全696件 (696件中 1-50件目)
花野は 人のつくった花畑ではなく 自然に育ち 自然に咲き乱れて それぞれの個性で咲きますね 花は咲けば散ります その散るまでのひとときを せいいっぱい咲いているのですね 秋の七草は 万葉時代から 萩、すすき、葛(くず)、女郎花(おみなえし) 藤袴(ふじばかま)、撫子(なでしこ)朝顔の花 といわれています この朝顔とはご存知のように 今の桔梗(ききょう)のことです さて、皆さんは秋の七草全部言えましたか ?
2010年09月12日
むかしは ちよっときれいなせせらぎや 池のふちにはよく蛍がとんでいましたね すいすいと 暗闇の空間を切る蛍火の妖しさ 団扇をもって追いかける人の姿・・・ 今年も蛍は私達の目を楽しませてくれます その蛍のお茶会が催されました
2010年06月02日
初釜につかわれる主菓子「花びら餅」についてのお話です昔、宮中でお正月にいただいた、お雑煮にみたてたお菓子なのです京都にある宮中御用達の川端道喜(かわばたどうき)と言うちまきを作ってるお店が初めて作りましたやわらかい、羽二重餅のような白いおもちの間に白味噌餡と紅色の金時人参と白いゴボウが彩りよく短冊にきってはさんであります私も中学生の時はビックリ「こんなお菓子あるの!?」ってでも今では、初釜が楽しみなのは「花びら餅」のせいでしょうか
2010年01月21日
惜年の師走となりました 二十四節気も 立春から 雨水、啓蟄(けいちつ)、春分 清明、穀雨、立夏 小満、芒種(ぼうしゅ)、夏至 小暑、大暑、立秋 処暑、白露、秋分 寒露、霜降、立冬 先月末に小雪 十二月には大雪ですね あと、冬至 一月に入って小寒、大寒を通りこすと一年になります。 十二月にはいって気ぜわしい気持ちの中でも 茶人は 釜をかけて客をまねき お茶会を催すのです
2009年12月02日
”強い風です!” 地の果てからふいてくるのか 天空の一角からふきおろしてくるのか あばれつつ吹き荒れてくる この秋の風を 昔の人は「野分(のわき)」とよび 今の人は台風とよんでいます 「野分」は、連歌、歳時記などを見ても すべて仲秋八月に書かれていて 今の二百十日、二百二十日前後に吹く風を指しているようですね 『源氏物語』にも 源氏36歳の秋 八月の野分の情景を描写した野分の巻がありますね 桐壺の巻には 「野分たちて、にはかに肌寒き夕暮れのほどに・・・」と 野分立つさまを書いています 『枕草子』には 「野分のまたの日こそ、いみじうあはれにをかしけれ・・・」 野分の通りすぎたあとについて描写しています 清少納言が 「荒かりつる風のしわざ」といった 野分のあとの”すさび”は 人の心にあはれにをかしという感銘をあたえていると云われます 野分立ちをはじめ 野分の吹く空にはしり飛ぶ ちぎれ雲の野分雲 野分に荒れだつ海の野分波 洪水の野分水 台風一過のあとのさわやかな野分晴れ お茶の中に使える野分の情景はとてもたくさんあります 今日から長月(ながつき)ですね
2009年09月01日
朝、蝉が元気いっぱい鳴きはじめました 蝉は短い命を精一杯生きる為に鳴き続けます 「蝉が鳴いたら梅雨があける」と昔の人は云います これでこの長引いた梅雨もすっかり終わりを告げてほしいものです。 蝉はどこか彼方へ飛び去ってしまったので お茶席で蝉を鳴かせてみることにしました お茶では 自然の中にある事象をせまい茶室の中に表現するので それは自然そのものではありませんね つくりあげたものです そのつくりあげたものに触れることで お客様に自然の姿をそこに見て 自然の無常を知っていただきたいと思うのです ”蝉”は 竹の花入れに「蝉籠」があり 「蝉の香合」なども見かけます ここでは、蝉の声をきかせるのに 花入の蝉籠を用意しました さあ、皆さんは蝉の鳴き声を聴くことが出来たでしょうか?
