以前、建築の仕事をしていたときの同僚に、便秘症の男がいました。
1週間に1回のペースでしか排便がなかったのですが、驚異だったのはその男、ものすごい大食いだったのです。
よく「時間内に完食したらタダ!」という、常人ではとうてい不可能な超大盛りのメニューを出しているお店がありますが、それを何回もクリアーしているつわものです。
ご飯とキャベツのおかわり自由のとんかつ屋で、とんかつに箸をつけずにひたすらキャベツとご飯を食べ続けて 顰蹙 を買ったという逸話もあります。
彼の巨大な弁当箱を見て、この体のどこに一週間分の食事が蓄えられるのか、信じられませんでした。
そんな彼ですので、週に1度の排便の量はすさまじく、工事現場の仮設トイレを何度も詰まらせてしまいました。
"便秘"の定義を見ると、「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」(日本内科学会)となっています。
「自覚症状として、腹痛、直腸残便感、腹部膨満感、下腹部痛、食欲不振、めまいなどをともなう場合がある」
こうなると病気ですが、彼の場合はそれで苦しんでいる風でもなかったので、便秘はただの症状であって、彼の体質なのでしょう。
僕の場合は便秘の経験はなく、彼と仕事をしていた頃は"過敏性腸症候群"で、逆にやたらに便意をもよおしていました。
現場によってはトイレのないところもあり、その苦痛が仕事を辞めた理由でもあります。
話は逸れますが、"過敏性腸症候群"で仕事(?)を辞めたと言えば、安倍晋三首相です。
世間では「お腹が痛くて首相を辞めた」などと揶揄されていますが、和田秀樹先生著、『精神科医は信用できるか』によると、【辞任当時の安倍首相はうつ病にかかっていた可能性が高い】のだそうです。
【辞任前の安倍氏がうつ病だったと私が考える理由としては、まず「認知構造の変化」が挙げられる。うつ病になると物事の見方や考え方が変わり、本来は強気な自信家が、「自分がいると会社がうまくいかないのではないか」と思い込んだり、「もう仕事を辞めなければいけない」と言い出したりすることが少なくない。
安倍氏の場合、辞任会見では「私が総理であることにより、野党党首との話し合いが難しい状況が生まれている」「新しいリーダーの下で推し進めていくほうがいい」と、まさに「自分が悪い」と言う考えにおちいっていたわけで、これがうつ病による認知構造の変化によるものだった可能性は小さくないだろう。】
今日までの、毎年首相がころころ変わる政情不安が続いているのは、あの時安倍首相が政権を放り出したことに始まります。
それを思うと残念な結果ですが、うつ病対策(休養の必要性)がもっと一般的に認知されていたら違う結果になっていたでしょう。
便秘の話に戻ります。
国本正雄・くにもとクリニック院長著『なぜ、笑うと便秘が治るの?』から、笑いによる便秘解消法を取り上げます。
国本先生は肛門の専門医で、痔の原因に便秘が深く関わっていることから、便秘の研究を始めました。
【私は、肛門・大腸の専門医の立場から、以前から生活習慣病と便秘や痔の関係に着目してきましたが、最近ますます"心の習慣"が健康の維持、病気の治癒に多くの役割を果たしていることを確信するようになりました。
その確信が、私が便秘や痔の治療や予防の一つとして"笑顔療法"を採用した理由なのです。】
「まずは自らが笑顔で患者と接することだ」と言って、診察の時も、治療の際にも、入院している患者さんと廊下で行き交った時にもできるだけ笑顔で接し、にこやかに語りかけること、それを習慣化させることをまず"笑顔療法"の第一ステップとしたのです。
【病院はまぎれもなく、病気を治すための施設です。病気を治すためにプラスになることなら、どんどん取り入れるのが道理です。もし笑いが便秘の治療に役立つなら、いつも笑顔で患者さんと接することは職員全体の勤めだと思います。
そこで私も含めた職員全員が、笑顔の実践を心がけたのです。するとその効用は、患者さんより先に、まず職員に現れました。
「意識的に笑顔で接するようになってから、体調がとてもいいような気がするんですよ。心もとても晴れやかで、以前よりも仕事に前向きに打ち込めるようになりました」
「笑顔で接し、それに笑顔で答えてくれるととても幸福な気持ちになれるんです」
それを聞いた私は、マザーテレサの教えを思い起こしました。
「笑顔はどんな薬にもまさる、最大の奉仕です。いつも笑顔を絶やさぬように務めなさい。そうすれば患者はもちろん、あなたがたも幸せになれるのです」】
【便秘は痔の一番の原因です。便秘を治せば、痔を切らずに治せるか、痔にならずにすみます。そこで私の医院では"でるでる大作戦"と命名した便秘解消法を実施しています。
その内容は便秘外来、便秘ドック、食事指導、生活指導、気功教室、絵画教室、音楽療法、芳香療法、食物繊維入り食品の開発などです。
最近東洋医学が注目され、人間に自然に備わっている治癒力の役割が重視されています。便秘を"気"と"心"で治すことを念頭に置いた"でるでる健康術"は、下剤の乱用などで失った、人間が本来持っている便を出す力を回復させることをねらいとしていますが、そこに新たに笑いのプログラムを付け加えたのです。
とにかく、大きな声で体を大きくゆすって腹の底から笑ってもらう、という単純なメニューですが、「実に爽快な気分になる」と患者さんにはなかなか好評です。そして、この笑いの実践によって「お通じがスムーズになった」という人が多く現れたのです。】
【呼吸には、胸を膨らませてする胸式呼吸と、お腹を膨らませてする腹式呼吸とがあります。“笑い”は腹式呼吸です。腹式呼吸では腹筋や横隔膜などの筋肉がおもに使われます。
