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Mac Nakata @ いいこと書いてありますねぇ。 おっしゃる通りだと思います。
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空間・計画研究所 @ Re:世界恐慌(10/03) Mac Nakataさん >日本は電気自動車や燃…
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Yutakarlson @ 美味しいエコ宅配 こんにちわ。ピザテンフォーのyutakarlson…
Jan 29, 2007
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学科の内容はともかく、

子供達のしつけや道徳の改善には、

学校の内部だけの問題だけではなく、

親子関係や子供達の環境の改善が必要である。



都市計画的には、

子供の通学環境や遊びの環境が昭和の中頃から激変し、

草野球や鬼ごっこや川遊びなどのできる広場とか

神社仏閣の境内や、小川とか、森とか、路地だとかが

どんどん失われている。

子供達はそうした空間関係を通じて、

子供達の間での人間関係を学習し、

また、ヒバリやスズメ、カブトムシ、クワガタ、

メダカ、ザリガニ、コオロギ、バッタ、デンデンムシ

などを通じて、生命の神秘や大事さを学習してきた。

そうした環境を、都市への人口集中や

人口減少社会を迎えても止むことないマンションの建設

を通じて、破壊され、

子供達は、同世代間の人間関係や生命の大事さを

学習することが出来なくなっている。



建築計画的には、

伝統的な日本の住居が

主として機能的理由から壊され、

それにかわって、

いわゆるnLDK(2LDKとか3LDKなど)型の

一戸建て住宅やマンションへの居住に変わっている。



これは、伝統的な住居が、

部屋と部屋が縁側で結ばれたり、

襖や障子で仕切られていて、

ハレの時などには、一体化した空間として使われ、

ケ(普段)の時には、個々の空間として使われていた

ことにより、家族間の関係を、完全なプライベートの関係

ではなく、ゆるやかな、プライバシーと

ゆるやかな、密接関係とに関係づけるに役立っていたと言える。




それに対し、nLDK型では、

子供たちはひとりひとつずつ個室を持ち、

親も主寝室に就寝し、

親子が顔をあわせることができるのは、

空間的にはLDだけになって、

必要以上の家庭内プライバシーを

強制するようになっている。

空間関係が人間関係に投影されているのである。

世代間で監視や見守るという意識を

空間が奪っているのである。




さらに、父親などの労働環境から、

日本人は夕方5時の終業時間になっても

帰宅しないし、職住接近の都市計画にもなっていない。

従って、特に父親が子供と顔を合わせる時間が

住宅の空間的特徴とあわせて、ほとんど無くなり、

父親の存在が希薄になっている。

さらに、給料が銀行振込で支払われることにより、

ますます、父親の権威が喪失してくることになった。

子供と向き合うことが出来るのが、

母親だけとなり、家庭内の教育が

母親の重荷となり、母親にもストレスがたまるようになった。



伝統的日本の住居では、

親の親世代、すなわち、お爺さんやお婆さんと

一つ屋根の下の空間を共有していたため、

家族関係も、そのように構造化されていたが、

孫の存在を緩やかに見守り、

家庭内環境を緩やかに制御していたお年寄りがいないため、

母親の子供の教育に関する負担は

ますます増えていると考えられる。



都市の内部では、高層住宅がどんどん建てられているが、

小さい子供は、高層住宅の外の世界に

一人で出て行くことが少なくなり、

外の世界で以前は自然に養われていた、

同世代間の人間関係や生命の大事さを

経験するのが、学校などにいる時間に

限定されるようになった。

しかも、学校から帰っても、

nLDK型の住居の中の子供の個室にひきこもり、

インターネットなどだけが、外の世界との交流となる

世の中になっている。



このように、最近問題になっている教育改革ではあるが、

学校の内部に起因する現象よりも、

都市の中やまちづくりや、建築計画特に住宅の

空間関係や環境に起因する現象の方が

重大であると考えられる。

従って、戦後培われてきた

都市計画や建築計画は

人間の空間として見直しが必要な時期が来ている

と考えられる。









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Last updated  Jan 29, 2007 06:09:11 PM
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