2009年08月03日
雨が降る・・・ 傘をさしているのに 夏木立の下にいると、緑のしたたりをうけて 全身が緑に染まりそうでした 緑雨というのは、こんなことをいうのでしょうか 雨が緑雨 風が緑風 木かげは緑陰 緑の色はうつくしく奥深い表現に使われていますね お茶の中にも緑はあります 第一に抹茶は緑ですね この緑の色が、茶碗の中で実に美しいです! 茶器から茶杓ですくい出した抹茶を 茶碗の中にさっと落としたとき 茶碗の色と抹茶の緑がつくる色の出合い 黒い茶碗のときは”黒と緑が” 白い茶碗のときは”白と緑が” それぞれの美しさをつくります
2009年07月01日
弟子 「客と亭主のお互いの心の持ちようは どのように心得ておくべきでしょうか?」 利休 「いかにもお互いの心にかなうのがよい しかし、だからといってかなうように 迎合(げいごう)するのは悪い 茶の湯の道を十分に修得した客と亭主ならば 自然と気持ちよいものである 未熟の人が互いに相手の心にかなおうとしてばかり すれば、一方が茶の湯の道にはずれると 一緒に誤った方向へ行ってしまう それだからこそ 自然と心にかなうのはよいが 意識してかなおうとするのはよくない
2009年06月17日
その庭は水の庭でした 露地は、その水の流れにそってつくられ 飛び石が千鳥にとんでいました せせらぎには、ところどころに水たまりがあり うすいねずみ色のつくば石の燈籠(とうろう)が立って いたり、伊予の青石が景色として置かれていたのです 水の庭は まるでそこに青い海や広い川を思わせて 人のこころを和ませてくれます そして 静かなたたずまいの中に動く水は力があります 滝の水音、その水が流れるせせらぎの水音、 その音を耳にしつつ飛び石をふみます このせせらぎの水は流れて一体どこに行くのでしょう? せせらぎは、雑木林の中へと流れ込んでいたのでした さびた色の甲州御影の飛び石をふんでゆくと 青竹の四つ目垣が見えました そのむこうに茶室がひっそりと見えたのです 竹垣の内には、内露地があって そこには美しいみどり色の苔が露に光り輝いていました にじり口の戸を静かにあけて茶室に入りますと 床には 「松風在清音(しょうふうせいおんあり)」の掛け軸が 掛けられていました 水の音にこころ奪われて席入りした客一同は 松にも清音が在ることに気がつき 驚きの感動でした お茶のもてなしの時 おどろきは最大のもてなしとなり、思わず頬をゆるめます 懐石がおわる頃 いつの間にか茶室はうす暗くなっていました その時茶室にすい~っと蛍が舞いとび込んできたのです! 青白い光を見せて飛ぶ蛍に私は思わず目をみはりました あれから一年・・・ 忘れられない「蛍の茶会」でした
2009年06月13日
水牡丹(みずぼたん)の主菓子 [ カテゴリ未分類 ] 薄紅色がほのかにのぞく薯よ餡(じょうよあん)を絞り 錦玉で巻いたお菓子です 清澄な錦玉がきらりと輝いて 涼しさを際立てています 花の王ともいわれる牡丹にふさわしく、 いくぶんか大ぶりに作られていますので ゆっくり召し上がって下さい 青葉を添えていますが 青葉は東京のお菓子に添えられることが多いそうです 御製は「越後屋若狭」です 越後屋は、明和3年(1766)の創業で それ以来、手作りで上品な江戸の菓子をつくり続けています
2009年06月09日
待合の床に掛けられた【墨絵竹】 清風動脩竹(せいふうしゅうちくをうごかす) 本席の床 【清風】 清風と竹との出合いで清風脩竹を動かすという うつくしい光景を描き出します 竹の墨絵は葉に力があって、眺めていると・・・ さわやかな風が吹いているようにも感じます 竹は、風をうけると その風の方向に従うように揺れ動きます 風にさからわず風の意のままです それで 風に自由にされたまま?と言うとそうではなく 風が止めば、竹はもとの姿にもどるのです 清風が吹けば 緑の葉はその清風に一層ひかり輝き 美しくなるのです
2009年06月03日
茶室では、ほととぎすの季節になると 緑の色をした木の葉がくるりと丸まった お菓子が必ずのように出てきます それが【落とし文】なのです このお菓子をつかったお菓子のお茶会です 茶席で落とし文からほととぎすを連想させ ほととぎすの一声をぜひきかせたいと思います 深山の静寂・・・ 有明の月・・・ 大自然の天地がシンと静まっている・・・ その時ほととぎすの一声がして静寂が破られます 一瞬の”動”が”静”を切るのです そしてまたもとの静けさにもどるのです 床 掛け物 『山色清浄身』 茶杓 銘 『一声』 日々庵 作
2009年05月26日
月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり・・・ 芭蕉が、奥州への旅に立ったのは3月27日 この年は正月に閏(うるう)があったそうですから 今の太陽暦にすると5月の中ごろの日にあたります 今なら旅といっても列車にのったり、車で走ったり していますが 昔は足で歩くか、馬の背に乗るか、駕籠(かご)でしたね 芭蕉の住む芭蕉庵は、深川の堀割川のほとりにあったそうです そこから舟に乗り、隅田川を上って千住についたと思われます そこに見送りに来ていた門人達と別れ 前途三千里のみちのくの旅にむかいます 芭蕉は、初夏のさわやかな気候の中を旅立ったのです
