"敬老の日"ということで、健康100歳をめざす僕の憧憬する日野原先生。
日野原重明先生は1911年生まれ、来月で101歳を迎えます。
聖路加国際病院の院長であり、バリバリ現役の医師です。
人間ドックの開設や、終末医療の普及、予防医学の重要性を早くから広報流布に勤めていました。
昔「成人病」と呼んでいた病気(ガン・糖尿病・高血圧症・心臓病など)を、実情に合ってない(成人でない若年者でも罹るし、成人すべてが罹るわけではない)という理由で、「生活習慣病」と改名したのは日野原先生です。
先生は一世紀に及ぶ人生の中で、日本犯罪史上特筆すべき、二つの大事件に巻き込まれます。
まず遭遇したのが、1970年の日本初のハイジャック事件である“よど号事件”。
韓国のソウルで解放されたとはいえ、3日間も人質になっていました(ハイジャックの人質はストレス指数最大級のものです)。
そして二つ目は、1995年の霞ヶ関で起きた“地下鉄サリン事件”。
聖路加病院院長として、事件後すぐに無制限に被害者を受け入れ、被害を最小限にとどめるよう尽力されました。
東京大空襲で満足に治療できる病院がなかったという経験から、反対を押し切って大量の被災者を収容できる設備に改築した新病棟が、機能をフルに発揮したのでした。
通常ありえないほどのストレスを受けながら、超人的スケジュールをこなし、尚且つ新しいことに挑戦し続けています。
さらに、家庭では痴呆症の奥様を介護していらっしゃいます。
それで100歳を超えてゴルフのラウンドをこなすほど健康です。
日野原先生の食事も重要です。
朝食はジュースにオリーブオイルスプーン1杯をかけたもの、昼食は牛乳とクッキー3枚だけ、夕食はちょっと多めだけれど、体調がすぐれない時はそれなりに控えるという、一日の摂取カロリーおよそ1300kcalを80歳から続けています。
まさに長寿遺伝子をオンにする食事です。
日野原重明語録 と〔 〕内は僕の蛇足
【 私自身、結核という大病を経験したことで、ちょっとした健康を喜ぶことが出来るようになりました。
幸福というものは、失われかけてはじめて気が付くものなのです。 】
〔不治といわれた大病、大怪我、自殺未遂など、死の淵に立つ境遇を経験した人は、物の見方が劇的に変わることがあります。
それまで信じていた価値観が、音を立てて崩れるからです。
自分の命と天秤にかけてみると、それまで追い求めていたお金や地位が、いかに軽いものだったかとその時気がつくのです。〕
【 人間はそもそも「病む」生き物であり、必ず欠陥を抱えて生きています。
そのことを踏まえたうえで、今日という日を穏やかに生きればいいのです。
人間ドックで調べてもらえば、多くの人はどこかに悪いところがみつかるでしょう。
しかし検査で指摘されるようなあれこれの病を抱えていても、今日の仕事を快くおえることができればありがたいと思う。
そして、翌朝、さわやかに目覚めることができれば、それが健康ということではないでしょうか。 】
〔充分健康でも、不幸な人がいます。
傍から見て気の毒なほどの病気を抱えていても、幸せな人もいます。
病気になると、欲望を満たせないということで、不幸を感じますが、それは判断基準を“欲”の目盛りで計るからです。
自分に与えられた、今持っている“幸せ”に目を向けてください。〕
【 マルティン・ブーバーという著明な哲学者は、「人は始めることさえ忘れなければ、いつまでも若くある」という言葉を残しました。
新しいことへの挑戦を続ければ、体は老い衰えても、心の若さはいつまでも続く。
私なりに「創(はじ)める」という字を当てて座右の銘にしています。 】
〔「青春とは人生のある期間をいうのではなく心の様相を言うのだ」
サミュエル・ウルマン『青春の詩』 http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201011060000/ 〕
【 残された日々、まだ行ったことのないところに行ってみようという計画もあると思う。
しかし何より大切なのは、生きることについて、これまで以上の「深さ」を求めることではないだろうか。 】
〔人間の成長には、インプットとアウトプットのバランスが重要です。
未知のものを探求して、新しい知識を得たら、それを体内で昇華し、新しい自分を外に表現して初めて自分のものとなります。
どんどん経験をして、人と語り合って行動に移してこそ、進化した自分にめぐり逢えるのです。〕
【 最期に自分の生涯を顧みて、自らが生まれてこうなったことには意味があると考えられるように、今日を生きることである。 】
〔自分が生まれてこなかったら...
