2004年3月28日(日曜日)


「聖なるセノーテ」とは聖なる泉の意で

 大きな石灰岩の陥没した穴に地下水が露出しているところです

 およそ「聖なる」とは言い難い不透明な水面で池のようですが、

 広がる平原の中、水の少ないこの地方では

 とても貴重なのかも知れないですね

 このセノーテの水底からは”金銀財宝”と”人骨”が

 たくさん発掘されたそうで、人類学博物館に保管されていました

 水面から21メートルの神殿の壇上から投げ込まれたという

 ”いけにえ”の人骨だったのです

 また

 ペロータの球技場は

 幅70メートル、長さ168メートル両側の内に傾いた壁があり

 その中央に大きな石のリングが付いていました

 ペロータの競技は豊作を願う儀式でバスケットのように

 その石のリングにボールをくぐらせて勝敗を競い、

 チームのキャプテンは試合後”いけにえ”として殺された

 のでした












 その驚きを倍増させたのが何と!「勝者のキャプテン」が

 ”いけにえ”だったことでした

 球技場の近くに「ツォンパントリ」(どくろの棚)があり

 四方の側面には”いけにえ”の頭蓋骨がびっしりと

 浮き彫りにされていました

 これらはトルテカの神秘主義に従って神々に捧げられたのです

 ペロータの競技は今日のバスケットのように

 爽やかで楽しいスポーツではなかったようでした

 暦(こよみ)を神としたマヤ民族

 9世紀頃、歴史から消えていった幻の文明

「マヤ文明」を多くの遺跡が物語っていました

 遺跡ロマンを満喫した私は

 チチェン・イツアを後にしたのでした


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