2009年05月19日
”お茶でもいかがですか?” ♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉がしげる♪ 立春から数えて八十八日。萌黄色の新芽の若々しい新茶です! 「おいしいお茶をいれるポイント」 同じ品質のお茶をいれても、ときによって美味しく感じたり 入れる人によって味が大きく変わります。 それは、お茶の葉の品質や種類 水の違い お湯の温度 入れるときの気温、湿度 また * 飲む人の体調など外的な要素 * 飲む人各人の好みやその時の精神状態などによっても 味が決まります ☆番茶を入れるにも抹茶を点てるにも、まず水が大切です! 中国の茶祖である「陸羽(りくう)」の著書「茶経」によると 水のよさでは 1、山中のわき水 2,川水 3、井戸水 という順になっています 日本では”名水”といわれる井戸が各地にあります 「煎茶の入れ方」 1,茶碗にお湯を八分目入れ湯冷ましします 2,お茶の葉を急須に入れます(3人分約10g) 3,1の湯冷ましを急須にいれ1分待ちます 4,濃淡のないよう少しずつ均等に注ぎ分け 最後の一滴まで絞りきります 今日は美味しいお煎茶をどうぞ!
2009年05月11日
”春は終りがはやい” うっかりしていると、いつの間にか花がすみ 土手にも道ばたにも緑の草が伸び 芽立ちだった梢にも若葉が萌えだしていますね お茶では、この季節の変わり目が最も大切な時なのです 冬の寒さの中に春を見つけ 春のうるみの中に夏の気配を知るのが茶人です 冬の雪の道具の取り合わせの中に、ふきのとうの香合をつかい 春の和みの中に、はや若葉の萌え出る力を取り入れるのです 開炉から半年の間、使った炉の灰は美しい色でかさをまし 炉の火も、もはや熱さを感じるこのごろです 逝く春を惜しみつつも・・・
2009年04月23日
桃山時代は何と言っても 太閤秀吉の醍醐の花見が有名ですよね 醍醐寺は山伏修験道醍醐派の本山であります ここに醍醐の花が咲きます 鎌倉時代にはすでに桜会があって 花見が催されていたようですが 秀吉がここで豪華な花見の宴をけいかくして 花見のために三宝院の純浄観を建てました 秀吉の、その時の権力を誇る最後の焔(ほのお)のような 情熱を思わせるような花見であったそうです 花は散る・・・秀吉もやがて滅びていきました・・・ でも、今も醍醐寺では春になると花でうずまり 人々は花を見ようとここに集まります 秀吉の見た花と、今、平成の人達の見る花と、 花は同じように咲いても、同じ花ではないのですね そこには、止める事の出来ない”時の流れ”が・・・ 本日のお茶銘 「醍醐の昔」
2009年04月06日
桜を花といい、花をめでてたのしむ花見と言う遊び いったいいつ頃から日本人の間で行われるように なったのでしょうね? 日本の桜は古くから山野に自生していて いにしえ人もきっとその山桜の美しさに魅了され 目を奪われていたことでしょうね 平安時代の人々は、桜の花を見ることを喜び 花が咲けば、花をもとめてやまず 花が散れば、またその姿に”もののあわれ”を感じる 花は人々のこころを奪い取るかのごとく・・・ 「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」 在原業平はこう詠いました 花によせる人の心は、平安のむかしも今も同じですね
2009年04月05日
彼岸は春分の日を中心にした7日間で、 今年は春分の日が20日でした。 3月も半ばを過ぎると、太陽の光もだいぶ強くなって 野には草が萌え、彼岸桜もちらほらとさきはじめ、 やっと寒さからも解き放たれ、ほっとする頃ですね 彼岸は、家々で祖先を祀り、仏の供養をする日ですが 茶道でもよく追悼のお茶会が催されたり、 彼岸らしい趣向のお茶会を催したりするのです ”暑さ寒さも彼岸まで” 昔の人は上手く言い習わしていますね!
2009年03月21日
東風(こち)吹かば 匂い起こせよ梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ 菅原道真の有名なうたですね 梅で忘れられないのは 2月25日の梅花祭、菜種供養です。 京都の北野神社で天神さまのお祭りが催される日 日本中の天神さまもお祭りの日ですね 天神さまの梅花祭には菜種の花(なのはな)を飾るので 菜種供養といわれていますが そのころになると、ふきのとうも花をつけ 下萌えのちぃさな草も緑色にのび上がってきます。 立春の日からすると、大分日あしも伸びてきました。 大地も、空も、色は”もう春です!”
