2002/10/20
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今や全米屈指のJazzBarと言われるオークランドにある『Yoshi’s Bar』の女性オーナーである秋葉好江さんの『アメリカン・ドリーム・セミナ』に出かけた。
このお店、正確には『Yoshi’s Japanese Restautant & World Class Jazz House』( http://www.yoshis.com/ )という。。。
今回もSJA(Stanford日本人会)のメーリングリストを介して、このイベントの開催を知った。
今回も前回同様、会場はSFO(SanFrancisco国際空港)脇のWestinホテルの一間だった。

JazzBarのオーナーともなると、気難しい人が出てきそうな感があるかもしれないが、秋葉さんは、そんな雰囲気を全く感じさせない、穏やかで小柄なかわいらしい女性である。
おそらく、彼女の諸々の話から推測するに、年齢は55歳くらいではないだろうか?
『Yoshi’s Bar』は、現在、オークランドにある寿司レストランとJazzBarを合体させた何ともユニークなお店なのであるが、今や全米屈指のJazzBarとして評され大変有名なスポットである。

イベントの題名こそ『アメリカンドリーム:ジャズの世界に魅せられて』とあったが、そのスピーチの内容は、秋葉さんが現時の成功に至るまでの大変な苦労話に満ちていた。。。
そのスピーチは、所謂プレゼンテーション技術に長けた人のそれとは全く異なるものだったが、彼女自身のほとばしる"自分の言葉"に裏打ちされた感動的ですらある内容だった。。。
そこで、今日はそれをかい摘んで以下に紹介することにする。

まず、秋葉さんは現在、単なる"成功者"として語られることに、ある種の嫌悪感があるという。
そこから連想される華美な生活やお金持ち、といった表層のイメージを嫌うためで、事実彼女は、現在も多忙な中、『禅と茶道』を欠かさず、周囲の「もっと楽にしたら?」とか「もっときれいな格好にしたら?」といった話に耳を貸さないらしい。。。
彼女の言う"成功"とは、自分の周りに奉仕しながら、そのコミュニティと一体になることだという。
また、彼女の信念は、『本当の孤独に耐える強さと、全てのことに責任を取るという強い信念がなければ、本当の成功はあり得ない。』というものだそうだ。
これだけを聞くと偽善や崇高な思想を感じる人もいるかもしれないが、以下の彼女の波乱万丈な人生はその言葉を裏打ちするのに十分な苦労に満ちている。。。

秋葉さんは、まず戦争孤児であり、両親も兄弟も親戚も身寄りない方である。長く日本の私設の小さな孤児院で過ごし、そこを切り盛りしていた自分より15歳年上のお姉さんに主に育ててもらったのだという。。。
そのお姉さんの甘えのない『自分のことは自分でする』という徹底的な教育のもと、彼女は逞しく育っていったようである。。。
秋葉さんは、物心ついた小さい頃から、歌とダンスが大好きな女の子で、孤児院にやってくる米兵達への踊りの披露の経験から、後のバレエへの強い憧れがあり、Jazzへと傾倒していったらしい。。。
彼女は、広島の生まれだが、20歳まで日本の鎌倉周辺ですごしたようで、ある貧しい学生との大失恋の後、傷心のままアメリカ兵の少佐に付いて渡米を決めたという。。。
その少佐との話の行く末は、よく分からないが、アメリカではかなりの苦労生活が待っていたらく、多くのSideJob(アルバイト)をしながら、名門UCB(カリフォルニア州立大学バークレイ校)に入学し、大学生活を送った。
やがて、お金の工面のために、バークレイで小さな日本食のお店を開き、その中で大好きなダンスの勉強を続けたという。。。そのうち、その大好きなダンスや音楽の道と、お金のための日本食のお店の仕事を、なんとか一緒にできないか?と考えたのが、今の『Yoshi’s』のコンセプトになったという。。。ちなみに、この頃から既に秋葉さんは、禅とお茶を始めていたという。。。

やがて、秋葉さんはお坊さんと結婚し、最終的には現在のように『Yoshi’s』を切り盛りしながら、アメリカにお寺を建立するまでになる。。。ただ、やはりその間も、お金やビジネスに関する様々な苦労が続いたらしく、話の端々に笑顔で語りながらも、ある種の『すごみ』や『肝が座った』感がある。。。それでいて、かわいらしい雰囲気があるのが不思議な人である。。。
今でも彼女は、様々なことに精力的であるようで、『Yoshi’s』のオーナーの他に、茶道教授、ダンサー、北米曹洞禅総監の妻、という肩書きをもつ。。。
ただ、本当にマイペースな人である。。。あっけらかんとしているし、現在の自分は、自分以外の3人の男性のパートナーによって支えてもらわなければ、あり得なかったと本当に謙虚であるし、そんな話をしながらも、彼女の話は右へ左へ、前後へと、びゅんびゅん飛んでいき、時には日本語と英語が混じったり、と。。。とにかく全然論理的ではないのである。。。(^-^;)
また、最後には、皆さんの前で是非踊りを披露したい、とばかり、スピリチュアルな踊りを長い時間披露してくれた。。。

彼女のスピーチが終わると、かなりの時間、質疑応答の時間がとられ、
「なぜ『Yoshi’s』をバークレイから、オークランドに移すことになったか?」とか「そのきっかけは何だったか?」
(この回答も不思議で、ある占い師との出会いがトリガとなったという。。。)といった質問が出たり、
「アメリカでここまで長く生活しながらも、日本文化をそこまで強く思うのはなぜか?」といった質問があったりした。。。
後者に関しては、彼女の次のような言葉が印象的だった。。。。

・人間は、20歳までにしてきた経験やすごしてきた経験が、故郷を決めるのよ。
だから、私はどんなにアメリカに長く住んでも、やっぱり日本人なの。。。

・アメリカに来てから、最初は珍しかったし、その雰囲気が好きで、どんどんアメリカにのめりこんでいったわ。。。
だけど、あるとき、やはりアメリカは本当に若い国だと気付いたの。
最後には、(アメリカ傾倒とか日本傾倒とかではなく)真中(ニュートラル)になって、やっぱり日本が好きだと思ったの。。。

意外にも『アメリカン・ドリーム』の話を聞きながら、日本を見直すよい機会となった。
是非、近く『Yoshi’s Japanese Restautant & World Class Jazz House』
( http://www.yoshis.com/ )に行ってみようと思う。。。





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Last updated  2002/10/21 07:22:35 PM
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