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本日棋聖戦で羽生棋聖が負け、豊島将之が初戴冠。無冠の帝王の名を返上。羽生さんは竜王一冠へ後退し、1987年以来31年ぶりに全タイトル別棋士が保持する状態へ。羽生善治竜王(47)佐藤天彦名人(30)高見泰地叡王(24)菅井竜也王位(26)中村太地王座(30)渡辺明棋王(34)久保利明王将(42)豊島将之棋聖(28)見事に若返った感じだし、振り飛車党も二人いるのでバランスも良い。これに数年後に藤井聡太七段が絡んでくれば、将棋界は後10年盤石じゃないのかね。一時は斜陽産業と言われていたけど、盛り上がるかどうかは人材次第だよねぇ。
2018.07.17
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本日はA級順位戦最終局で、いわゆる将棋界の一番長い日。スカパーが6チャンネルも使って一日中放送している(笑)。それに加えて午前のNHK杯は準決勝第一局深浦森内戦で、これも濃厚な内容だった。昨日のサイクリングで久しぶりの筋肉痛に悩まされる私としては、頭だけで楽しめる無上の一日だ(笑)。しかしA級順位戦は最後は午前一時過ぎに決着だろうから、疲労困憊の私もさすがに最後までは見てられないな。
2015.03.01
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昨年は招待券が当たり、東京では45年ぶりの大雪の日に朝日杯将棋オープン戦を観戦に行った。 観戦レポート 今年もベスト4の2枠が決まり、残り2枠が決まるのを待つばかり。そんな中、観戦募集が始まった。驚いたことに有料席が設けられている(笑)。確かに最近は「見る将」という見るだけのファンがいる様になった。それを考えれば有料席は有りだ。昨年は朝日新聞デジタル契約者に優先席とイベント後の記念撮影会があった。朝日新聞を契約していない人にとっては、デジタル一年契約だと5万円くらいかかるのでかなり躊躇われる金額。それを考えると今回の有料席が5000円というのは絶妙というか微妙なところだ。払ってもいいけど、見るだけだと高いかなぁ。対局場で見るということは解説は聞けないわけで、2時間くらいずっと静かに見ているだけなんだよね。モニターにイヤホンで解説会場の模様を同時に見られるならかなり魅力的なんだけど、それはないだろうなぁ。プロの将棋は解説がないと難しくて理解し難い。それに解説はたいてい面白いし。今回は自虐ネタ豊富な山崎隆之八段が解説ということで、対局場より解説会場の方が楽しいと思う(笑)。応募者多数の場合は抽選の有料席の方が抽選には当たり易いだろうから、有料席を確保しつつ解説会場に行くというのもありかもしれないな。一般は昨年と異なり立ち見なのは良いけど、とにかく当選倍率が厳しくて当たらないだろうから。 朝日新聞デジタル <お知らせ>朝日杯将棋オープン戦、準決勝・決勝の観覧者募集
2015.01.20
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新しいスターの誕生かな。10年前の渡辺明、4年前の広瀬章人に継いで、漸く若い才能が羽生世代からタイトル奪取。羽生世代も40代半ばなのだから、いい加減世代交代しないとね。いくら自分が羽生世代の活躍を見て来た人間としてもね。森内竜王は名人戦以外タイトル防衛の経験がない不安定さだし、今年は勝率も悪く、糸谷に奪取して貰った方が対外的には良かったと思う。毎年高勝率をあげる実力は折り紙付きの上、将棋は早指しで個性派。大阪大学の現役大学院生(今は休学中らしい)で哲学を専攻する面白い人材なのでメディアに露出させ易い。プロ入りの祝賀会の謝辞でプロの将棋界を「斜陽産業」と言い放つセンスと度胸。ファンサービスでいろいろ企画を実行する実行力。あとはメディアや社交場での対応に慣れれば将棋界としては頼もしい人材だろう。ルックスや態度が批判されるけど、逆に言えば本質以外の部分でしか批判できないとも言える。将棋界は勝ち続ければ批判は止むので(10年前の渡辺明批判も酷いものだった)、面白い将棋で勝ち続けて欲しいな。 竜王戦中掲サイト 読売新聞 糸谷七段、竜王位を奪取…哲学専攻の異色棋士
2014.12.04
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糸谷七段(この対局で昇段)が挑戦者決定戦を制して竜王戦挑戦者かぁ。羽生四冠の永世竜王、そして再度の七冠への挑戦はなくなった。少なくとも今年度は。七冠はともかく永世竜王はいい加減決めて欲しかったけど。決めちゃえば、その後は活きの良い若手にどんどん活躍してもらってもヤキモキしないで済むから(笑)。でも逆に言うと、永世竜王を決めるまで羽生四冠は衰えるわけにはいかなくなったわけだ。 糸谷七段は大阪大学哲学科の現役院生ということもあって話題性はある。タイトルが取れれば将棋界にはプラスかも。まぁ森内竜王も簡単には奪取されないとは思うけど、渡辺二冠に竜王位を長く預けさせた張本人だからなぁ。今回も若手相手にどうなるか。
2014.09.08
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羽生勝ちでタイに。羽生には永世七冠になって欲しいし、一方で糸谷みたいな若手に戴冠して欲しい気もするし、今期は応援しにくい。しかし羽生は4日に王座戦第一局、8日に竜王戦挑戦者決定戦第三局、10〜11日に王位戦第六局と、対局が詰まっているなぁ。忙しい程良い結果が出る人というのも一般人には考えられないんだが。
2014.09.02
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4-0で羽生挑戦者が名人位奪取。将棋連盟的には竜王位が序列一位だけど(一番賞金額が高いので)、一般人には名人位こそ一番強い者を表す。そして将棋界の顔と言えば羽生だから、名人位が納まる場所に納まった感じ。竜王戦では森内が渡辺を倒し、王将戦では渡辺が羽生を倒し、名人戦では羽生が森内を倒す。羽生、森内、渡辺の三者鼎立時代はいつまで続くかな。
2014.05.21
