僕は某病院の調理師なので、職場はほぼ厨房と仕込み室に限られています。
ただし、病棟へ食事をお持ちする配膳の時だけ、現場の看護師さんや患者さんとあいさつ程度のふれあいがあります。
当然いろいろな方と会いますが、ある病棟に明るい女性の看護師さんがいました。
20代か30代前半か、女性の年齢は判別が難しいですが、僕にとってはまぶしいぐらいの若いはつらつとした女性です。
その方と、先日やはり配膳の時、階段でばったり遭遇しました。
何と、その時、退職のあいさつをされました。
僕にとっても会うのが楽しみな彼女でしたから、驚きと落胆に襲われました。
理由を尋ねると、なんと「精神を病みまして」と言います。
しばらく休みながら来ていたのだけど、いよいよ耐えられずに退職することになったのだそうです。
お互いシフト制で時間がすれ違うことも多いので、しばらく会っていなかったことに不思議を感じていませんでしたが、確かに久しぶりです。
挨拶と少しの会話だけの、名前も知らなかったぐらいの接点しかありませんでしたが、全くそんなそぶりは窺えませんでした。
と同時に、なるほどと思える感覚も実はありました。
まわりと少しテンションが違う、無駄な明るさというか、浮いた存在でもありましたから。
”うつ病”は、まじめで一途な人が罹る病気です。
仕事をしすぎて、まわりとかみ合わなくなると、頭がオーバーヒートして働かなくなるのです。
彼女と会える時は一瞬でしたが、なぜか僕と一脈通じる雰囲気を感じていました。
それで、僕も告白しました。
「僕も”うつ病”だったんですよ」
彼女も、驚くと同時に納得するような表情が見えました。
「今はもう大丈夫だけど。もどるのに、5年ぐらいかかったかなあ」
この場で言わないともう会えないとおもったら、伝えなければという思いが湧きました。
「辛いだろうけど、必ず良くなるから」
「ここを乗り越えて、初めてわかることがいっぱいあって、病気になってよかったと思えるようになるから」
「この先に、いいことがたくさんあるから、神様が用意しているから」
そんなことを、矢継ぎ早に言ったと思います。
時間があれば、もっといろいろ話せたけど。
急なことだったので、具体的なアドバイスなどはできませんでした。
でも、最後にこれだけは言えました。
「特効薬があるんですよ」
「?」
「”感謝”をすると治ります」
不意を突かれたような面持ちで、彼女は考えを巡らしているようでした。
「周りに”感謝”する事って、いっぱいありますよ。
なんでもかんでもとりあえず”感謝”するんでいいんです。
毎日”感謝”して、”ありがとう”って言い続ければ、病気だけじゃなくいろんなことが良くなりますから」
あいさつ回りの途中で、時間がなかったのでそれ以上は言えませんでした。
僕の力では何もできないかもしれませんが、彼女の中の神様は、きっと彼女を救ってくれるはずです。
神様の声を聞き取るために、ぜひ「ありがとう」を続けてください。
佐藤富雄博士は「口ぐせ理論」を提唱する啓蒙学者。
「ありがとう」の効用は全く我が意を得たり。
今回は、僕の補足は一切必要でありませんでした。
ツキを呼び運命を開く
「ありがとう」 は
魔法の言葉
佐藤富雄著
「幸せになりたかったら愛と感謝を貯えなさい。そうすればあなたの人生は根底から幸せなものになっていきます。そして、放っておいても次々と望みが叶っていきます」
「ありがとう」を口にする際、とりあえずは、必ずしも本心からの物でなくてもいいのです。最初は心が伴わなくても、口にしているうちに、あとから自然と心がついてきます。
それは、 言葉が意識をつくっていく からなのです。感謝の意識があるから感謝の言葉が出てくる、と思い込んでいる方は多いようですが、実際はその逆で、まず「ありがとう」という言葉があり「その言葉を口に出していると、言葉が脳にフィードバックされ、愛と感謝の意識がつくられていく」のです。
口から出た言葉が現実のものになっていくことを、昔の人は「ことだま」と名づけました。
現実にいったん口からこぼれた言葉は、それを言った本人が忘れてしまっても、どこまでも後を追いかけてきます。なぜなら、 脳の自律神経系がそう仕向ける からです。
長い人生の中では、まるでツキに見放されたかのように、立て続けにトラブルに見舞われてしまうことがあるかもしれません。
そんなときにも 、「これは幸運がどっと押し寄せる前兆だ」と考え、状況に対して「ありがとう!」 と言えるようになってください。幸せは、ときとして、不幸の顔をしてやってくるものなのです。
