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そろそろ更新しないと、年が変わってしまうので、慌てて走り書き。今回は、「あの街」=京都。今年、僕は、桜咲き乱れる春と紅葉に染まる秋のまさにベストシーズンに京都を訪れることができた。そして、その深く幽玄なる美に圧倒された。多くは語るまい。今までどうして同じ国にいながら、その魅力の虜にならなかったかが不思議なほどだ。20代前半はむしろヨーロッパの歴史と西洋美に魅せられ、数多くの街を訪れたが、今ははっきりと言える。京都には、僕ら日本人の心の奥深くに共鳴する何かがある。僕はそれを誇りに思う。絶品なるは、夜の高台寺。月の光が、全てのざわめきを消し去り、その灯りを水面に映し出し、深く、深く、まるで谷底へとつながるがごとく続く。そして、思わず言葉を失う。無限の境界へと誘われる。その瞬間、人間の存在と自然の力強さの対比に眩暈を感じる。体系的に学ぶこともなく、その奥深さを充分に知ることもない僕でさえ、古来から日本の伝統の中で育まれてきた圧倒的な美意識を感じ得るのだ。夜の祇園をさまようように歩いていると、ひょこひょこと舞妓が影から現れ、うつむいたまま小走りに去る、その様はどんなテーマパークにも作ることのできない幻想的な時と空間を顕す。僕にはこれ以上、語ることはできません。【オススメ度】★★★★★(5段階)
2001.12.28
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ついさきほどまで代官山を一人ぶらぶらと彷徨っていた。その感動が覚めやらぬうちに。以前、ほんの少しの間だけれど、この街で仕事をしていたことがある。ただ、当時は恐ろしく忙しくて、ゆったりとおしゃれなカフェで昼食をとるようなこともままならず、人にうらやましがれる程の土地にいながら、ほとんどその魅力を満喫できずにいた。まあ、土地勘だけはついたので、再訪すると、この街の奥の深さが発見できて楽しい。代官山の夜は意外と早くふける。すぐお隣の二つの都会とは異なり、こっそりと隠れた大人の店が深夜までハイソな人々を抱えているのみで、若者賑わう昼間とはうって変わった静けさが訪れる。そんな代官山のひっそりとした小道に足を踏み入れると、ほのかな灯りと蛇行を続ける坂が夢見ごこちへと人を誘う。そう、この街のキーワードは、光と、入り組んだ小道だ。大通りに面したファッション、雑貨のお店は確かにお洒落で魅力的だが、店を閉めた後は、街をライトアップする装飾へと変身する。そしてフロアが複雑に絡み合うように設計されたオブジェとも言える建造物の数々。再び、感じるのは、幻想的な空間にて迷うことの怖さと抗しがたい魅力。そう、この感覚は、全く文化は異なるものの、ヴェネツィアや「あの街」と同じだ。幽玄な美は人を惑わすことから生まれるような気がする。人ひとり通らない真っ暗な小道を歩いていると、どこかで小川のようなせせらぎが聞こえてきた。顔を上げると、フランス語で何か書かれた白い小さな看板があった。看板の指す方向へふらふらと進むと、突然明るい光に包まれた、ソファの並ぶカフェの前に出た。なんとも刺激的。なんとも大胆。光と影、美と穢れ、直線と曲線、前衛と古典、メジャーとマイナー。さりげなく、いくつもの対比すべきものが存在する代官山という街。さて、次回は、「あの街」です。【オススメ度】★★★★★(5段階)
2001.12.01
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