2009年02月22日
節分には茶人が 節分の釜をかけます M家の節分のお茶事はたいてい日暮れ 外が暗くなってから催されます 招かれた客が 待合で甘酒をのんで、暗い腰掛けへ出たころ 近くの家から 「鬼は外ォ~」と聞こえてきます その夜の正客は、ひょうきんなA氏でした 「鬼は外ォ~」の声に 「鬼は外に出ていますよ」と言ったので 連客一同が大爆笑でした。 まもなく、露地を 亭主のもつ手燭の灯が動いてくるのを見て 客一同も静かに腰掛から立ちます 亭主と正客の間で 丁重ですが すみやかな手燭の受け渡しが行われました 新しい手燭をもらって これで客は雁行(がんこう:正客の後につづく)します つくばいに進み にじり口から席入りします 正客が にじり口の前につくばい、 まさに席に入ろうとしたところで 頭上に声あり! 「福は内ィ~ 福は内ィ~」 「私が福の神ですか?」と 正客は照れつつも うれしげに席入りしました
2009年02月03日
初釜のお茶会がありました この日は お祝いなので、普段は洋服でおけいこに 来る人たちも、みな着物でやってきます お茶は着物をきて行うものなので 洋服を着ている人も 機会のあるたびに着物をきるようにすると 着物が身についてきますね 先日、成人式帰りと見受けられる着物姿の若い女性 ずいぶん歩くのに苦労されていました 普段ジーンズで闊歩しているのに 小股で楚々と歩くのは至難の業の様子 何事も日頃の積み重ねが大事と思いました 初点ての日の席中のかざりは 小間が濃茶 広間が薄茶の二席になっていました
2009年01月20日
夜が明けました 東雲(しののめ)の空が明るみ 刻々と夜が明けます 平成二十一年が足音をたててやってきました お正月の朝をむかえると 除夜に灰に埋めておいた 火種をほりおこし まず炭手前を始めます 床の掛け物は「行雲流水」の一行です 時はとどまることなく 行く雲と同じように止めることもできないもの この新しい一年も また、行雲流水なのです
2009年01月01日
12月21日 昨日は冬至でした 冬至の日には 一年中で最も昼の短い日ということで 冬至のお祭りが行われたりしますね また 冬至にはむかしからカボチャを食べ 柚子湯に入るのが習慣になっています どちらも無病息災を祈ってのことで お茶でもこの日にはよく かぼちゃや柚子がでます 奈良の一刀彫で 本物とそっくりのかぼちゃの香合がつくられていて その香合を使った冬至のお茶によばれたことがあります ご亭主は茶友のE子さんです お茶室がないので正式なお茶事ができないから というのがE子さんの口ぐせでしたが 「座敷でもくふうによってお茶事はできるから」 茶友達にアドバイスをうけて はじめて催す冬至のお茶事でした
2008年12月22日
十二月十四日は 赤穂浪士が本所松坂町の吉良邸へ討ち入りした日ですね 以前東京に住んでいた頃 この日、高輪の泉岳寺で法要が行われ 墨田区両国の本所公園にある 稲荷神社でも、義士祭が行われていました この公園は むかし吉良邸のあったところで 義士祭には両国の町内の人々が 義士の討ち入りの装束で行列をするし そばがふるまわれたものです お茶の人々もこの日は 忠臣蔵を趣向して、お釜をかける人が多いです お茶道具でも 大石家の家紋、巴まんじの紋をいれた 香合や茶碗 山鹿流の陣太鼓を形どった 水指や香合などがつくられています 十四日夜 I家で「夜ばなしの茶事」が催されました
2008年12月11日
昨日より「師走」ですね。 二十四節気も 立春から 雨水、啓蟄(けいちつ)、春分 清明、穀雨、立夏 小満、芒種(ぼうしゅ)、夏至 小暑、大暑、立秋 処暑、白露、秋分 寒露、霜降、立冬 先月末に小雪 十二月には大雪ですね あと、冬至 一月に入って小寒、大寒を通りこすと一年になります。 十二月にはいって気ぜわしい気持ちの中でも 茶人は 釜をかけて客をまねき お茶会を催すのです
2008年12月02日
江戸時代 幕府が将軍御用達のお茶屋まで”お茶壺道中”をしていました。 ”茶壺道中”とは 宇治茶を茶壺に入れて江戸まで運ぶ行事です 毎年、四月下旬~五月上旬になりますと 宇治から”お茶の葉状況”の報告が幕府に入ります 新茶の葉を摘みおえました候・・・と云ったかはわかりませんが 新茶担当奉行が茶壺と共に宇治に向けて 江戸を出発します 茶壺に茶葉が詰め終わると 茶壺は封印され 羽二重に包み その上に綿入れを掛けるという念の入れようです 今度はその茶壺を江戸まで運ぶのが ”御茶壺道中”で、大変権威があったそうです わらべうたに ♪ずいずいずっころばしごまみそずい 茶壺におわれてとっぴんしゃん ぬけた~らどんどこしょ♪ この茶壺とはその茶壺道中のことを唄っています 茶壺行列(百人くらい)が通るとき 家に入って戸をぴっしゃんと閉める 行列がぬけていったらやれやれと 町人や田植えを阻止されたお百姓さんが 茶壺道中を風刺した唄のようです