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渡辺王将と挑戦者羽生三冠の七番勝負最終局は渡辺王将の勝ちでタイトル防衛。自分は羽生ファンだけど、後手番で中飛車を投入してきた渡辺の心意気に感動した。大切なタイトル戦の決着局で、居飛車党の渡辺が振り飛車を投入するとは。同時進行していた棋聖戦でも投入しているし、後手番の戦略拡大の心意気や良し。オールラウンダーとはいえ最近すっかり振り飛車をしない羽生にはガッカリなんで、特にその感が強い。確かにプロの将棋では振り飛車が不利な現状はあるけど、この決着局を見ても、やはり最後は中盤の捻り合いと終盤の寄せ力次第と思わざるを得ないな。プロは序盤のほんの僅かの有利さをそのまま保って勝ちきるのが戦略として正しいけど、そんなのアマチュアからしたらつまらないからなぁ。捻って捻ってどちらが有利かわからない戦いこそ面白いのだから。というわけで、とにかく本局は年度末を締めるに相応しい将棋だった。まだまだ三強鼎立の時代が続きそうだ。
2014.03.27
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2月26日の日記で紹介したテレ朝チャンネルをリアルタイムでほぼ全部見た。感想箇条書き。 カメラの角度の関係で、私の映りこみはなくて良かった(笑)。 インタビューで賞金の使い道を番組の始まりでも終わりでも聞いていて、如何にも大衆的で下世話なテレビだなと思った(笑)。 アナウンサーの田畑祐一が以前新日本プロレスの中継を担当していたこともあり、実況がプロレス中継っぽかった(笑)。 森内渡辺戦の放送がなかったのは残念だけど、3局中2局を完全中継したことは感謝。 画面には盤面の他に対局者の顔を映しており、表情の変化が楽しい。羽生さんは自由奔放だし(あくびも出た(笑))、渡辺さんは敗勢を悟った時の諦めの表情が如何にも人間らしい。そう、将棋は対局そのものの他に対局者の表情や態度も売り物なんだよね。ソフト同士対戦させたってそれに金払う人はほとんどいないけど、そこにソフトの開発者の喜怒哀楽が入ればドラマになる。人を感動させるものは結局は人だ。
2014.03.02
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放送日時 3月2日(日) 午後6:00〜10:40 再放送はウェブサイト参照 テレ朝チャンネル該当ページ 2月9日の日記でレポートした第7回朝日杯将棋オープン戦のテレビ放送が判明。やはりCSのテレ朝チャンネル。準決勝と決勝で4時間40分も放送するのね。カットなしの完全放送なのかな。なんか凄いな。と同時に、これでほぼ映りこみは確定の様な(^^;。再放送も予定されているけど、何より幸いなのは初回放送のこの日はスカパーの無料放送日。誰でも見られるので、普及に役立ちそう。興味のある方はチャンネルを合わせましょう。
2014.02.26
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苦節数年、やっと朝日杯将棋オープン戦の公開対局抽選に当選。あまりの僥倖ぶりに天も驚き、東京では43年ぶりの大雪まで降っちゃいました(笑)。朝日杯はただの公開対局ではなく、対局者がテーブルと椅子で対局を行い、その周りを観戦者が囲むという形。こんな間近でプロの公式戦を見れるチャンスは他になく、必然的に当選倍率も高いのでした。 朝8時には並び始めるという情報を得ましたが、雪という悪天候も考慮して7時半に出発。コンビニで昼食と飲料を買い、有楽町マリオン11階の朝日ホールに到着したのが9時半。10時の開場時には200人程度並びました。ブログでは私は70番目くらいかと推測していましたが、入場時の番号は71番。なかなか鋭い見立て(笑)。 佐藤康光九段の解説をホールで見ることもできますが、とにかく一度は間近で生観戦したいので対局会場へ。豊島将之七段対羽生善治三冠、渡辺明二冠対森内俊之竜王名人の組み合わせでしたが、とりあえず羽生さんの対局テーブルへ。 対局開始直前に対局者が入場。観戦者がかなり近くにいることがわかります。 豊島さんは後ろ姿だけ… 自分も座っているので盤面が見えませんが、大盤が用意されています。しかし位置的に大盤が見づらかった為、Nexus7で携帯中継を見ながら観戦。先手豊島さんの矢倉模様からの堅い穴熊に対し、羽生さんは雁木。雁木は上部からの圧力には強いとはいえ、飛車交換になって横から飛車を打たれたらほぼ終わりという薄い構え。私はこういう対局が好き。両者ガチガチに固め合ってなんていう渋い戦いはアマチュア受けしない。まして持ち時間40分の早指し戦なので、ハラハラすること間違いなし。そして実際その通りの激しくも怪しい戦いになりました。最終盤は穴熊特有の糞粘りになっちゃったとはいえ、最終盤以外はハラハラドキドキの面白い対局でした。 渡辺対森内は穴熊から強烈な攻撃を繰り出した渡辺さんの勝利。 ここで昼食休憩。 有楽町マリオン11階から撮影。横殴りの雪でまさに吹雪。大雪を警戒して登山靴履いてスパッツ用意しているとはいえ、帰りの交通機関は大丈夫かとマジで心配に。 間近で生観戦するという夢は叶ったので、午後はホールで佐藤さんの解説を聞きながら観戦することに。 将棋連盟会長谷川浩司の挨拶。相変わらずスラリとしたお姿で痺れますなぁ。午後のゲスト解説には敗者の豊島、森内両人が登場と告知。「私自身も以前(第3回)準決勝で負けて午後は解説になりました。負けて解説というのは罰ゲームみたいですが、棋士は負けたら愚痴の一つも言いたいものなんですよ」と笑いを誘っていました(笑)。 佐藤さんの解説は的確でありながら自虐も入ったりして面白いです。竹部女流も佐藤さんとうまくかけあっていて好感。竹部さんのことを嫌う人がいるけど、普通の聞き手の時は問題ないです。キャラ入った時が問題あるだけで(笑)。 解説が始まるとモニターを見易くする為に舞台の照明が減らされ、写真撮影はいまいち。 豊島さんと森内さん。竹部さんが「谷川会長も仰ってましたが、敗者に解説は罰ゲームみたいですみません」と言うと、森内さんが「どうせやることないですから」と笑いを取っていました(笑)。 「豊島君」→「豊島キュン」→「キュン」と呼ばれる豊島七段。23歳にしてB級1組所属の俊英。現在A級昇級候補三番手。将来の名人候補と目されるオールラウンダー。小柄で細身なので、女性の母性本能をくすぐるでしょうね。 さて渡辺対羽生戦は横歩取りから後手羽生さんが袖飛車的な展開という力戦調。「香車あげるし、馬作っていいよ」という羽生さんの謎の焦土作戦へ。更に金銀と馬交換の二枚換え。実質三枚換えの様な展開で、どう考えても渡辺さん優勢。渡辺さんもやや優勢を意識していたみたい。ところがこれでもどうやら形勢は均衡が保っていた様で、羽生さんの3一歩、4一歩辺りから形勢が怪しくなり、羽生玉は中空をフラフラ逃げた挙げ句、攻守逆転で一気の寄せで羽生さん勝利。解説の佐藤さんも観客も唖然。改めて羽生さんの大局観と終盤力を見せつけられました。やはり将棋はこういう短時間でのギリギリの攻防こそが面白い。 渡辺明ブログ 朝日杯、準決勝、決勝。 対局終了後、両者は解説会場へ。羽生さんのズボン、変じゃないですか? スノーブーツを履いて来場されていたそうです(笑)。