お腹を膨らませて大きく息を吸うと、横隔膜が収縮し、反対に腹筋が緩みます。その結果、胸部が拡張して、空気をたくさん吸い込めるようになります。
これに対して、排便時に下腹部に力を入れるときでは横隔膜と腹筋が両方とも収縮するので、腹部内がギュッと押しつぶされたような状態になります。排便の際は、その力(腹圧)で便を押し出します。
横隔膜と腹筋が弱ると、この腹圧が強くできなくなって便秘が起こるわけですから、意識的に腹式呼吸をして、そうした筋肉を鍛えてやればいいのです。】
【呼吸はその仕方によって、深く息を吸い込む意識呼吸と、自然に行われている浅く短い自然呼吸に分かれます。
意識呼吸は、一般的に深呼吸と呼ばれているもので、身近なところだと、ラジオ体操の最後にするものや、緊張した際に思い切り息を吸い込むことでもお馴染みの呼吸です。
これは意識的に呼吸を整えることで、精神を安定させ自律神経を整え、また血行促進にも効果があります。よく緊張した時や驚いた時に呼吸が浅く、苦しくなることがありますが、これは心配や不安感が増長した結果です。このような時に深呼吸すると呼吸が落ち着くのは、自律神経が整えられるからです。
一方の自然呼吸ですが、日常の生活の中で腹式呼吸を心がけている人は、少ないと思います。しかし、四つ足で歩く動物は当たり前のように腹式呼吸で生活しています。
ところが人間は進化の過程で、二本足で立ち、二本の手を使って作業することを覚えました。その結果脳が発達した代わりに立ち姿勢の宿命である様々な病気に苦労することになったのです。一般には立ち姿勢をとるようになったために、腰痛や痔などの病気を宿命的に負ってしまってといわれます。】
【笑いが体にもたらす効果の秘密、それは呼吸の仕方によります。
呼吸は息を吸うことと吐くことで成り立っています。そして、人間の体内には炭酸ガスが"適度な量"存在しています。
私たちの体は、呼吸によって体内の炭酸ガスを排出し、必要な酸素を補給しています。体内の炭酸ガス濃度が高まれば、各臓器の働きは鈍くなります。ひどい場合には活動そのものがストップし、生命そのものも危うくなります。
臓器といいましたが、性格には体内細胞です。細胞の活動には酸素が不可欠です。そして細胞が活動すれば、そのエネルギー代謝の結果、炭酸ガスが発生するのです。ですから、臓器や筋肉の疲労を取るには、何よりも炭酸ガスの除去が大切であり、同時に酸素の補給が必要なのです。
その一つ一つの細胞が充分に呼吸するのに役立つのが、実は笑うことなのです。
なぜなら、笑うと自然に大きな息を吸うことになります。すると、体内に常時新鮮な酸素が送り込まれます。これによって、体内の過剰な炭酸ガスが排出されるため、筋肉が柔軟になり、結構もよくなるからです。】
【自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられます。交感神経は"動く""出す"役目で、副交感神経は"休む""蓄える"役目をします。もしエネルギーを電気に例えていうなら、交感神経は"発電所"、副交感神経は"充電器"といったところでしょうか。
もし交感神経の働きがつよいままだと、休む間もなく動き放しになるので、最後には疲れてしまいます。逆に副交感神経が強いままだと、出す役目の交感神経の働きが弱まりますので、体内の不要物が外に出て行きません。
笑いはこの自律神経のバランスをとるのに大きく関わっています。】
【「笑いがガンに効く」という報告がありました。
がん細胞は毎日毎日、体内に発生しています。しかし、たとえがん細胞ができても、それをT細胞やB細胞、そしてNK細胞などの免疫系が叩きつぶして、実際に発病するのを食い止めてくれるのです。この仕組みを免疫力と呼んでいます。】
【人間の血液にはリンパ球があり、この中には外的から体を守ってくれる細胞が入っています。リンパ球の多くは、T細胞とB細胞です。これらの細胞は、それぞれ反応、攻撃する相手が決まっていて、その敵にしか反応しません。
しかし、残りの多くを占めるNK細胞は、特に決まった外的があるわけではなく、常に血液中をパトロールしていて、異常な細胞を発見したらその場で殺し、大事にいたる前に病気の芽を摘み取ってくれます。このNK細胞は別名"ガンの殺し屋"とも言われ、またその強さや数が人の免疫力を示すといわれるくらい重要な細胞です。このNK細胞が「笑うことによって活性化する」のです。
人間関係も仕事もうまくいっているような場合とか、家庭にも、経済的な面にも不満がないときには、体の免疫系は充実しています。その上で、自律神経系に適度な緊張とリズムがあれば、人間はなかなか病気にならないものです。
しかしその逆に、精神的なストレスが増えると、自律神経のバランスがくずれるので、NK細胞の活性が弱まります。そうなると、病気の芽をつみとりにくくなるわけですから、病気にかかりやすくなります。つまりストレスが免疫力を下げることになるのです。ストレスをためて免疫力を下げるよりも、大いに笑ってどんどん免疫力を活性化させましょう。】
『笑いの治癒力』についてはこちら
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201106270000/
“腹式呼吸”、そして”笑い”は健康法の重要ポイントです。
血流を良くして、自律神経を整えます。
それが便秘解消に役立つわけです。
アンチエイジング 発毛育毛 2016年04月29日
スロージョギング 2013年10月18日
見た目年齢を若くする 2012年11月30日
PR
サイド自由欄
カテゴリ
カレンダー
キーワードサーチ