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2007.05.10
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夕暮れの枯野を火色の毛皮を光らせて駆ける子狐はふしぎな娘に出会った。“あわい”に生まれ、使い魔として生きる野火。“聞き耳”の力を受け継いでしまった小夜。そして、森陰の屋敷に幽閉されている少年小春丸。彼らは、隣り合うふたつの国の、過去の因縁と呪いの渦に巻きこまれていく。孤独でまっすぐな二つの心の物語。

2004/2/20 完読

聞き耳の才がある小夜。
(「さよ」なんだけど、読む時どうしても、「さや」に(^o^) )
初めて人を殺した霊狐の野火。
噂のある森の中の屋敷に閉じ込められている少年、小春丸が出会う。

3年後、市で妙な男、鈴、大朗とも出会い、対立する国同士の呪いに巻き込まれていく。


大好きだー。文句なく最高点。
内容も・表紙の絵も・タイトルも・挿絵も、もー素敵。
図書館に戻すのが、もったいない(^o^) 。
買って一生残したい!
(表紙はスキャンして、残してます(^o^) )


まずストーリーが、最高!!
なんと言っても涙したラスト。情景が浮かぶわー。
そしてこのラストを導き出した親の愛等に感動。
こうでなくっちゃ。

もうこの本はブッシュやイスラエルの人等にも読んでもらいたい。

少なくとも花乃の言葉
「恨みのもとが、まだ見えているうちに。…このまま、殺し、殺されていたら、いつか、なにをしても消せない憎しみが凝り固まっていくだけ」
は伝えたいなー。

そして登場人物が魅力的。主人公の小夜も野火も小春丸も…。
嫌いな人が、いないんだよねー。
小夜なんて、わがまま?少年主人公とは大違いよのー。

とにかく、大お勧めの本なのです。
表紙だけでも、見る価値あり!





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Last updated  2007.05.10 21:36:29
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