さすがの大局観。 バンズ スノーブーツ HIMALAYAN2 V8200 F13 N/GRAY 既に商品が特定されています(笑)。年収1億以上の人にしては、意外にお安い品をお使いです。 朝日新聞のお偉いさん挨拶。お偉いさんも登山靴で来たそうです。雪に弱い東京で革のビジネスシューズ履いているのは滑稽ですよね。 記念トロフィーを持って撮影会。 優勝の謝辞。手慣れたものです。 この後記念品が当たる抽選会がありましたが、残念ながら外れました。16時半くらいにイベントは終了。この後朝日デジタル契約者は4人の棋士と記念撮影できたみたいです。デジタル版のみで月額2000円くらいなら結構契約すると思いますが、紙媒体と同じ価格というのが謎すぎです。 私はこの後物販で「イメージと読みの将棋観(3)」を購入。雪の中荷物が増えるのはイヤでしたけど、何か買わないと申し訳ないので。 地下通路で銀座三越に行き、総菜を購入。銀座駅から日比谷線で帰ろうとすると日比谷線運転中止とのアナウンスorz 中目黒でポイントだか信号だか故障だそうで。止むなく日比谷駅に戻り、千代田線で帰路へ。綾瀬駅からのバスは大雪にも関わらず意外にスムーズ。いつもは混雑する環七が空いている!! さすがの大雪で皆さん外出を控えたり、仕事を早めに上がったみたいですね。いつもより時間はかかりましたが、吹雪(笑)の中を無事帰宅できました。 連続二局、熱戦が見られて良かったです。早指しはグダグダになることもありますが、短時間で正解を探し出す人間力の勝負は迫力満点。雪の中を見に行った甲斐がありました。 テレビ撮影があったみたいですが、どこで放送されるんですかね。続報が楽しみです。 朝日杯将棋オープン戦中継サイト 朝日デジタル 朝日杯将棋オープン戦 決勝・準決勝ダイジェスト
2014.02.09
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明日は10年に一度の大雪との予報。早朝から降り始めて夜までずっと降る様だ。朝日杯、行くの辛いな(^^;。ニコ生で中継されるとのことだし、モチベーションが…ま、一応登山靴履いて行ってみるか。アイゼンは要らないだろうけど(笑)。
2014.02.07
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今週末、第7回朝日杯将棋オープン戦の準決勝、決勝の公開対局が有楽町朝日ホールで行われる。毎年観戦に応募しているのだけど、なんと今年初めて当選した!! メールじゃ当たらないかと思ったけど当たるもんだなぁ(笑)。以下過去の日記。 2012/02/11 朝日杯将棋オープン戦 2013/02/09 朝日杯将棋オープン戦 プロの将棋公式戦は畳の部屋に正座(長時間の対局だとあぐらに崩すこともある)で行われるけど、この公開対局は椅子とテーブルで行われる。そしてそのテーブルの周りをぐるっと囲って見ても良いのだ。プロの公式戦の対局を間近で見られるわけ。大勢が集まっちゃえばまともには見られないかもしれないけど、皆がずっと立ち続けて見るわけでもなかろうから、私も見るチャンスはあるだろう。座席で佐藤康光九段の大盤解説を見るのも良いのだけどね。 それに今回は森内、羽生、渡辺、豊島とメンバーが粒ぞろい。いわゆる番狂わせがなく、棋士レーティングでもこの4人はトップ5に入っている。渡辺、豊島という若手は初めて見るので楽しみだなぁ。 第7回朝日杯将棋オープン戦中継サイト 2013年度 棋士ランキング
2014.02.04
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本日も寒くて家から出られなかった(苦笑)。秩父も朝9時の段階で天気予報サイトで気温0℃を示していて、シャレにならない。さすがに氷点下は厳しいわなぁ。膝の調子も考えて、ジョギングも休み。 というわけで、本日は王将戦の観戦。渡辺二冠対羽生三冠のゴールデンカード。ニコ生見たり、携帯中継見たり。さすがにこの二人の対局だけあって二日目の今日も終局ギリギリまで均衡が保たれていた。森内名人絡みの二日制はそんな感じにならないんだよな。とはいえ、やはり今の時代に二日制はどうかなという感じもある。食事とかおやつが話題になっているとはいえ、ニコ生につきっきりなら一日がかりだ(二日制なら二日がかりにもなる)。サッカーなら2時間以内、野球なら3時間以内。家にいて自由に観戦できるとはいえ、さすがに時代にマッチしてないよなぁ。昨日今日と休日なので視聴者数は23万もあったけど、次の対局は平日なのでそんなには見られないだろう。休日とか平日夜とか、リアルタイム観戦できる短時間制対局の方が盛り上がると思う。視聴料100円でも1万人なら100万円。ニコニコ動画の有料会員が200万人とのことなので、1万人くらいなら追加で100円くらい払うと思うがなぁ。ダメかなぁ。代わりに抽選で当たるプレゼント用意してさ。対局者の直筆扇子10本くらい用意すれば、結構食いつくと思うのだが(笑)。これがうまくいって10万人規模になれば、斜陽の新聞社のスポンサーがなくなってもなんとかなりそうだけど。ことタイトル戦に限っては。 昼食は将棋のタイトル戦でよく選ばれるうな重にした。2500円。気分だけ対局者(笑)。本日の渡辺王将の昼食もうな重だった様だ。対局場が掛川だしね。 王将戦中継ブログ
2014.01.13
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<対戦カード 及び 対局日>第一局 菅井竜也五段 vs 習甦 3月15日(土) 有明コロシアム第二局 佐藤紳哉六段 vs やねうら王 3月22日(土) 両国国技館第三局 豊島将之七段 vs YSS 3月29日(土) あべのハルカス第四局 森下卓九段 vs ツツカナ 4月 5日(土) 小田原城銅門第五局 屋敷伸之九段 vs ponanza 4月12日(土) 将棋会館タイムシフト見ました。いやぁ予想外の派手な興行になりました。将棋を頭脳格闘と位置づけ、格闘技やプロレスが行われることの多い有明コロシアム、相撲の聖地両国国技館、そして武士の象徴お城(小田原城)と、見事なラインナップ。あべのハルカスは来年3月オープンの日本一の高層ビル(55階で対局)と話題性あり。最後の将棋会館はプロ棋士の聖地ということで選ばれた模様。イベント運営に長けたドワンゴらしいやり方ですね。協賛もソニーコンピュータエンタテイメント、日産、ローソンと大企業が並び、日産に至ってはMVPに400万円くらいする自動車まで提供するという。今年の電王戦は視聴者が多く、NHKでもニュースが流れる程話題性があったから、スポンサーもついたのでしょう。今回の発表会で話題だったのは振り駒。