2008年11月25日
「しぐれ もみじを あらう」【時雨洗紅葉】の掛け軸や 高名な貴人がつくられた茶杓に 村時雨(むらしぐれ)という『銘』の茶杓がありました 時雨には、いろいろの時雨があって 村で降るのは村時雨といいますが 降ったり止んだりむらむらに降るから 村時雨だという人もいますね この茶杓は 一年に一度拝見する機会がありましたが 茶杓をみていると 時雨の音がきこえそうないい竹で ほっそりとけずられていました 茶杓は けずる前に銘がつくのではなくて けずってから その茶杓を眺めていて その景色や出来ばえで銘が生まれてくるようです
2008年11月10日
名残りで侘びしくすごした十月とは 打ってかわった華やかさ 十一月は「開炉の月」です この月は茶人の正月といわれていて すべてが新年のように新しくなります まず 畳の表をかえます 障子(じょうじ)も張りかえます 露地の垣根も青竹にかえるのです 四月から十月までの風炉は 名残りを惜しみつつも片づけ 炉を開いて 五徳(ごとく)をすえ 釜との寸法を合わせて 灰をいれます この灰は夏のうちによく手入れをした灰です 貴重な灰は茶人の命の次ぎに大事なものなのです 火事になったらこの「灰」だけは持って避難すると 言われているほどなのですよ この灰はさらさらと気持ちのよい流れを見せます 風炉先(びょうぶ)もかわります 香合、炭斗(すみとり)をはじめ 道具も炉の道具が水屋の棚にならびます このように炉の用意が整うと 開炉のお茶となるのです
2008年11月04日
秋の残照はいつまでも いつまでも美しい・・・ 地上が暗くなってしまっても 山の稜線(りょうせん)はあかく焼け いわし雲は紅色に染まっています その残照がいよいよ色うすれ やがて消えてしまうと 灯火がまたたき こころに染み入ります 暗さの中には神秘がかくされていて 何もかもあからさまでないところが良いですね 秋の夜は長く 虫の声ももう薄れてきました やがて冬がやってくると思うと 何となく侘びしさが先に立ちます 秋の夜長に想いは遠いあのころを馳せるのです。。。
2008年10月15日
野の幸 山の幸 ものみな熟れる神無月は 名残(なごり)の席の月 山路の菊 豊年 実りの秋 この月のお菓子は あでやかさを名残の風情で包みます
2008年10月01日
「起きあがる 菊ほのかなり 水のあと」 芭蕉 本席の掛物は、芭蕉の俳句でした 花は手付の籠に山路の花 水指は、山水絵水指で、たっぷりとしています その前に置く薄器は、十五代家元「鵬雲齋御家元」好み 菊桐絵平棗で、格調の高いものでした 茶杓の銘は『菊の露』で 不老長寿の菊の雫を思わせる みずみずしさを感じました 蓋置は、武蔵野三日月形にすすきの絵付をしたもので 月とすすきの出合いのうまさに感動しました 三畳台目の小間では 濃茶が点てられていました 床は一行で 「清風払明月(せいふうめいげつをはらう)」 掛物の前の花入は 「古銅龍耳(こどうりゅうみみ)」 花は、”白い秋明菊” でした
2008年09月17日
九月は「長月」とよばれていますが 別名「萩月」ともよばれます 萩は 鹿鳴き草と云って鹿との出会いがあります また野守草ともよばれ 秋の七草の第一に数えられる品位をもっています 秋萩、村萩、小萩、木萩、野萩、糸萩、など 優美な姿で咲きます また萩は露ともよく合います 「白露もこぼさぬ萩のうねりかな」 芭蕉 萩の葉に宿る露はことさら美しく光ます またお茶で取り合わせで萩を使ったとき この萩とぴったり取り合うものは多いのです 萩と虫 萩と月 萩と雁 萩と風 萩とうさぎ ・・・・・ 萩の蒔絵の薄器一つあれば秋の茶会を開く事ができますね
2008年09月05日
今年はもう尾花・萩が野山に顔を見せて 秋の気配がただよっています 秋の七草は 万葉時代から 萩、すすき、葛(くず)、女郎花(おみなえし) 藤袴(ふじばかま)、撫子(なでしこ)朝顔の花 といわれています この朝顔は今の桔梗(ききょう)のことです さて、皆さんは七草全部わかりましたか?
