2003/01/22
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米国の今日1/22(水)、国連安保理のメンバーであるフランスとドイツが両国の共同声明の中で、米国のイラク攻撃反対の姿勢を明確化した。
Asahi.comの記事によれば、ドイツのシュレーダー首相は「ドイツが友好国(米国のこと)に誤った道を歩んでいることを忠告する権利がある。」 とコメントしたとのこと。
フランスにしても、国連安保理メンバによるイラク攻撃否認は、国連機能の最終手段と位置づけて、米国に対して慎重な対応を進言する態度は当初から際立っていた。
米国との同調路線を明確化しているイギリスでも、国民の80%がイラク攻撃に反対しているという調査結果をメディアが発表した。にも、かかわらずブレア首相はこれを強行するという。

また、米国では先日の1/20(月)はキング牧師の誕生にちなんだ祝日だったが、この3連休の初日1/18(土)には、米国ワシントンDCで60万人、サンフランシスコで20万人のイラク攻撃反対集会が大々的に行われた。

その一方で、米国の主たるニュース・チャンネルのCNNやNBCなどは、どう見ても戦争推進派に見えてしまう。
CNNは 年末前から『イラク Showdown(土壇場)』と称して、連日連夜その成り行きを報じているが、端から見ると『Showdown』ではなく、まさに悲惨なShowのカウントダウンを行っているようで、とても嫌な気分になる。
NBCの場合はこうだ。。。昨日1/21の朝、フランスの老いた知識人(おそらく大学教授)を相手に、キャスタが フランスの米国路線への協力の無さと その対応の甘さを さんざん責め立てていた。

そして日本は、というと、とっくの昔に(昨年中に) イージス艦の中東派遣を宣言している。
そして、米国時間の今日1/22(水) 横須賀から米国の空母『キティホーク』が中東に向けて出港していき、間もなく中東には 米国軍だけで12万5000人が集結する。

このように、米国の過熱ぶりとフランス/ドイツの反戦スタンスを見ると、日本のイージス艦派遣決定は、あまりに思慮がないように見える。
建前と本音が違うのは明らかだ。最新鋭のレーダーと、瞬時にそのデータを画像処理する高速コンピュータを搭載して、後方支援のはずがなかろう。。。
そうした優れた"視覚"をもった艦のデータは、米国のイラク攻撃の際の"目"そのものだからだ。
湾岸戦争の際の「日本は 金は払ったが、血を流さず、体を動かさず。」という国際的な非難の再来に臆したのか、それとも朝鮮半島の有事を心配しての米国への義理立てか。
真剣に考えれば、日本には日本なりの行動の選択肢があるだろうに。。。

今、私は大いに当惑している。これを書いている今も全く考えがまとまらない。。。全く考えないより まし という程度である。

勿論、戦争はほぼ絶対的な悪だと思う。
ただ、その一方で 反戦パレード等には一抹の戸惑いを感じている。そういう人々の意見が絶対的に必要なのは事実だし、一国の外交を動かす可能性も十分にあるのは分かっている。
しかし、反戦の意思だけで、中東やアラブ諸国の千年以上にも渡る難しい人種や宗教の問題、はたまた資本主義社会と意を別にする国々との問題が簡単に解決するはずはないと思っている。
戦争は回避できても、延々と横たわる本来の問題そのものは 滅多なことでは解決しないだろう。
「話し合いをもとう」と、国際社会が呼びかけて 互いの譲歩に基づく平和的解決をしようとしても、話し合いの席に着こうとすらしない国があるのも事実だ。
国連の決議に基づく条約の裏で 脈々と裏切り行為が行われていた例もあるようだ。
自国の困難を自国で解決せず、国際社会への外交カードに使うケースも見受ける。
こうした どうしようもない手詰まりの悪政下で、貧困にあえぐ民衆が自国の圧政に耐えきれず、さりとて自分達の力で現状を変えられないとしたら、悪政の最後の解決手段として国連総意に基づく軍事行動の発動をやむなく甘受することもあるかもしれない。。。(勿論、現状の米国路線は その国連総意すら とりつけていないのだから危険極まりないが。。。)

だからといって、私は決して戦争推進派ではない。むしろ、やはり強い反対派だ。
ただ、そこで自分が何をすべきかを判断できていない。
やはり何もしないよりは、行動すべくは反戦パレードなのか?
そうした反戦スタンスは、例えば日本が北朝鮮の脅威を目前にしても同様に起こせるのか?
近くだからこそ、身近だからこそ、戦争は嫌だとして平和解決なのだろうし、近くだからこそ現実的な自衛の手段も必要となるだろう。有事を想定しない平和主義は、今の混迷した現実問題を考えると単なる理想・夢想に過ぎないからだ。
いや、そうは言いつつ、日本はどこかで米国の庇護をあてにしてはいないか?
イラク攻撃に賛同しなければ、朝鮮半島有事の際に守ってもらえない、と どこかで思っているだろう。
そうした様々な矛盾する思いが幾つも自分の中で交錯している。。。

そんな中、米国でも北朝鮮の問題は イラク問題にも匹敵するかのように 日増しに大きな問題としてクローズアップされてきている。
最近、『タイム』『ニューズウィーク』『エコノミスト』3誌 全ての表紙に金正日が載ったという。。。

そして、まだ、まだ、混迷と模索は続いている。。。





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Last updated  2003/01/24 06:15:16 AM
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