何があっても楽天的に「ありがとう」と言えるようになる秘訣をお教えしましょう。それは、楽天思考の法則をインプットすることです。
法則1 すべての出来事が自分にとってプラスになる。
法則2 自分の力で解決できない出来事は起こらない。
法則3 解決策は、思いもよらぬ方角からやってくる。
この3つの法則を読み上げてみてください。そして、「だから大丈夫、なんとかなる、ありがとう」と脳に伝えてください。
「ありがとう」は限界突破の言葉、危機脱出の言葉としても使えるのです。
「ありがとう貯金」は、 自分の人生のすべてを「ありがたい」と受け止めることから 始まります。嬉しいこと、楽しいこと、苦しいこと、悲しいこと、一見すると不幸なこと・・・すべて、自分の人生を楽しく豊かにしていくエネルギーなのです。
「ありがとう貯金」を殖やすには、「ありがとう」を口ぐせにしてしまうことも効果的です。
人に何かしてもらったら、すかさず「ありがとう」。
うれしいこと、楽しいことがあったら、その幸運に対して「ありがとう」。
物事が順調に運んでいるときは、これも周囲のみなさんのおかげですという気持ちで「ありがとう」。
気分がいいとき、身体の調子がいいと感じるときは、自分自身に向けて「ありがとう」。
なにか欲しいものがあるときは、それが手に入るという暗示です。「こうしたい」「こうなりたい」と明確な願望があるときは、その願望が実現の軌道に乗ったという証拠です。
なぜなら、実現のための手立てはすでにあなたの中にあるからです。あなたは、「こういう願望を持たせてくれて、ありがとう」「これから形にあらわすものが、すでに私の心の中にあります。ありがとう」と神に感謝するだけでいいのです。
私がここで言う「神」とは、いわゆる宗教の世界での「神様」とは少し違います。私たち人間の誰もが内に秘めている潜在能力、つまり 遺伝子に備わる全能性 のことです。
遺伝子の情報というものは、両親や祖父母などの直系先祖から受け継ぐ情報のみにとどまりません。
地球上に生命が誕生してから20数億年、そして人類の誕生から650万年という長い時間をかけて受け継がれた、ありとあらゆる遺伝情報が、あなたの遺伝子の中にこめられています。
それは、4回に及ぶ氷河期を乗り越え、激変する環境にうまく適応しながら進化を繰り返し、今日まで生き残ってきた 「勝ち組遺伝子」 の情報です。
「今が幸せでなければ、どこまでいっても幸せにたどり着けない」
現在手にしている幸せに気づかない限り、そして自分で自分を幸せだと認めない限り、その不幸な状態から脱出することはできないからです。
幸せになるための第一条件は、「自分はものすごく恵まれている、うれしい、ありがたい」と感じられるかどうか 、なのです。
脳が本来持っている力を全開にしてくれるのは、プラスの良い感情です。その良い感情の中でも最もパワーがあり、良い効き目を発揮するものは、感謝の念です。
ですから、「ありがとう」と心底から感謝できる対象を見つけたなら、それはもう、金の鉱脈をさぐりあてたようなものです。感謝の気持ちを口に出し、行動で示すことにより、脳が本来持っている力を全開にして、人生の成功街道を驀進していくことができます。
10年前の”うつ病”時代のブログは、カテゴリー「うつからの脱出」に綴っています。
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/200511160000/
今思うと、もっと克明にレポートを残しておけば、参考になったかもしれませんが、なんせ”うつ”だったので、これが精一杯でした。
本当は、別の大学ノートに、精神がどん底にのたうち回る日々が書き残されているのですが、こちらはおぞましくて、自分で読み返しても吐き気がします。
体の中に”悪魔”が入り込んでいる気がして、この悪魔ごと死んでしまおうかと思っていました。
なぜこんな風になってしまったかはわかりません。
だけど、復活しています。
乗り越えて、今は、幸せです。
近藤誠著『「健康不安」に殺されるな』 2023年04月15日
ダニエル社長著『コロナと金』 2022年09月27日
ジェフリー・ケイン著『AI監獄ウイグル』 2022年02月05日
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