将棋は先手後手を決めるのに歩を投げて表と裏の枚数で先手後手を決める。統計的にプロ将棋では先手の勝率が5割2分くらいあるので、ゲームの性質として先手有利なのは確か。そんなわけで振り駒は結構重要で、誰がそれを行うか注目された。将棋連盟の谷川会長が「私より偉い人」、ドワンゴの川上会長が「大事な試合を決めるのに相応しい人」とハードルを上げる。そこへ将棋文化振興議員連盟の三人の議員が談笑する映像。政治家と知ると「政治絡むのやだなあ」「政治はいらんな」と一気に冷める視聴者。映像が鮮明になりその三人が原口一博(民主党)、山東昭子(自民党)、穀田恵二(共産党)とわかると一気に笑いさえ起こる。特に原口。やはりネット民の間では圧倒的に反民主党(笑)。そしてその政治家が安倍総理とわかると一気に掌返しで大歓迎(笑)。別に総理が自民党だからというわけではなくて、総理大臣が振り駒をすることに衝撃を受けたわけだけどね。ハードルを上げている段階では都知事くらいかという予想があったわけで。将棋関係に予算を回して欲しいとかはないけど、日本を代表するボードゲームとしての地位が再認識されるといいなぁ。囲碁は中国韓国にやられっぱなしなので好都合だわ(^^;。第3回将棋電王戦記者発表会 [対戦カード・日程・会場・振り駒・年末イベント]振り駒関連は40分くらいから見られます。
2013.12.11
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竜王戦中掲サイト読売新聞 森内名人が竜王位返り咲き…渡辺の10連覇阻む冬将軍と呼ばれる程、秋から冬にかけて強さを発揮し、竜王位九連覇中の渡辺が遂に失冠。渡辺の低迷する今季成績に不安はあったけど、それでも正直この結果には驚いた。名人戦に強さを見せつけた森内名人だけど、ここ数年の勝率は五割程度で、一昨年だかは勝率三割台と低迷。名人戦には強くても、名人に相応しい成績とは言えない状態が続いていた。共に三冠を保持する羽生渡辺時代がしばらく続くと思っていた。勝負の世界はわからないものだ。それでもタイトルが保持者同士で移動しているだけで、新しい人材がタイトルを取らないと面白くないね。中村太地がタイトルを取ると面白くなるんだがなぁ。渡辺王将奪取から始まって渡辺竜王失冠で2013年のタイトル戦は終わり。本当に2013年ももうすぐ終わりだ。
2013.11.29
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第3回電王戦用Ponanza提出>先ほどドワンゴ様の方に第3回電王戦出場用Ponanzaを提出しました。>評価関数などに乱数を加えた実装です。>純粋なPonanza vs. 乱数を加えたPonanzaの試合結果は522-430>乱数を加えたPonanzaがわずかに弱くなっていますが、対人戦で研究にはまらないために仕方のない経費という認識です。今回の電王戦では事前に対戦ソフトを棋士側に提出することになっている。ということは、本戦までの4〜5ヶ月の間、徹底的にソフトの癖を解析される。「こう指せば必ずこう指してくる」みたいな癖を。そこでPonanzaとしては指し手に乱数を導入し、癖を減らす対策をしたわけだ。つまり全ての指し手で最善手を求めるのでないということ。ゲームの本質を探究するより、対人での勝利を優先ということね。ソフトの棋力向上やゲームの解明という本質から外れているけど、今回は仕方ないだろう。それに市販ソフトの場合、遊ぶ人が「ソフトは同じ局面で同じ手ばかり指してくる」という不満もありえるので、その辺の技術が向上するというメリットはなくはないかも。Ponanzaは市販ソフトじゃないけど。この最善手より次善手を選ぶというのは、大山十五世名人的でもある。大山名人は「一回目のチャンスは見送る」等、必ずしも最善手を求めていなかったという。大山名人の「最善手を指さない」は相手の読みを外し疲れさせることが目的だという。将棋では「こちらがAと指せば相手はBと返してくるだろうから、そこでCと指そう」と考える。これを一時間考えたとしよう。しかしそこで相手がBではなくDを返してきたらCの読みは無駄になり、一時間の思考は無意味だったことになる。また一から読み直しだ。こんなことが何度も繰り返されれば、読み疲れしてしまう。もちろんその局面ではBが最善手つまり最高の手かもしれない。しかし100手以上も続く将棋で毎回毎回最善手は指せないし、いつかはミスをする。自分で大ミスするより、相手の大ミスを誘う次善手が有効な場合もある。そんな考えの下、大山名人は敢えて次善手のDを指したらしい。また最善手は対戦前に事前研究されるが、次善手は事前研究される可能性は低い。対戦前とはいえ時間には限度がある。100点の手は研究しても、無駄になるであろう70点の手は研究しないいものだ。この様に、時と場合によっては最善手より次善手を選ぶのは必ずしも悪い方法論ではない。但し、それはミスを避けられない人間同士の対戦で有効なこと。今回はこの方法をソフトが人間相手にするというのが皮肉だ(笑)。計算能力が高く最善手を見つけることを至上価値とするソフトが、目的を忘れて相手を疲れさせる指し手を選ぶ。なんとも皮肉な行動と言えるだろう。本戦において人間がそれをどう感じるのか、非常に興味深い。本戦での結果以上に楽しみだ。
2013.11.14
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10月は9戦8勝1敗と本業の将棋が忙しかったと思ったら、11月頭の三連休はチェスの大会に参加ですか(笑)。この三日間を楽しみに10月は本業を頑張ったのかな。忙しくてチェスの勉強する時間なんかないと思うんだけどなー 上杉晋作さんのサイト記事
2013.11.05
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羽生王座が防衛に成功。うーん、今回ばかりは中村太地を応援していたんだけどな。8月からの羽生の成績が12勝2敗と絶好調な上(それでもその2敗が中村だから大したもの)、本局では振り駒で先手を引く、相変わらずの引きの強さ。王者は運も味方してしてしまうんだよなぁ。ついでに言えば、中村のタイトル挑戦が二度とも羽生相手というのもついていない。しかし中村は羽生相手に角番に追い込んで実力を証明した。渡辺竜王も最初のタイトル挑戦(しかも王座戦だ)で羽生を角番に追い込んだことがある。次のチャンスは遠からず来るだろう。王座戦中継サイト
2013.10.21