フランク・キャプラ監督『素晴らしき哉、人生!(1946年)』に答えが見つかります。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD18051/story.html 〕
【 外科手術や化学療法の発達した今日でもなお、最も大切な治療法の一つは、キリストの時代のごとく「言葉による癒し」なのである。 】
〔病気には、体の何処かの部分が悪くなって、それが原因で不調が現われている“器質的疾患”と、原因を決められないけど不調が現われる“機能的疾患”とがあります。
医者は、臓器や器官に異常を見つけたときにその部分を処置をしますが、まだ異常がはっきり限定できない場合は「しばらく様子をみましょう」としか言えません。
そんな状態でも、不調を和らげ、快方に向かわせる方法があります。
それが"言葉"です。
“言葉”は“ 言霊 ”であり、 魂 が宿っています。
言葉による癒しを活用すれば、たとえ原因不明の不調でも、自身の力を蘇らせることによって、患者を救うことができるのです。〕
【 人は主義や主張より前に人間であることを必要とする。
人間の本質的な人間性を踏まえての、主義、主張でなければならない。 】
〔人は感情に振り回されます。
時に感情が爆発して、過激な行動に出てしまうこともあります。
その時に主義・主張を掲げると、自制が利かなくなり、思わぬ暴走を起こすことにもなりかねません。
国家主義、民族主義、選民主義…
そんな時の主義・主張は“悪魔の扇動”なのだと覚えておきましょう。〕
【 よき眼と耳、暖かい手と配慮の心、しみ込むような言葉を持ち、患者と家族に接したい。 】
〔人の知恵など、しょせん神のまねごと。
大切なのは、“心”です。
テクニックなどではなく、純粋に心のそこから、人に優しく出来るようになりたいものです。〕
【 自分を相手に置き換える想像力を、身につけたいものである。 】
〔相手の立場を思い過ぎると、自分が損をしてしまう気がするものです。
でも、相手の気持ちを深いところから理解できないと、問題の解決は生まれません。
衝突はお互いの不利益です。
人生は勝ち負けではありません。
みんなが幸せになる方法に、みんなが近づいていきましょう。〕
【 人間は最後の瞬間まで、生きる希望に支えられるべきなのです。 】
〔なぜ希望を持てないのか。
不安に眼を向けるからです。
私たちは“偉大な力”に生かされているのです。
じたばたしても仕方ないこと。
自分は計り知れないおおきなサイクルの中で、幸せになるべく生きています。
素直な気持ちでそれを信じましょう。〕
【 鳥は飛び方を変えることは出来ない。
動物は這い方、走り方を変えることは出来ない。
しかし、人間は生き方を変えることができる。 】
〔同じ環境だと、同じ考え方に縛られてしまうかもしれない。
新しい環境に身を置けば、新しい自分が芽吹いてくる。
自分の中には、もっといろいろな可能性が秘められています。
新しい自分に逢う楽しみを得たければ、過去に固執してはいけません。〕
【 何事も、今ある規則のとおりにやっていたのでは進歩はない。
規則を破るようなことをやらないと、現状はなかなか変わらない。
規則を破ったとしても、皆が応援するような破り方をすればよい。
そうすれば、新しい良い規則がずっと早く出来る。 】
〔民族・国家の衰退の原因は、成功体験を踏襲しようとすることにあります。
役人国家がすべて没落するのは、前例主義に偏るからです。
行き詰まりを感じたなら、思い切って逆に舵をきってみるのも打開策です。〕
【 自分の命がなくなるということは、自分の命を他の人の命の中に残していくことである。
自分に与えられた命を、より大きな命の中に溶け込ませるために生きていくことこそ、私たちが生きる究極の目的であり、永遠の命につながることだと思う。 】
〔僕たちの体はDNAの設計に従って出来ています。
DNAは個人だけでなく、すべての生命の存続のために、あらゆる仕組みが出来ています。
過去からのバトンを未来へつなげるために、現在の自分がいます。
そして、それを成功させるために、地球上の全生命が助け合っているのです。〕
【 老人のケアは苦労も多い。
しかし、いつの日にかあなたも、あなたが老人にしたようなやり方で、ケアされる日が必ずくるのである。 】
〔僕は昨年まで、30歳年長の義父を介護しつつ、30年後の自分と向き合っていました。
寝たきりで、話すこともままならぬ、オムツ姿の義父を見て、自分の最後もこうなのかと暗澹となりました。
いうことを聞かない老人の気持ちは、自分が老人にならないと解らないものなのかと虚しくなった時もありました。
でも、今はもう一つの進む道が見えています。
健康を学び、心を磨き、感謝の気持ちを忘れなければ、きっと違うステージに進めるはずだ。
義父を介護することで、僕は神様から、学習する機会と時間を与えられていたのです。〕
【 人生には無駄というものはないもの。
しかし、後にならないと、その意味がわからないということがたくさんあるのです。
辛いことでも苦しいことでも、「体験」したことは、間違いなくその人の強みになります。 】
〔今の自分があるのは、すべて過去の経験の賜です。
数々の失敗、恥ずかしかったこと、迷惑かけたこと、弱くてずるくて怠け者の自分が果たせなかった後悔の山。
すべてがいつしか栄養となり、現在の僕がいます。
そして僕は今、自分を幸せであると認定することにしました。
そうすることで、過去の負の出来事が熟成して、幸せな人生の基盤になったと思えるのです。〕
出典:『生き方上手』『続 生き方上手』
アンチエイジング 発毛育毛 2016年04月29日
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