《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2011年11月19日
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カテゴリ: 世の中の話

民主党議員8割の反対を受け、考え直すかのように一日気を持たせたが、結局、野田首相はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加へ踏みきった。

TPPにはいると、確実に悪名高き「モンサント社」の“遺伝子組み換え”食品が輸入される。

このことは、遺伝子組み換え食品の危険と、巨大企業モンサント社自身の問題を抱え込むことになる。

国内法で遺伝子組み換え食品を禁止、あるいは表示制にすればいいと思うだろうが、そうはいかない。

先日の国会で、自民党佐藤ゆかり議員の質問により、TPPルールに含まれる“ISD条約”の危険が明らかにされた。

国内法で定められた内容が、ISD条約を盾に相手が訴えてきた場合はどうなるかということだったが、

―国内法は国際条約の劣位にあり、治外法権ISD条項を含んだTPPでは、国内法は曲げられてしまう―

ということらしい。

このことを野田総理は、「寡聞にして詳しく知らなかった」と答弁した。

アメリカでは遺伝子組み換え食品の表示の義務はなく、これに強制を加えれば、条約違反で訴えられてしまう。

アメリカは訴訟が日常であり、これに備えてない方が悪い。

二国間の交渉なら、ルールを双方で協議すればよいが、多国間の場合は多数決で決まってしまう。

他の参加国にしても、アメリカ同様日本に農産物を売りたいのだ。

目的が同じなら、当然、アメリカ側につくだろう。

他国と協力すれば、アメリカの勝手を阻止できると、真逆の主張をするまぬけな議員もいたが、経済協定は損得である。

それに、アメリカは日本製品を輸入する気はない。

オバマ大統領は、輸出量倍増による雇用の創出を宣言した。

これからもドル安を誘導して、外国製品の輸入を困難にし、輸出企業の後押しをするだろう。

当然、円高はさらに加速する。

つまり、関税が撤廃されても、日本製品が有利になることはない。

そもそもアメリカで売れそうな、車、家電、工作機械などはすでに現地生産をしている。

HONDA車は8割がアメリカ製である。

加えて“放射能汚染”だ。

日本の製品はアメリカどころか、どこの国も買わない。

福島原発から200キロ離れた群馬県前橋の美術館で、ヨーロッパの絵画を借りようとしたら拒否された。

芸術作品は世界の財産だから、放射能汚染の危険にさらすわけにはいかないと言うのが理由だ。

世界の認識はこうなのである。

同じ佐藤議員の質問で、TPPによりどの程度日本のGDP(国内総生産)が上がるのかと言う質問に対し、10年で2.7兆押し上げると首相は答弁した。

10年で2.7兆円なら、年間2700億円ではないか。

現在日本の関税収入は1兆円近くあるのだが、これではおかしくないか?

さらに農家に戸別保障を1兆円つけるという。

このお金は、僕らが国家に預けている“税金”である。

内需を圧迫しておいて、さらに増税を招くしくみになっている。

話は農産物だけではない。

TPPルールは医療分野、サービス分野にも大きく関わってくる。

まず、薬が狙われるだろう。

弊害の声も高い、日本の認可が遅い問題。

他国で使われていても、日本で認可されてないために保険適用にならず、高額になってしまう薬がある。

これがさっきのISD条項により障壁撤廃され、どっと押し寄せる。

良い薬は良いのだろうが、そうでない薬も当然紛れ込む。

副作用など、何かの障害が出た場合の保障が取れるのか。

タミフルの裁判で、訴えが却下されたのは今後のことを考えたからかもしれない。

それから、リーマンショックで倒産し、国家管理となったAIG保険も虎視眈々と狙っているだろう。

アメリカ企業にしてみれば、市場人口が一気に50%広がったに等しい。

しかも、アメリカと違って、日本人はほとんど顧客となりえる経済力を持っている。

競争で切磋琢磨すればいいといっても、アメリカ企業が奪った市場は日本企業が持っていたものである。

国内産業があらゆる面で衰退していく方向になる。

アメリカ人一人ひとりはいい奴も多いが、組織になると人格が変わる。

巨大企業というのは“金の亡者”だ。

金のためなら他人を踏みにじるのも厭わない。

負債を負わせて相手を奴隷にする、人殺しもする、戦争もする。

“性善説”を基調とする日本人には理解できない。

ウサギがいくら知恵を出したとしても、飢えた狼の前にはひとたまりもなく安食にされる。

今、アメリカを動かしているのはアメリカ政府ではない。

巨大企業とマネーゲーマーだ。

そして、巨大企業とマネーゲーマーは中国でも育ちつつある。

後世の歴史家は、この金の亡者どもによって、この時代が滅びたと結論付けることになるだろう。

世界の情勢が日々混沌としていく。

欧米の金融不安を見ると、第2次大戦前の大不況の様相に映る。

こんな暗鬱な世界経済状況の中で、すがすがしい気持ちを味あわせてくれた人がいた。

新婚旅行で来日したブータン国王夫妻だ。

アメリカナイズされた日本が失った、大切なものがブータンに残っていた。

拝金主義が席巻する現代で、“国民総幸福量”という視点は正反対に位置する。

金は塩水のようなもので、飲めば飲むほどのどが渇く。

欲望に絡め取られては幸福にはなれない。

拝金主義には、“幸福”に導く“感謝の心”が欠落しているからだ。

日本が大事にしなくてはならないのは、ブータンのような精神の崇高な国ではないか。






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最終更新日  2011年11月20日 16時40分46秒
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