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Youtube「将棋 今年の橋本八段のインタビュー」NHKだから、今年のネタはあまちゃんかい(笑)。ネットでは「滑った」という感想が多く、本人のツイッターでも反省しきり。まぁ頓死に近い敗退だったので、余計に話題になるインタビューだった。しかし立場がフリーダムすぎて羨ましいな。解説の松尾七段は困っているけど(笑)。Youtube「これが橋本崇載だ!」昨年のインタビュー。Youtube「【橋本崇載】 合わせてみた 【佐藤紳哉】」オリジナル佐藤紳哉、パロディ橋本崇載の合成動画。
2013.10.15
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今期の王座戦は先手番が全て勝っている。今回は先手番が羽生王座で、ここで順当勝ちして最終局になだれ込むのが順当という見方が一般的だった。しかし千日手指し直しで中村が先手番に。これは大変なことになったと思ったけど、後手番の羽生が難局を制した。うーん、中村六段は残念。私は世代的に羽生ファンだけど、将棋ファンでもあるので今回は若くスター性のある中村に奪取して欲しいと思っているのだ。実際、雑誌「将棋世界」は10、11月と表紙が中村だ(笑)。「将棋世界」は羽生が表紙を飾ることが多い。羽生は多く勝って活躍しているのだから成績からすれば当然の措置なのだけど、同時にスター性が強く売り上げに大きく影響するからというのもあるだろう。ところがここに来て中村連発であり、「将棋世界」を出版する将棋連盟も新たなスターの誕生を望んでいるのは明らか。羽生ファンが多い将棋ファン的にも、ブログ等を見る限り、中村推しの傾向が見て取れる。私も同じだ。次は最終局。ここは新たなスターが誕生するかの正念場だ。タイトルは奪取できる時にできないと芽が出ない。森下卓九段は挑戦6回でタイトルなし。木村一基八段は挑戦4回でタイトルなし。充実期に修羅場を乗り越えた者のみが超一流棋士になり、超えられないと一期のタイトルすら取れないことが多い。頑張って欲しいなぁ。 王座戦中継サイト【送料無料】将棋世界 2013年 10月号 [雑誌]【送料無料】将棋世界 2013年 11月号 [雑誌]
2013.10.08
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出場者が昨日発表されました。佐藤紳哉六段(順位戦C2)、菅井竜也五段(順位戦C1)、森下卓九段(順位戦B2)、豊島将之七段(順位戦B1)、屋敷伸之九段(順位戦A)と、順位戦各クラスから均等に選んだんですね。以下、今年との比較。段位、順位戦クラス、レーティングは現時点(10/7)でのもの。 佐藤紳哉六段 C2 72位 阿部光瑠四段 C2 33位 菅井竜也五段 C1 18位 佐藤慎一四段 C2 104位 森下卓九段 B2 53位 船江恒平五段 C1 34位 豊島将之七段 B1 05位 塚田泰明九段 B2 113位 屋敷伸之九段 A 12位 三浦弘行九段 A 21位 今回は将棋連盟も本気モードという感じ。特に菅井、豊島の投入は素晴らしい。21歳の菅井は振り飛車党のトップレベル、23歳の豊島は子供の頃から将来の名人候補と目されるオールラウンダーで、共に通算勝率が7割を超える。しかも豊島は順位戦で幸運にも恵まれる天運の持ち主で、ある意味将棋連盟の切り札ではないかとさえ思う。二人に代えるソフトに勝てる可能性がある若手は、糸谷、稲葉、永瀬、広瀬、佐藤天、中村太くらいだろう(中村太は現在タイトル戦進行中でタイトルホルダーになる可能性がある為、出場は無理だが)。 佐藤紳哉、森下卓はどのくらい本気で対策を練るか。檜舞台に立ちたいというだけで、昨年の塚田と同じ様な認識レベルだと困ってしまう。屋敷は強いことは強いけど、雑誌「将棋世界」のアマプロ戦で負け越した(と記憶しているが、雑誌そのものは既に捨てたので事実は失念)こともあり、いまいち本気度がわからないのが気がかり。特にA級順位戦の最終盤の頃はソフト対策なんてやってられないだろう。独身の若手ならソフト対策の時間もあるし負けない気持ちも強いので期待できるけど、A級棋士にそれは期待できない。 話が戻るが、将棋連盟の本気度は条件面の整備もある。PCのスペックを同じにしたり、ソフトの貸し出しを認めさせたり。昨年と比較すれば明らかに有利。しかしそれが故に負けられない戦いともなっている。阿部四段の様に、冷静で十分な準備を期待したい。 ニコニコ動画該当ページ 2013年度棋士ランキング
2013.10.08
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本日は天気が良ければ房総行きだったけど、朝まで雨なので中止。朝方は掃除等したりしてから将棋観戦。本日は竜王・棋王・王将の三冠を保持する渡辺竜王が登場。一方相手は元王位の広瀬七段。29歳の渡辺と26歳の広瀬という、若手でありながらタイトルホルダーと元タイトルホルダーの対決。しかも居飛車穴熊の名手と振り飛車穴熊の名手という、狙った様な組み合わせだ。 将棋は大方のファンの望み通り、居飛車穴熊と振り飛車穴熊の対抗形。最近は居飛車も指す広瀬だけど、ファンの目を意識してくれたのだろう。先手渡辺はガチガチに堅い4枚穴熊からの攻めを見せるが、後手広瀬は6筋に金を重ねる彼独特の穴熊で対抗。二、三年前の「将棋世界」で渡辺は「この薄い穴熊で勝てるのだから強すぎる」と広瀬の実力を認めていたけど、今回の戦いがまさにこれ。解説の佐藤天彦七段によれば、穴熊を堅くするのに必要な手数を省略して反撃含みの布陣ということらしい。実際広瀬は自陣に飛車で攻め込まれるも、バランス良い布陣で攻めを繋がせない。そして自分は飛車を成り込んでからの一瞬の角切りでバサッと渡辺玉を詰ませてしまった。痛快としか言い様がない。渡辺はちょっと体長不良っぽかったけど、会心譜を与えてしまった。昨年の優勝者が2回戦(優勝者はシードなので初戦)で破れる波乱となった。渡辺は内容に不満なのか感想戦でも自嘲気味で、一通りの変化を検討した後に司会者が言う前に「どうもありがとうございました」と笑いながら自分で締めてしまった(笑)。その後も仲の良い佐藤が解説ということもあり、時間が余ったので別の変化を検討する様要請されると「そんなのやってもしょうがないでしょ(^^;」と不貞腐れていたけど、自嘲気味だし、既に羽生と対等に渡り合える実力者である渡辺を非難するファンはそうはいない。まぁここまで綺麗にバッサリ切られて、しかも二度も負けの手順を要請されては可哀想ではあるしね(笑)。溺れた犬を叩く日本人はほとんどいない。 NHK杯テレビ将棋トーナメント ちなみにNHK杯は録画放送だけど、本日は午後から公開対局のJT杯で羽生対渡辺があり、ここでも渡辺が負け。渡辺は今期勝率五割でやや調子が悪いなぁ。まぁ竜王戦には調子を上げてくるんだろうけど。つか、この時期は良い作戦は隠しているんだろうなー
2013.10.06
