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理想的なフォームが鉄腕を支える。佐藤は甲子園でも完投勝利を挙げた=撮影・高井良治
(第88回全国高校野球選手権大会、第2日、1回戦、仙台育英5-1徳島商、7日、甲子園)最後に甲子園キップを手に入れた仙台育英(仙台)が、宮 城県勢50勝目を飾った。引き分け再試合となった宮城大会決勝2試合を1人で投げ抜いた2年生エース・佐藤由規投手が、5安打1失点完投で徳島商(徳島) に5-1と快勝。1989年夏、2001年春と、過去2度甲子園の決勝で涙をのんだ同校が“3度目の正直”を目指す扉を開けた。
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先輩に助けられて実力発揮。2年生エース・佐藤(左から3人目)が好スタートを切った=撮影・高井良治
灼熱のマウンドで右腕をしならせた。九回二死一塁。代打・桑島から空振り三振を奪うと、右手で小さくガッツポーズ。仙台育英・佐藤が堂々の5安打1失点完投だ。
「バックはみんな先輩なので、安心して投げられました。予選よりも、のびのびとプレーができました」。最高の笑顔が物語る通り、スタメン唯一の2年生は、自身の投球に満足していた。
一回に最速145キロをマーク。3者凡退に抑えると、決め球のスライダーがさえ11奪三振、うち10個を空振りで取った。宮城大会決勝(7月31 日、対東北)では延長十五回を投げ抜き、翌日の再試合も2失点完投。2日間で374球の熱投を見せたが、この日は仙台より7度も気温が高い(36度)甲子 園で115球を投げた。その結果、甲子園通算10勝目を飾ることができた佐々木順一朗監督(46)は「無失策は投手がよかったから。球速ももう少しでると 思う」と、いまや絶対の信頼を寄せている。
2日連続の“2年生旋風”でもあった。前日6日には大阪桐蔭・中田が特大の140メートル弾でセンバツ覇者の横浜を撃破。平成元年生まれの2人が今 大会の主役候補に躍り出た。当然、佐藤は「中田君と対戦したいですね」。お互い勝ち上がれば、準々決勝以降に直接対決が実現する。
佐藤にとって、甲子園出場は“宿命”だった。父・均さん(45)は仙台商高時代、仙台育英の友情応援で甲子園へ。それ以後は甲子園の試合をすべて録 画していた。そんな家庭で育った佐藤は、仙台育英が大越(元ダイエー)を擁して準優勝した89年夏のビデオがお気に入りなのだ。
その大会の帝京との決勝戦が行われたとき、佐藤は母・美也さん(46)のおなかの中にいた。おなかをさすりながらテレビ観戦していた美也さんも 「(息子が)仙台育英で甲子園に出られたのも何かの縁でしょうね」。17年後の今年、アルプスで声援を送りながら感慨にふけっている。
でも、この1勝だけで満足するわけにはいかない。「1日でも長く先輩たちとプレーしたい。初優勝も狙います」。東北勢初の日本一へ向けて、まだまだ投げるつもりの佐藤。仙台のスーパー2年生が歴史を塗り替える。
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