は横暴、いったいどうなるんだ、ニッポン。

紙幅の都合で、本日はこれまで・・・つづく






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最終更新日  2010年12月15日 04時14分04秒
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