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夕飯食べてから見始めたけど、朝9時に始まった対局が23:21に終わった(笑)。昼食夕食休憩があるとはいえ、14時間越えってなんだそりゃ。指し手も203手まで行っちゃったし。後手玉は一旦入玉したのに、押し戻されて討ち取られた。普通入玉されたら詰ますのは難しいのでやる気が激減するのだが、あまりの強さにファンから「鬼畜眼鏡」と恐れられる羽生王座は頑張りに頑張って細い攻めを繋いで詰みに持ち込んだ。昨年も渡辺竜王との王座戦で凄い対局があったけど、今年も凄いことになってる。最後の辺り、中村太地の持ち駒が角飛二枚ずつというわけのわからなさ。本局は中村太地が負けたけど、個人的にはタイトル奪取して欲しいんだよね。早稲田実業中学に入って、大学は早稲田政経で論文書けばスカラシップ、身長180cm超えた細身のイケメンと来ては、同じ男として嫉妬できるレベルではない(笑)。こういう人がタイトル取ってくれれば将棋界も盛り上がるので。さて、第3局以降はどうなるか。王座戦中継サイト
2013.09.18
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第53回奨励会三段リーグで三枚堂達也が四段に昇段。プロ棋士となった。2010年10月に四段に昇段した佐々木勇気に次ぐ、母校からのプロ棋士だ。昔はクソおもろない進学校(校舎がボロくて牢獄と読んでいた)だったけど、プロ棋士なんて変わり種(^^;が立て続けに二人も出るとは時代は変わったなぁ。
2013.09.12
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『SWITCHインタビュー 達人達 “羽生善治×佐渡裕”』Eテレ 9月7日(土)後10:00〜11:00 羽生さんの対談らしいので録画しておこう。将棋連盟のサイトには告知がないんだよな。 NHK-FMブログ 『SWITCHインタビュー 達人達 “羽生善治×佐渡裕”』
2013.09.03
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来年の第3回電王戦が決まりましたね。今回はPCのスペックを統一するとのこと。ハードが同じならソフトの実力差がハッキリするので、これはこれで面白い。でもGPSの800台はともかく、クラスタ前提のソフトもあるのが問題か(大合神クジラちゃんは出場できないな)。まぁ今回はこれで良いと思う。第4回があればまた違った形にすればいいわけで、最初から統一ルールにする必要はないしね。ソフトの貸し出しは微妙。PC1台の対戦だとしたら、棋士に有利すぎる気はする。ソフトの方は弱点を晒さない為チューニングしないと。戦法は既にいろいろ指すらしいけど、最善手の選び方とかも微妙に変える様に工夫が必要かもしれない。わざと最善手を指さないとか、大山先生みたいでソフトらしくないけど(^^;。あと、ソフト側にも賞金を出すのは良いね。 それと電王戦2.1としてタッグマッチが行われるとのこと。既にチェスなんかでは行われているみたい形式なので、これは面白い企画。しかし8/31かぁ。晴れなら100%出掛けているからタイムシフト視聴になっちゃうなぁ。 将棋連盟該当ページ ニコ生該当ページ
2013.08.21
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ニコ生中継 というわけで11年ぶりという羽生対加藤戦を見ることに。解説の高橋道雄九段曰く昭和の戦型(笑)。加藤九段は昭和を生きて来た73歳だもんね。しかも加藤九段の戦法は得意の棒銀ではなかったけど、例によって捌けない右銀が見られた(笑)。持ち時間を聞く「あと何分」も27回だか発していて、いつもの通り。最近ファンになった人は喜んでいた(笑)。さすがにトップレベルの戦いはできてないのだろうけど、それでも朝10時から夕方6時まで戦っているのだから凄いものだ。73歳だと途中で昼寝しても当たり前なのに。終局後の感想戦もひたすらしゃべりまくる疲れ知らず。恐れ入りました(笑)。 本日はこれの観戦と選挙と食事作りとF20-Rのメンテナンスのみ。昨日は帰宅後に足が何度もつりそうになる程消耗していたので。
2013.07.21
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ぐわーまた森内名人の勝ちかぁ。昔羽生三冠にボコボコにされていた仇を今取っている感じだなぁ。しかしこれで秋の竜王戦の盛り上がりはなくなったな。竜王10連覇か永世竜王かで盛り上がるはずだったんだが。
2013.07.19
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棋聖戦中継サイト 羽生対渡辺明の三冠対決。棋聖戦を渡辺が制せば四冠となり保有タイトル数で世代交代を強く印象付けたのだが、今期の棋聖戦は羽生が危なげなく防衛。羽生、渡辺共に今期は勝率五割くらいで調子はいまいちという感じで開幕したけど、一日制タイトル戦には鬼の様に強い羽生が強さを遺憾なく発揮。最終局の終了図も、間に角を挟んで飛車が対峙する形で格好良いね。両方の端歩を詰める手損の指し手は面白いなぁ。 羽生は金曜日に竜王戦で森内名人と対局。これに勝てば竜王戦で渡辺と再戦となる可能性が高まり、それが実現すればこの秋の将棋界はまた盛り上がるだろう。ただ羽生は金曜の対局に向けて木曜日しか休めないのが辛いんだよなぁ。日曜日には羽生は加藤一二三九段と達人戦で、将棋ファンは今週とことん楽しめる(笑)。
2013.07.17
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以前二回決勝戦を観戦した大和証券杯ネット将棋がなくなったみたいね。例年なら5月から最強戦をやるはずなんだけど、何もアナウンスがない。大和証券で金融取引するとポイントが溜まって、ポイントによって名人と対戦できるなんて特典があったけど、あまり効果なかったんだろうな。自分も以前は他社で金融取引していたけど、大和証券は手数料的に無理(笑)。一般的に囲碁ファンの方が金持ちが多いみたいだけど、囲碁杯も廃止っぽいから、効果の程はいずれも同じということか。まぁ大和証券は名人戦も協賛しているし、いくつも金を出すのは無理だろうか。富士通主催の達人戦も規模縮小だし、トーナメントプロには厳しい時代だね。毎日新聞は王将戦主催に戻って、香落ちを復活させるべきなんだけどなぁ。プロは香落ちで負けたらプライドが傷つくから嫌がるだろうけど、興行としてはこれくらいのことやらなければ盛り上がらないよ。「名人に香車を引く」対局が行われれば名人戦以上に盛り上がること間違いなしなんだがなぁ。 大和証券杯ネット将棋 第3回大和証券杯ネット将棋・女流最強戦決勝 大和証券杯ネット将棋 第4回最強戦決勝レポート
