Sumthin' 2x

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告白



「アメリカ人って「お付き合いしてください」みたいなこと言うの?」

と聞かれた。正直言って分からない。「アメリカ人」というよりも個人によって違うのではないだろうか?元彼には会うようになってからしっかりと「彼女でない人にはこういう風には接しない」と言われた。

ジラは・・・?



日本では「お付き合いしてください」や「彼女(彼氏)になってください」という「告白」があって、晴れてデートに行くようなイメージがあるが、アメリカはデートはその前のいわば「試験的」なところがある。デートに誘って、数回一緒にでかけてみて「この人は付き合う相手として自分にあった人かどうか」を見極めるのではないだろうか?だから「デート」も日本人が考えるほど、重々しくなく少しカジュアルだと私は思う。まぁ、誘うのも「好意」があるからであるが・・・、しかしやっぱり「デートに行く=付き合っている」と考えるのは少し危ういかも。

ジラは・・・?

デートを数回重ねたあと、仕事以外は週末はもちろんのこと、1週間のほとんどを一緒に過ごすようになった。ジラに「私は色々なことに興味がある人間だけど、その色々なことを経験するきっかけが必要。だから私のMotivationになってくれ」と言った甲斐があり、ジラは色々なところへ連れていってくれた。ただで観れた公園でのシェークスピアの劇、サメを触れる水族館、ビーチでのたき火、本当に色々。私も色々と知っている限り、あれしよう、これしようと彼を誘った。

毎日のように会っていたので、他に女がいるなどとは思わなかったが「お付き合い」の話はでない。さりげに

「これだけ毎日会ってるんだから・・・ you know」

とボソッと言ったことは聞いたことがあったが、あまりにも「ボソッ」すぎて聞こえないふりをした(爆)。そしてしばらくしてからドライブがてらにサンタ・バーバラへ行く途中、ジラが大好きな叔母さん宅へいたジラママから電話があった。どうやらジラママと叔母さんは私のことを聞いているようだった。 "Yeah, she is alright" ちょっと"she is alright"ってどういうことよ・・・と隣から突っ込む私。

そしてしばらく会話が続いたあとジラが

"What? Am I in love?"

と言った。助手席で耳をダンボにする私。

ちらっと私を見るジラ。そして

"Ah huh, k, will talk this later"

と照れ笑いを浮かべながら電話をきろうとするジラにくいつく(様子の)ジラママと叔母さん。心の中で「ジラママ、叔母さん、頑張れ!」とエールを送る私。そういうやりとりが続いたあと、ジラは電話を切った。正直言ってあの質問に対するはっきりとした答えはジラの受け答えを聞いてるだけでは分からなかった。

そしてまたある日、今度は私の友達の誕生日パーティーに二人で参加した時のこと。酔っ払った私の親友のサムはこれまたほろ酔いのジラとじゃれあい、大声で話をしていた中、突然、

「Question!あなたは私の親友とデートしてるけど、どうなってるの?」

まわりはガヤガヤとおしゃべりをしていた(はずな)のに、いきなり「シーン」と静まり返り、皆、一気にジラに目をやった。私の他の親友達は「馬鹿っ、なんつう質問してんだ」と冷や汗気味。ジラはほとんどの人と初対面だったし、やっぱり緊張したと思う。

すーっと息をのんでしゃべり始めたジラ。

「Well, 僕はCoco-Tweetとこれだけ一緒の時間を過ごしているんだし、明らかになにか惹かれるものがある。そして今はその気持ちをお互い大事に育んでいる。彼女も僕が彼女を思う気持ちと同じように、僕のことを思ってくれてることを願うよ」

と言った(と思う)。はっきり言って緊張していて覚えてない(かなり裏覚えです・・・)。でも熱烈的な「大好き」や"I love her"もいいけど、こうやってじっくりと私とのことを考えてくれてるって感じるのもいいなぁと思った。ジラは多分「無言実行型」だと思う。未だに言葉で言われた"I love you"も数えられるくらいだし、忘れた頃にカードやEカード、お花でそういう気持ちを伝えてくれるのみ。

実は昨日、突然カードが会社に届いた、カードには

"Just want to say I love you"

とあった。そのあと電話をかけて「ありがとう」と言うと「しばらく言ってなかったから。俺、そう簡単にはあの言葉は言わないんだよ、知ってる? 君、もっとポイント稼がなくっちゃ駄目だよ」と照れ隠しを言っていた。


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