2008年08月29日
床の間の花入れに虫籠が出てくると はや虫の季節になったかと耳をそばだて その音がきこえてくる気がしますね 今、私が手にしている虫籠に 虫は入っていません 昔は外に出れば虫がたくさんいましたね 秋のおとずれと共に 草の葉かげで小さな鳴き声をたて やがて次第に力強い声をあげるようになります 鈴虫は、ことにかわいい声で鳴きますね 虫籠の花入は 野の草の葉かげで子供が虫をとった日の名残りです この花入を床に置いておくと そこから虫の音がきこえそうな気がします 秋風が吹き その草むらにコオロギの鳴きはじめた初秋から 月明かりに虫の音すだく中秋 そして寒さがくるぞよと鳴く晩秋までつかいます この虫籠を置いて 秋の虫の音をその時々できき分けるのも
2008年08月19日
最近、朝茶会の時に朝顔の花をつかいます 朝顔は切ると氷水にいれます なかなか咲いたままの勢の良い姿で生けるのは難しいですね むかし 利休の庭に朝顔がたくさん咲いて、人々がほめそやしたそうです 秀吉がそれをきいて、朝顔が見たいと言い 利休邸を訪れました 秀吉が庭に入ってみると 朝顔はどこにも咲いていませんでした。。。 秀吉は内心腹を立てつつ茶席に入りました すると 床に朝顔が一輪、静かに生けられていました それは見事で、秀吉は感嘆してながめたと云います この朝顔一輪、見事に咲かせて見せるためには 水屋にいくつもの花が用意されていたのではなかったかと そんな気がしました
2008年08月06日
今年の夏は猛暑が続いていますねこの夏を涼しく過ごすには”打ち水”をおすすめします お茶事(お茶会)の時 露地は、お客様の席入り前に露を打ち 玄関へは水をまきます お茶事の半ば、中立ちの前にもう一度 露地に”打ち水”をして、清々しさをつくります。 三度目は お客さまが退出する前に露地と玄関に水をまきます お客さまが、お茶事の間に外へ出れば 清らかに打ち水され 露を含んだ草葉を見れるように 演出されているのです 日本はもともと湿度の高い国ですが 湿度があると、ものはうるんで見え 美しく見えるようですね その上に水を打って 石や木や草をぬらすのです ぬらすと、石は水の中に在ったころの本来の姿を とりもどして、美しく見えるのでしょうか? 木や草は生き生きと息づいてくるように思います 涼しく、人の気持ちを落ちつける水 打ち水 水とは素晴らしい天の恵みなのですね
2008年07月31日
朝、蝉が鳴きました 蝉はほんの少し鳴いただけで飛んでいってしまいました 「蝉が鳴いたら梅雨があける」と昔の人は云います これでこの長引く梅雨も終わりを告げるのでしょうか? 蝉はどこか彼方へ飛び去ってしまったので お茶席で蝉を鳴かせてみることにしました お茶では 自然の中にある事象をせまい茶室の中に表現するので それは自然そのものではありませんね つくりあげたものです そのつくりあげたものに触れることで お客様に自然の姿をそこに見て 自然の無常を知っていただきたいと思うのです ”蝉”は 竹の花入れに「蝉籠」があり 「蝉の香合」なども見かけます ここでは、蝉の声をきかせるのに 花入の蝉籠を用意しました さあ、皆さんは蝉の鳴き声を聴くことが出来たでしょうか?