2013.06.25
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ニコニコ超将棋会議 リスナーがプロ棋士に挑戦!! 西尾明六段VSリスナー全員 最近、将棋とニコニコ動画/生放送は協力関係が強いね。いろいろ企画が出て来て面白い。今回はリスナーが指し手を選んでプロに挑戦ということで、指導将棋以外でプロと対戦できるのだから楽しいよね。ただ明日は棋聖戦第2局と被るので、どれくらい人が集まるのかな。午前中は棋聖戦も動きがないだろうから、こちらにも人が集まるかな。私も見てみようと思う。
2013.06.21
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棋聖戦中継サイト 明日は棋聖戦第2局。先手渡辺竜王だから矢倉かな。羽生対渡辺はギリギリの戦いが最終盤まで続くから本当に面白い。楽しみだ。ニコ生中継もあるので見たいけど、個人的に好みの面子じゃないんだよなぁ。福崎文吾九段登場はいつなのだろう(笑)。
2013.06.21
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先日中田功七段の三間飛車を見たと思ったら、またもやNHK杯で見られるとは!! 若手の阿久津七段は居飛車穴熊だろうし、成功するにせよ失敗するにせよ、また中田の穴熊退治が見られるとわくわく。いつもは録画を見ていたけど、本日は昼飯も作らずテレビの前で固定(笑)。 が、後手の阿久津が三間飛車に振りやがった(笑)。事前インタビューで相振り飛車もあると言っていたけど、中田の得意戦法の三間飛車で来るとは… 将棋界ではこういうのは結構あって、最終的には勝つつもりではいても、戦法に対する勉強のつもりで相手の得意戦法をぶつけることがある。だから納得と言えば納得なのだけど、中田は居飛車に進行し、予想戦型が反対になるという異常事態に。しかし阿久津は穴熊に組む。これで私の興味は戻った。穴熊退治が見られる!! 実際中田の穴熊退治は五分以上の進行だった様だ。ところが切れ味抜群の阿久津が角打ちから形勢混沌に持ち込み、最後は阿久津のうっちゃり。あらら。善戦すれども負けという、銀河戦と同じ結果になっちゃった(^^;。感想戦が三分しかなくて、どこが悪かったのかわからない。来月か再来月のNHK将棋講座に棋譜が載るので、それが楽しみだ。 NHK杯将棋雑誌を毎号お届け!NHK出版 (エヌエイチケイショウギコウザ)【年間購読】NHK将棋講座 [1年][送料無料]
2013.06.16
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ネタがない時のストック記事だったけど、今日のNHK杯のせいで本日投入。 棋譜 囲碁将棋チャンネルが無料放送だったので録画して見る。田村の居飛車穴熊対中田の三間飛車。中田の三間飛車と穴熊退治は絶品で、戦いが対穴熊になったのでわくわくしながら見た。60手くらいまでは中田の穴熊退治がうまくいっている様に見えたが、中盤で体を入れ替えられた。細い攻めなので桂香を補給している間に逆に攻められて負け。惜しい。でも角の睨みを利用した端攻めは迫力満点。面白いなぁ。穴熊は嫌いだけど、穴熊を姿焼きにすると本当に爽快なんだよね(笑)。今回は残念な結果だったけど、私は非常に参考になった。囲碁将棋チャンネルは契約したいんだけど、契約するとべらぼうな番組数を見ることになりそうで怖いんだよね(笑)。
2013.06.16
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中高年の将棋ファンとしては森田和郎という名前を忘れることはできない。1980年代からのスタープログラマーであり、森田将棋の作者だ。当時の貧弱なハードウェア(PC9801とか)で結構強い将棋を指していた。iPhone/iPod touch用に森田将棋があるのは知っていたけど、最近はコンピュータ将棋選手権でも名前を聞かなかった。電王戦で盛り上がったのに名前を聞かないのでおかしいなとは思っていたけど、晩年は体調を崩され、昨年7月に既に亡くなられていたのね。PC(ゲーム)業界にせよ将棋界にせよ有名な方なのに、亡くなっても全然情報が流れなかったのは謎。派手なことを好まれなかったんですかね。謹んでご冥福をお祈りいたします。マイナビBOOKS 森田和郎さんを悼む
2013.06.02
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あっけなく森内名人が第五局で防衛。しかしつまらない名人戦だった。研究通りに進んで初日でだいたい形勢が傾いているのではなぁ。NHK杯の方がハラハラドキドキで面白いよ。来年の名人戦は森内渡辺戦を希望。
2013.05.31
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ニコニコ生放送で将棋ソフトPonanzaの実況生中継が行われた。開発者の山本さんが進行で、ゲストにBonanza開発者の保木さん、渡辺竜王が招かれた。実は渡辺竜王邸からの放送で、「招かれた」というのもおかしいのだが(笑)。実際途中から登場した渡辺竜王は「僕の家なんだけどね」と言いながら登場して、視聴者の爆笑を誘っていた。テレビみたいに公共性が高くないネットの放送なので、保木さんもずいぶんはっちゃけていたなぁ。渡辺竜王はいつも通りのフリーダムぶり。登場早々「そうだ。ケーキ食べなきゃ」と離席しちゃうし(笑)。でも棋譜解説はさすが。合理性が高く何でもストレートに話す渡辺竜王は素晴らしい。ソフトとの評価の違いとか、面白かった。息子さんが寝る時間なのに後ろで騒いでいたのもご愛嬌(笑)。渡辺竜王は1.5時間の登場だったけど、もう少し長く登場して欲しかったな。 ニコニコ生放送 ponanza in 将棋倶楽部24 5/17前半 渡辺竜王登場は開始2時間後くらいから。 ニコニコ生放送 ponanza in 将棋倶楽部24 5/17後半 放送延長失敗で、後半は別放送になった。
2013.05.17
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携帯中継で棋譜を見た。戦型は角換わり腰掛け銀で、先手羽生が駒損しながら攻め倒した形。先手の守りは全く手つかず。91手、夕食休憩前の投了となった。前回書いたけど、またもや勝った方が圧倒という内容。ギリギリの凌ぎ合いという感じじゃないんだよなぁ。名人戦はこんなんでいいのか?
