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昨年1月、『絵巻水滸伝』全十巻刊行に先がけて、『絵巻水滸伝 梁山豪傑壱百零八』が、装いを新たに復刻されました。『水滸伝』に登場する英雄豪傑を一人ずつ描いた、ファン必携の画集です。『絵巻水滸伝』に合わせて、右開きから左開きに変更し、収録された絵も30点以上を加筆修正いたしました。好漢のあだ名の英訳は、全面的に絵巻風に新しく訳出し直しています。※印刷精度も出力線数を175線から230線に、インクもCMYKの4色にニスを加え、より高彩画の仕上がりを目指しました。晁蓋を含め109枚の好漢画を掲載、折り込みポスター("瓦罐寺"と"潘金蓮")つき。巻末には「梁山豪傑108星列伝」として全豪傑のプロフィールもついていますので(英訳併記)、『絵巻水滸伝』の副読本としてもお楽しみいただけます。 ★『絵巻水滸伝梁山豪傑壱百零八』★ 幻の画集、復活!世界を震撼させた正子公也の華麗なる奇跡!好評発売中AB判/カラー120ページ/モノクロ32ページ/定価3200円(税別)ISBN 4-312-01001-3
2007年01月19日
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竜や虎といった勇ましいあだ名が多い好漢の中で、唯一“ねずみ”のあだ名を持っているのが“白日鼠”白勝です。もとは東渓村の遊び人。仕事もせずに賭場に出入りしている男でしたが、村一番のインテリである“智多星”呉用には、なぜか目をかけられていました。“白日鼠”とは、文字通り「白昼の鼠」。昼日中からこそこそと盗人まがいの事をしている、ずうずうしい男──という意味でしょうか。それとも、暗がりに隠れているはずの鼠のくせに、白昼から堂々と大手を振るって歩き回っている怖いもの知らずの男──でしょうか。北斗七星の脇にある小さな星であった白勝は、晁蓋たちとともに生辰綱強奪に加わり、黄泥岡では重要な役割を果たします。そして、梁山泊へ、やがて恋人の阿姜を失い、その忘れ形見と出会い、突然の晁蓋の死を迎えます。梁山泊中百六位という、本当に小さな星であった白勝の人生にも、なんと多くの喜びや悲しみがあることでしょう。ねずみは中国でも穀物を盗んだり、着物を齧ったりする悪役ですが、子だくさんの象徴でもあります。正月三日は「鼠の嫁いり」の日で、ねずみたちが花嫁行列を作って行くという伝承もあるそうです。なお、白勝の宿星である「地耗星」の耗も、やはり「ねずみ」の意味です。
2008年01月03日
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