2008年07月21日
朝顔の花は 原産は熱帯地方で中国に渡り 奈良時代に遣唐使によって日本に来たと云われています 『源氏物語』にも 源氏が朝顔の姫宮に二条院の庭に咲く朝顔の花を切らせ 歌を添えて贈ったとあるように 古くから日本にある花ですね 茶席の”朝顔”をどうぞ! 外郎皮で紅のこしあんを畳包んだ形は自然で のびのびとした姿に素朴で愛らしい美しさが見られるお菓子です。
2008年07月16日
七夕は、もともと中国のもので、この日は 天の川をはさんで座す 牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星が 一年に一度再会する日とされ 織物などの技芸が上達するように祈る 乞功伝(きっこうでん)の行事の日だったそうです それが日本に伝わり、日本でも、 七夕の行事が催されるようになったそうです むかしは 星を祀る祭壇がつくられ 今年竹をたてて、五色の願いの糸を張り それに梶の葉に書いた願いをかけて 星にお祈りをしたのです それが時代と共に、たらいに水を入れて それに梶の葉をうかべたり 川に流したりもしているのです 梶の葉に墨で書いた文字は水に流しても消えないそうです 紙の短冊に願いを書いてつるすようになったのは いつ頃からなのでしょうね? 近年、笹に短冊をつるすと言うことが 都会の”七夕”のようですね☆
2008年07月04日
濃茶席には 白い水指の前に茶入れが荘って(かざって)あります 静かです・・・ 茶室のすだれの間を通してくる光は、緑をたっぷりかかえて 射し込んでいます 外吹く風は すずやかな風で、軽やかに笹の葉がゆれています 濃茶がまったりと練り上げられました 茶銘 「青雲」 一保堂 お茶は、この上なく美味しくそして 緑のお茶は大変さわやかでした 茶杓銘 「露」 正客 「露とは、花の露ですか、 人のいのちの露でしょうか?」 亭主 「どのようにおとり下さっても結構ですよ 露は、はかないものですから・・・」 薄茶にうつり 紫陽花の花の茶碗が出されました 小間の薄暗い光の中で 金を盛り上げて描かれた紫陽花の花は 茶碗の中でほのかに咲いていました 紫陽花に雨が降り、花びらに露がやどって それが風に吹かれて散るさまは 花のいのち、人のいのちを物語り 美しくも、はかなくもありました 一瞬を、この時をこころに刻みたいと思いました。
2008年06月22日
鎌倉のあじさい寺を訪れた時は雨でした・・・ 山門のすりへった石段もぬれて 濃くも淡くも碧色に咲くあじさいの 花びらの一つ一つに雨が宿っていました その風情には 流れるような哀愁があったように思います その花に真向かって、傘をかたむけたたずむ 一人の女性の姿 花と何かを語っているのでしょうか? 雨の中で、花に向かいじっと動こうともしない人の姿は しみつくようなさびしさがあり、胸にしみるのです ひっそりと 尼が水仕や 額の花 今年は入梅が早いですね
2008年06月05日
春は花 夏は風 秋は月 冬は雪 といわれています 春の花にも花を咲かせる風が吹き また、花を散らせる風が吹きます 秋には、月に吹く風があり 木の葉を紅葉させる風もありますね 風とは不思議なもの・・・ いつも思います その風の中で”清風”があります 清風はさまざまに表現されていて 清風払明月 せいふうめいげつをはらう 万古清風 ばんこせいふう 歩々清風起 ほほせいふうおこる などがあります
2008年05月31日
床飾りで季節感とこころの表現をするとき 次に季節の花と合わせる事によって より季節感が出せるわけですね 花は夏は草花 草花の種類は豊富ですから、5月~10月まで 移り変わりを楽しめますね 日本は南北に長いので、北海道と九州とでは 花の種類も、咲く時期もかなり異なりますが 自分のまわりの花を選んで楽しみたいものですね ここが、温室栽培の年中変わらない花や 季節を問わない洋花とちょっと違うところであり 茶花の良さではないでしょうか 【五月】 の代表的な花 谷空木(たにうつぎ)大山都忘れ(だいせんみやこわすれ) 紫蘭(しらん)蔓桔梗(つるききょう)姫百合(ひめゆり) 谷紫陽花(たにあじさい)白玉草(しらたまそう) 山芍薬(やましゃくやく)などがありますね 季節感豊かな日本の草花は 自然のすがたのままに生けましょう 野にあるように・・・
2008年05月28日
