2003/01/27
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昨日のNFLスパーボールも何処吹く風という感じで、今日 米国1/27(月)の朝は全ての報道局が、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)のイラク査察報告の模様をブロードキャストしていた。
米国では、このNFLのみならず、昨年のハロウィン、クリスマス、年末年始商戦、と、いずれも一般消費が萎縮気味なのだそうだ。。。日本に比べてはるかに個人投資熱が高いことから、こうした政情不安による株価暴落に対する懸案から個人のさいふの紐がかたいというのは十分理解できる気がする。。。

■ 査察レポートに対する反応。。。
―――――――――――――――――
ところで、日本のニュース・サイトのヘッドライン等では、「査察への協力が不十分で、大量破壊兵器を廃棄したとは言えない」旨が随分強調されているように見えるが、私のつたない英語力で その会見を聞いていたところ、「開発に関しては疑いが残るものの、明確な証拠は見つかっていない」旨も述べられていたように思う。
米英の圧力を気にしながらも、検証事実だけを述べることで、何とか国連の中立性を示そうとした玉虫色の内容と苦渋が見てとれた。。。

この会見の後、イラク側からは すぐに「国連には十分な協力をしている」旨を主張する談話が発表され、一方の米国からは査察会見を受け、ネガティブな報告内容に一層のバイアスをかけて "それ見たことか!"とばかりに、「国連査察への非協力姿勢と大量破壊兵器破棄レポートの不透明性を重大な違反」として米英の攻撃可能性を一層明らかにした。
ここでいう大量破壊兵器(殺戮兵器)とは、炭疽菌やVXガスなど生物、化学兵器などを指し、更には移動式の研究設備や長距離ミサイルの開発、核弾頭などにも疑惑が広がっている。

先日 目にした記事によると、米国が生物兵器を恐れる理由として、湾岸戦争時に多く犠牲となった地上前線部隊に対する生物兵器の使用疑惑が挙げられていた。
生還したものの、今でもその後遺症になやむ兵士がいるらしく、今回の衝突では やはりトルコ等に駐屯する米国軍を対象に、生物兵器によるテロの悪夢が懸念されているという。

■ 学内の反戦パフォーマンス
――――――――――――――
こうした中、今日1/27(月)、大学のキャンパスで妙な出来事があった。。。
スタンフォードのTressiderという食堂の屋外で、N澤さんと食事をしていたところ、そばのテーブルの脇にうずくまる奇妙な人を見つけた。
その人は、犬が前足を舐めるポーズや顔をこする表情をおどおどと繰り返していた。
「スタンフォードでも こういう かなり やばい奴がいるんだなぁ。。。」等と気味悪がっていたところ、ちょっと先の植え込みの脇で、スーツ姿の男性が 顔に何やら不気味な白黒の顔写真のお面を着けて、突然「ほら、犬を見つけたぞ、こっちへ来い!」みたいなことを大きな声で口走った。。。
すると、どこからか今度は、カラーのこれまた色合いとコントラストが異様な顔写真のお面をつけた人間が1人合流して、変なパフォーマンスが始まった。。。
犬役の人の前後には『UN(国連)』と書かれたプレートが付けられ、白黒顔写真の人が投げるフリスビーを咥えてきたり、その人にすり寄ったりしている。
果たして その白黒写真は米国大統領ブッシュの顔だった。。。ブッシュは『UN』と書かれた犬に対して、ときに厳しく当たるものだから、たまらず犬はどぎついカラーの顔写真の人物に擦り寄る。。。
カラー氏は、白黒氏ほど犬につらく当たることはないのだが、さりとて構ってあげるでもなく、白黒氏のすぐ傍らに立っていた。少し遠くではっきりはしなかったが、カラー氏はどうも英国首相のブレアである。
個人的には、こういうパフォーマンスは皮肉るだけで解を生まないので好きではないが、周囲も冷ややかで冷笑が少し沸き起こったにすぎなかった。。。
おそらく、このパフォーマー達も、今日の査察レポート中継を見て決起(??)判断したのだろう。。。

今のような米英の「何か少しでも(証拠が)上がったら、すぐにでもぶっつぶすぞ!」的強硬論を目前にして、イラクが素直に武装解除などするのだろうか?
考え方も歴史も全く違う国が、自分達とは全く違う価値観の軍事圧力を前にして武装解除するのは、無条件降伏を強要されるようなものだろう。。。
果たして それが可能か?と言えばおそらく無理だろう。ならば、軍事力による強制排除とばかり、攻撃開始となるのだろうが、やはり何か違うのではないだろうか?よく言われるように、暴力の連鎖は止まらないだろう。。。

■ やはり石油利権が本音?
―――――――――――――
最近、イラクへの米国強行路線原因は 「石油資源確保のためでは?」という質問がよくなされている。これに対して、米国は「自国でも石油産出はあるし、第一輸入の殆どは南米産の石油でまかなえている。」と、もっともらしい主張をしている。
しかし、先日フランスのシラク大統領が激怒したという、米国政府高官による「このままフランスがイラク攻撃に反対したら、戦後の利権配分をなくすぞ。」のコメントにあるように、やはり本音は米国およびその同盟国による中東石油の利権掌握ではないか?という気がする。
米国は、アジア通貨危機を起こしたヘッジ・ファンドを始め、確かに証券や銀行システムによるマネーゲームには長けている。国際機軸通過も米国ドルだ。
ところが、労せずしてカネになる石油利権を掌握するOPECやアラブ諸国による世界経済への影響力は米国にとって面白いはずがないだろう。石油産油量を微調整するだけで、日本を始めとするアジアの自由主義諸国は簡単に翻弄される。これは日本ほどの依存体質ではないものの、米国にも影響を与える。
そして何より、米国のコントロール下にない要因で世界経済が混乱するのを米国は嫌う。浅はかな考え方だとは思うが、多かれ少なかれ、問題はやはりここではないのか?

そうこうしているうちに、今度はイラクが 「米国による攻撃があるなら、クウェート侵攻の可能性がある」旨を表明した。
強行論だけでは一筋縄に解決しないことが五萬とある。。。





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Last updated  2003/01/29 05:16:27 AM
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