昨今CO2による地球温暖化問題は、石油を使わせまいとする力が、誘導していることは明らかだ。石油を使わないとなると、原子力に頼らなくてはならなくなる。自然エネルギーに移行すればいいのだが、なぜかその方向への歩みは遅い。
今後、中国・インドが爆発的にエネルギーを消費することになる。アメリカとヨーロッパはその時に備えて戦略を考えている。しかし、その手段は同じではない。
もしかしたら、国家を超えたもっと大きな力がコントロールしようとしているのかもしれない。
そんな話はもう手に負えないので、とりあえず温暖化についての疑問を取り上げる。
武田邦彦は、名古屋大学大学院教授、中部大学総合工学研究所教授、内閣府原子力委員会及び安全委員会専門委員、文部科学省科学技術審議会専門委員等でありながら、その主張の世間との逆行性や、発言の態度などから"トンデモ学者"にくくられているようである。
世の中の定説とされるものに反旗を翻すと、常識にたよる人種からは批判されるが、天邪鬼の僕などはワクワクしてしまう。
データとする数字の誤謬などが批判の対象になっているようだが、論旨としては概ね正しいのではないかと思う。
4年前に『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』で、リサイクルはかえって資源を無駄にする、ダイオキシンは危険でない、地球温暖化防止キャンペーンの誤りなどを訴え、議論を巻き起こした。
その後、河村名古屋市長に雇われ、ゴミ分別を廃止しゴミ処理費用の大幅削減に成功したらしいので、言っていることに間違いはなかったようだ。
密かに他の市町村でも、分別を改めつつある。
ただ、いままで推奨してきたことと真逆をするため、おおっぴらにできないのは官僚の面子体質による。
今回の『ウソだらけ間違いだらけの環境問題』は昨年の発刊で、主に地球温暖化問題、CO2問題のウソを糾弾している。
各章にまとめとしている部分を書き写す。
〔 〕内はいつものように僕のコメントです。
◆地球は本当に温暖化しているのか?
いま地球は1 万年前からはじまった長期的な寒冷期の中にいます。その中で400 年前の小氷河期から温暖化がはじまって、その温暖化もそろそろ終わって、これから寒冷化にはいるのではないかと言うのが、地球物理学者の主流の考え方です。
短期的には、地球の温度はほぼ30
年サイクルで、上がったり下がったりしていますが、1970
年頃までは小さな寒冷期、1970
年頃~2000
年頃まではちいさな温暖期で、そのサイクルに従うと、2000
年~2030
年は小さな寒冷期ということになります。
〔地球が温暖化しているのは、地球の温度サイクルによるもので、CO2が原因ではない。大気中の0.04%未満の二酸化炭素に地球環境を変えるだけの力はない。
氷の島"グリーンランド"は、入植の始まった10世紀ごろは地球温暖期で、本当に"緑の国"だったというではないか。CO2が環境問題として表舞台に立たされているのは、なにか別の理由があると思う。〕
◆温暖化で人類は滅ぶのか?
私は、温暖化によって人類が滅ぶことはないと思います。逆に、地球が寒くなるのは恐ろしいことです。地球の多細胞生物に適しているのは、現在よりほぼ15℃ほど高い気温で、生物にとっての最適な気温は少なくとも20℃を超える気温です。
〔CO2削減で電気を使うな、石油を燃やすなとなると寒冷地の人々はかなり深刻な生活を強いられる。その人たちを寒さから救う方法は、地球を温暖化すればよいという結論が導かれることになるが?〕
◆温暖化によって海水面はどのくらい上がるのか?
IPCC
(地球温暖化に関する政府間パネル。日本政府も含め各国政府が資金を出して1988
年に設立された)の予測では、海水面の上昇はいまのまま温暖化がすすむとしたら30
年で約10
センチ、100
年で30~40
センチ程度です。ゴアが『不都合な真実』で描いた「6
メートルの上昇」というのは、3000
年後のことです。
〔沈み行く国「ツバル」は、海面上昇によって埋没しているのではなくて、珊瑚のうえに土を盛って作った土壌であるため、土台の珊瑚が崩壊し地盤が沈下していると言うのが真相らしい。センセーショナルに発信したジャーナリストもすべて知っていることであると言うから、"捏造報道"といっていい。〕
◆地球は、将来何℃くらい上がるのか?
いまの科学から、100
年後に気温がどうなるかという予測は難しいのです。いまのところ、30
年後に0.5
℃、100
年後はプラスマイナス2
℃程度の範囲でしょう。
〔これは地球平均の話で、都市のヒートアイランド現象は別の問題だ。実感として夏が年々暑くなっているのは確かで、都市の作り方を改善しなければこちらは解決しない。〕
◆地球が温暖化することは本当に悪いことか?
地球の生物にとっては、ふつうは温暖な気候のほうが生存に適しているので、温暖化によって悪いことが起こるというのは想像の産物でしかありません。さらに日本にとっては、作物は豊富に採れるようになり、暖房費も少なくてすむので、温暖化はいいことばかりだと考えられます。
〔今年の寒かった冬を省みると、やっぱり冬は暖かいほうが良い。スキーなんかできなくていい。雪なんか大嫌いだ。〕
◆CO2 が増えるのは本当に悪いことか?
