【9 月】
39 )米がシリア軍事攻撃を見送り
2011年1月に始まったシリアの反政府抗議運動からの内戦は、もう3年目を迎えています。
イスラム教アラウィ派(シーア派に一派)のアサド大統領の政府と、スンニー派反体制勢力の抗争に、外国からアルカーイダが侵入し、さらにイスラエルからの攻撃もあり、日本人ジャーナリスト山本美香さんが射殺されても犯人はわからずじまいと、混沌は増す一方で出口が見えない状態です。
その中で国際的に非難を浴びたのが、反政府軍に向けた「化学兵器(サリン)」の使用でした。
オバマ大統領は「化学兵器使用は"レッドライン"を越えた」として軍事介入を示唆しました。
ところが実際に化学兵器を使ったのが誰なのか特定できず、ロシア・中国の拒否権により軍事介入は否決されました。
初めは化学兵器使用を否定していたアサドでしたが、結局認めることになり、「化学兵器禁止条約」にサイン、国連と協力して化学兵器を破棄する準備を始めました。
一時は軍事介入で崩壊に追い込まれる寸前だったアサド政権だったのですが、これによりアメリカとロシアの合意を取り付け、一転して延命に成功しました。
これが国際政治の不思議です。
この事態をシリアの友好国である北朝鮮はどう見るでしょうか。
「核兵器」をエサに水際外交を重ねていた北朝鮮でしたが、「化学兵器」ならもっと手軽に、もっと拡散の危険をアピールできると気がつくでしょう。
サリンなどオウム教団でも作れたぐらい、簡単に作れるし隠せるし運べます。
中東問題は北朝鮮問題でもあることを忘れてはいけません。
40 )ケニアの商業施設襲撃で約70 人死亡
ケニアのナイロビにある高級デパートに武装集団(アルカーイダ系イスラム過激派組織アルバジャブ)が侵入、店内で銃を乱射、手投げ弾を爆発させ、人質をとって立てこもりました。
ケニア軍の突入によりほとんどの人質は救出されましたが、市民61人、兵士6人、犯人5人が死亡しました。
ケニア軍のソマリア介入に対する報復であるとアルバシャブの声明が出されました。
事件直後、ICPO(国際刑事警察機構)はひとりの女を国際指名手配しました。
その女は通称「白い未亡人」、世界一危険な女とも呼ばれている、2005年のロンドン同時多発テロを起こし自爆した犯人の妻サマンサ・ルースウェイトです。
ロンドンテロの後、彼女はソマリアに潜伏、2011年ケニア南部モンパサのテロ未遂事件にからみ(彼女のアパートから爆発物押収)、今回の事件も関与している疑いがありました。
自爆テロの実行により犯人の妻は未亡人になり、夫の遺志を継ぐように(組織の洗脳により)妻も自爆テロを行います。
そのアラブ人の妻を「黒い未亡人」と呼んでいたのですが、サマンサの場合はイギリス人であるので「白い未亡人」と呼ばれました。
イスラムの夫人の服装は、顔を隠すことと身体の線が出てはいけないルールがあり、それでだぶっとした服になり、爆弾を隠すのに都合よく出来ています。
女性の自爆テロが増えているのは、そういう理由もあります。
「白い未亡人」は、最近ソチに入ったと言う情報が報道されました。
何事もなく、真央ちゃんや沙羅ちゃんが活躍できることを祈ります。
41 )中国の薄元重慶市党委書記に無期懲役判決
中国から発信される情報は全て信用できないと言う前提に物申せば、薄煕来が権力闘争に破れたと言う事実以外は何も判りません。
妻の谷開来のイギリス人殺害事件や、部下の王立軍との不倫疑惑など、小説や映画なら興味深い話題なのですが、中国の裁判は噂の範囲を超えていない状態で判決を下しました。
薄煕来の罪状が「収賄と横領、職権乱用」となっていますが、この罪に触れない人物が中国指導者層にいるのでしょうか。
「罪なき者、石を持てこの女を打て(ヨハネによる福音書)」
追いつめた側の首謀者であるとされる温家宝元首相は、4000億円の蓄財をして、現在はオーストラリアに亡命しているとかで、同じアナのムジナなのです。
自分がやられる前にやったと言うのか。
胡錦濤・温家宝コンビの改革路線は、「バブル経済」と「格差社会」を生みました。
多くの矛盾を"反日"に向けごまかしてきましたが、ここらで社会主義国らしく舵を戻さなければなりません。
そのためには薄煕来の行った「腐敗幹部」の摘発や「格差是正」の政策を行ったほうが、暴動の危機を逃れられると傍目には見えるのですが。
重慶市長としてそれを断行した薄煕来は、市民の絶大な指示を受けました。
結局それが目ざわりだったとというのが真相でしょう。
汚職事件で摘発した役人は1500人以上だと言われていますから、そりゃうらみも買うでしょう。
「毛沢東」を引っ張り出して、古きよき時代の回帰をアピール、低所得者層に格差是正や公平平等を掲げ民衆の人気を得ていました。
習近平もおそらく同じような手を使って、民衆の人気を集めたいと思っているはずです。
キャラがかぶるから抹殺したのでしょうか。
42 )独総選挙で与党が勝利
ドイツ総選挙は予想通りメルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟の圧勝(得票率41.5%)に終わりました。
「福島原発事故」を受け、物理学者でもあるメルケル首相は「日本ですら事故を防げなかった」と、すぐさま脱原発を決断し、2022年までに段階的に運転を停止することを決定しました。
脱原発のために再生可能エネルギーのさらなる普及と送電網・蓄電施設の整備、エネルギーの効率化などに関する数々の法律が制定されました。
これにより再生エネルギーの比率は20%に達しました(日本は1.6%)。
再生エネルギー買い取りのため電気料金が値上がりし、国民に不満の声が上がっていると報道されていましたが、実際は圧勝でメルケルは支持されていたのです。
ドイツ国民はそれでも脱原発を選択したのです。
小泉元首相の言うように、トップが決断さえすれば、みんなが知恵を出し合うことが出来て、脱原発は加速するのです。
43 )米イラン首脳がイラン革命後、初の電話会談
日本とイランが敵対する理由は何もありません。
ホメイニ革命の前はイランと日本は深く関わっていて、バブル期はイラン人労働者がかなり来日していましたし(不法滞在も多かったのですが)、基本的にイランは親日です(日露戦争でロシアを破ってから)。
日本の自動車・電気製品は人気があり、日本への石油供給国第三位でもあります。
アメリカが「悪の帝国」呼ばわりするので、日米同盟として経済制裁に協力していただけで、実際には関係を深めたいというのが本音です。
FC東京からセレッソ大阪に移籍した長谷川アーリアジャスール選手は、父親がイラン人でイラン代表選手にもリストアップされています。
もし招集されればイラン代表としてワールドカップのピッチに立つかもしれません。
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