朝、野鳥の声で目がさめます・・・ 鳥は自然をよく知っていて、夏になると南から 色々な鳥がやってきますね 高原で見かけるのが、ほととぎすに、かっこうなどです 五月の茶席でよく見かける歌切(和歌などが書かれている 掛け軸)に『千載集(せんざいしゅう)』の 「 ほととぎす鳴きつるかたを眺むれば ただ有明の月ぞ残れる 」 みなさんよく御存知の歌があります * ほととぎす声横たふや水の上 【芭蕉】 * ほととぎす平安城を筋違(すじかい)に 【蕪村】 など、ほととぎすはよく歌にも句にも詠まれています ほととぎすは「時鳥」「不如婦」などと書きますが 「郭公(かっこう)」と書いてもほととぎすと詠ませています 「かっこう」は”カッコー”と鳴きますが ほととぎすは郭公より身体が小さく”テッペンカケタカ”と 高くせつない声で鳴くそうですよ・・・ 耳をすまして聴いてみませんか? そして、自分の巣をつくらず、鶯などの他の鳥の巣に 卵を生んで、ひなを育ててもらう、そんな習性を持っています 木立の下などを歩いていると、栗やクヌギの葉がくるりと 丸まって落ちているのを見つけます カブト虫が、その葉に卵を生みつけているのですが 茶人はそれを【ほととぎすの落し文】とよびます
2008年05月18日
”お茶でもいかがですか?” ♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉がしげる♪ 立春から数えて八十八日。萌黄色の新芽の若々しい新茶です! 「おいしいお茶をいれるポイント」 同じ品質のお茶をいれても、ときによって美味しく感じたり 入れる人によって味が大きく変わります。 それは、お茶の葉の品質や種類 水の違い お湯の温度 入れるときの気温、湿度 また * 飲む人の体調など外的な要素 * 飲む人各人の好みやその時の精神状態などによっても 味が決まります ☆番茶を入れるにも抹茶を点てるにも、まず水が大切です! 中国の茶祖である「陸羽(りくう)」の著書「茶経」によると 水のよさでは 1、山中のわき水 2,川水 3、井戸水 という順になっています 日本では”名水”といわれる井戸が各地にありますね
2008年05月09日
風はどこからやってくるのでしょう 風はだれが起こすものでしょう 夏の風はさわやかです 萌黄色の若葉をそよがせて吹く五月の風、 その風が薫る初夏は太陽があかるく輝き、全てが光っています 茶道では、この5月に炉から風炉へと大きく変わります 炉をふさぎ、風炉をすえます 風炉に新たに灰型をつくり、炭火を入れます 半年の間別れていた風炉との再会です お茶をしていますと、毎年4月に炉と別れて 5月に風炉にめぐり会い、11月にまた炉と・・・ その繰り返しがつづけられる ”稽古はくり返す事が大切です” わずかの時間でも習いをくり返して行うと身についてきます 「稽古とは一より習い十を知り、十よりかえるもとのその一」
2008年05月02日
”春は終りがはやい” うっかりしていると、いつの間にか花がすみ 土手にも道ばたにも緑の草が伸び 芽立ちだった梢にも若葉が萌えだしていますね お茶では、この季節の変わり目が最も大切な時なのです 冬の寒さの中に春を見つけ 春のうるみの中に夏の気配を知るのが茶人です 冬の雪の道具の取り合わせの中に、ふきのとうの香合をつかい 春の和みの中に、はや若葉の萌え出る力を取り入れるのです 開炉から半年の間、使った炉の灰は美しい色でかさをまし 炉の火も、もはや熱さを感じるこのごろです いく春を惜しみつつも・・・
2008年04月30日
大勢の人々が参加して賑わった会の終わったあと 全てが片づけられ、人の姿もなくシンと静かでした 人が去って静寂が来たとき、その静けさの中で 追想する姿は「残心」と思われました・・ 会を催すとき、人は情熱をそそぐように支度をし 始まるとエネルギッシュに立ち振る舞いますね やがて、会が終るとほっとして開放感を味わいます 人の心はうつろいやすいです そのうつろいやすい心をその時に残すのです 残すとき心の中にまた”大きな感動”がわき出てくるのです 「曲終不見人」 六閑齋(裏千家六代家元)筆 の 掛け物の前で静かに一服の薄茶をいただきながら 残心の姿を知ったのでした
2008年04月21日
吉野川を下る筏の上に無心に散り舞う花びら これを文様として使ったのが 「高台寺の花筏」です このデザインは棗・茶碗・炉縁などに描かれています 「花筏蒔絵中棗」 雄峰 作 お茶では、茶器一つ、茶杓一つが多くの事を語ります 花はことに、咲いて散る命を語り また時の流れを語ります 茶席では、客の心次第、深くも浅くも感じることが出来ます
2008年04月14日
雨が降る・・・ 春の雨は、どんな名苑にもふりますが 原っぱや空き地にもふりそそぎます 降って草の芽を萌やし、草の成長を助けます 春雨は名木にも降り注ぎますが 名もない草木にも同じように降りその芽を育てます 春の雨はやさしく、”ものを育てる”そう感じます 戦う事で失う物の多い砂漠にも降るとよいですね・・・ 春は優しい雨といっしょに春一番から続く風が吹きます、 この風も育てる優しい風です 花時、雨が降り、風が吹いて 花びらが散り、舞い降りてゆきます 春の川の水面に花が舞散り その水が花びらをのせて流れゆくさまはとても美しいですね 茶杓の銘 「花の川」
2008年04月10日
全696件 (696件中 1-50件目)