いまのレベルであれば、CO2 が増えるほうが「地球にとって優しい」と言えます。
大気中のCO2
の濃度が今(0.038%
)の倍の0.07%
になっても、古生代、中生代のCO2
の濃度の5
分の1
~15
分の1
にすぎず、生物にとっての危険領域には近づきません。むしろ、CO2
は生物にとっては必須なものなので、CO2
がなくなると地球上の生物はすべて死に絶えてしまいます。
〔CO2があたかも毒ガスであるかのような扱いを受けているが、アイスクリームを持ち帰るとき入れるドライアイスはCO2の塊である。歌謡ショーや結婚式で炊くスモークもドライアイスを気化して作る。コーラやソーダやシャンパン・ビールの炭酸はCO2だ。そもそも生きものが呼吸で吐き出しているのがCO2だ。CO2を撒き散らすなと言うことなら、これらにも規制が掛かるはずだ。呼吸を止めろって?〕
◆CO2 でなぜ地球が温暖化するのか?
CO2 は温暖化ガスと言われています。その温暖化のメカニズムのすべてが明らかになっているわけではありませんが、地表からの反射される熱が大気中のCO2 分子の振動などによって吸収されて、大気を暖めるとされています。
今後100 年で3 ℃上昇すると、日本はどうなるか?
CO2 温暖化仮説によると、コンピュータ・シミュレーションに基づいて今後の100 年で気温は約3 ℃程度上昇すると予想されていますが、その裏づけはかなり曖昧です。
仮に地球の平均気温がその程度上昇したとしても、アメリカ、中国、ロシアなど大陸国と比べて海洋国の日本はほとんど被害がないと予想されます。むしろ、日本は温暖化によって、気候が改善されると考えられます。
〔IPCCの学者は、CO2の学者で、CO2のことしか解らない。CO2による環境問題を提起すれば金がもらえる。ゆえにいろんなことを言うのだが、それを真に受ける施政者に問題がある。『不都合な真実』のアル・ゴアにノーベル平和賞を授与した委員会も“真実”が解ってない。〕
◆COP( 気候変動枠組条約締約国会議) とは何か?
COP は地球温暖化対策のための温室効果ガス(CO2 )削減を話し合うための国際会議ですが、COP15 でも、おわかりのように、CO2 削減に対する各国の利害は先進国と発展途上国など、かなり対立しています。しかも、中国やアメリカは本気で取り組もうとはしていません。COP は、地球環境をテーマにはしていますが、自国の利益誘導のための国際関係の舞台になっているのが現状です。その中で、日本はまったく無為無策な状態です。
2025 年、CO2 削減目標25% を目指すと、日本はどうなる?
鳩山政権が25% 削減と言う方向を本当に推し進めると、環境税の導入などによって国民の負担が非常に重くなるでしょう。さらに省エネ技術開発が進むことも考えられますが、それ以上に、産業界にとっては打撃が大きいと考えられます。
ここで付け加えておく必要があるのは、1990
年基準で25%
削減ということは、その目標となる2020
年を基準とすると約50%
削減になる、つまり「半減」を意味していると言うことです。日本は1990
年までに省エネにつとめ、かなり効率的な社会をつくってきました。だから1990
年以後は年率0.78%
でCO2
の排出が増えています。もし不景気を脱して、年率2%
の成長を維持すると、2020
年のCO2
排出は16
億トンになり、1990
年の約2
倍になります。つまり、25%
という数字はトリックで、本当は50%
削減と考えておかなければなりません。
〔鳩山元首相は、最後に話をした人間の意見を摂りいれると言われている。COPの前、最後にCO2削減25%の話を吹き込んだ奴は誰だ!〕
◆排出権取引で日本は打撃を受ける?
排出権取引とは、CO2 をたくさん出している企業なり国が、削減額に余裕がある企業なり国からその分を買って、削減したことにすることです。それによって利益を得るのは、それまでCO2 を減らすための努力をしていない、ドイツ、ロシア、中国などで、努力してきた日本が損をします。
その結果、日本のお金がどんどん海外に出て行くことになり、日本経済は打撃をうけるのではないかと、私は危惧しています。
日本は環境問題にどう取り組めばいいか?
世界のどの国も本気で削減しようとはしていません。日本は、すでにGDP 当たりに換算したCO2 排出量では、世界で最低レベルですから、アメリカ、ロシア、中国、ヨーロッパなどが本当に削減してから取り組めばいいのです。
また、日本にとっては、世界規模のCO2
の問題は、当面日本の環境に悪影響を及ぼすような問題ではないので、後回しにしてもいいのです。日本は、あくまでも日本の環境を守るのが第一であって、「日本にとって、何が環境に悪く、どういう環境がいいのか」という立場から考えていかなければならないと思っています。
〔なぜ日本がこんなことで、金を払うことを自ら申し出ているのかさっぱり解らない。マニュフェストを一切守らなかった民主党だから、これも履行するつもりはないのなら良いが。〕
先週の今日、この原稿を書いているときに大地震が起きた。
そして福島原発爆発につながる。
CO2地球温暖化説は、原子力発電推進に大きく関わっている。
だれが得をするウソだったのかはっきり解らなかったが、今回の原発事故によりCO2問題は必然消えていくことになろう。
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