2013.05.10
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運動不足のせいか背筋を痛めたので静養の一日。昨日、今日とコンピューター将棋選手権を見る。やはり勝又六段の解説が秀逸だ。手の見え方は永瀬五段に敵わないけど、何故そうなるかという手の解説は本当に素晴らしい。ソフトについても熟知しているだけに、人間とソフトの指し手の違いとかも解りやすいし。さすが専門家。 それにしてもソフトは電王戦でプロを圧倒したけど、意外な弱点も結構あったなぁ。特に優勝がかかった最後の一戦はドラマティックだった。GPS将棋圧勝の状況が、Bonanzaの糞粘りに遭い、最後は時間切れ負け。GPS将棋は800台近いマシンをクラスタ並列していて計算能力は圧倒的だったけど、多数繋いでいるだけに通信タイムロスがあって短時間で最適な指し手を決めることができず、最後はグダグダに。人間が30秒将棋で頓死とかグダグダなミスをするのに似ている。面白いなぁ。 しかし上位3チームがクラスタ並列で、やっぱり力任せの計算が有利なのかな。1台のマシンの激指はGPS将棋に勝ったので凄いけど。力任せじゃいまいち面白くないので、何かアルゴリズムのブレイクスルーがあると嬉しいな。 第23回 世界コンピュータ将棋選手権 ご案内 NHKニュース コンピューター将棋 世界一を競う
2013.05.05
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テレビ朝日 アメトーク! 遂に「アメトーク!」で取り上げることになったか(笑)。電王戦のおかげかなぁ。出演メンバーがいまいち不安という気がしたけど、狩野が天然でボケてくれるから、ひな壇は突っ込みだけすればいいのか。
2013.04.30
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昨日本日と名人戦第2局。せっかくニコ生で放送されるのに、終局が17:30前ってどういうことよ。夜に終盤の競り合いを見たかったのに。携帯中継で再生してみたけど、内容もなんだかなぁ。後手羽生の右玉風もどうかと思うけど、先手森内の駒の組み替えからの穴熊はなぁ。先手なのに先攻しないってどうなんだろう。ソフトが強引な攻めでプロ棋士を倒している現在、こんな将棋ではソフトが指す将棋の方が面白いとかなりかねないよ… これで二日制とかあり得ない。竜王戦にしろ名人戦にしろ最近は終盤にドラマがなく、決着が早くて面白みがない。NHK杯とか見ればわかるけど、ギリギリの時間で苦悩する人間力こそ、ミスがあってもドラマが生じて面白い。ソフトを使ったカンニング対策もあるし、もう二日制は止めてもいいと思うわ。
2013.04.24
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なんか可哀想な対局だった… 永瀬五段は20才。17才で四段昇段のいわゆるエリート棋士。昨年度は新人王戦と加古川青流戦で優勝、全棋士中年度最高勝率を修めた。受けが強く大山康晴十五世名人の再来とも言われている。一方堀口七段は51才。若い頃は若獅子戦で優勝の経験こそあれ、成績は平凡で、年齢からして現時点の棋力はプロの中では低い方だろう。それでもNHK杯の予選を三連勝で突破しただけに期待が持てたが、成績優秀者で予選免除の永瀬とは格が違った。タイトル保持者等の強い棋士はシードされて2回戦から登場するのだけど、永瀬は2回戦からで十分ではという強さ。定跡や研究範囲は3秒以内で指し、未知の局面からはどっしり、しかし確実に。素人の自分が見ても、二人は手合い違いの印象は否めなかった。NHKは全国放送なので顔を売る機会であり、堀口七段にとってお稽古の為には十分役立ったと思うけど、将棋の内容は残念としか言い様がないなぁ。自分が強い人と戦って簡単に凹まされる姿を見ている様で気まずかった(^^;。
2013.04.21
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第2回 将棋電王戦 第5局 三浦弘行八段 vs GPS将棋 うはぁ、やはり三浦八段が負けたか。そういう時代なんだねぇ。戦型は矢倉脇システム。1月の順位戦で三浦八段が羽生三冠を破った戦法だ。携帯中継によれば、定跡が深くまで整備され詰みまで研究されている手順もあり、ソフト側は警戒する戦法らしい。そこから三浦八段の金銀がスクラムを組んで後手陣を凹ませる。押さえ込みは昨年故米長会長が指した戦法だ。飛角両方を押さえ込む感じになり、うまく行けば圧勝、次善の方策として入玉も狙える。ところが押さえ込みは自陣の金銀をバラバラにすることであり、網が破けると陣形が崩壊してしまう。そして指し手はその様に進み、自陣はバラバラ、玉は端に寄せられ、綺麗に討ち取られた。想い出王手すらない完敗。ソフトは固い玉型を頼りに駒損でも平気で難解な細い攻めを見せてくれた。渡辺竜王の将棋みたいだ。 75手目先手8三金打がどうだったのだろう。ヘボな私が見ても、いやヘボだからこそ8四歩打の垂れ歩は一目なんだけど。桂馬の両取りとか、銀の割り打ちと同じ。控え室の検討もそんな感じなので、ヘボな手とは言い切れないけど(笑)。観戦記で三浦八段の感想を待ちたい。80手目後手8八歩打は当たり前かもしれないけど勉強になった。こういう筋があるんだね。 1勝3敗1分だけど、引き分けの持将棋はとんでもない内容なので、実質プロの1勝4敗。序盤が弱いと言われ続けたソフトに序盤で互角か劣勢にされた以上、もうプロに言い訳は効かない。完敗だろう。来年もやる方向で話が進んでいるみたいだけど、プロはお金を貰って対局する以上(米長会長は自分の対局を1千万で売り込んだらしいが、今回の各棋士の対局料は不明)、もっと研究して対局しないとダメだね。研究すれば勝つというわけではないけど、少なくとも2〜4局では序盤で優勢を築く意思は見えなかった。中盤でなんとかなると思っていた節がある。5局は押さえ込みが失敗したけど、得意の脇システムから押さえ込みと、勝つ為の作戦は伺えたのでいいんだけど。 最終局は48万くらいの観戦者がいた。28万→45万→42万→37万→48万と、さすがに最終局だけに盛り上がった様だ。第4局で引き分けたので団体戦の勝敗が本局に持ち越されたからね。その意味で塚田九段は良い仕事をしました。NHK以外のテレビ局も入っていた様な。これだけ話題が取れればスポンサーも大丈夫だろうから、来年も無事開催されそうだね。 NHKニュース プロ棋士 将棋ソフトに団体戦で負け越し NHKの動画ニュース。4分36秒と、随分尺を充てて来たね。 しかしソフトは強いな。実は私も観戦しながらボナンザで対局していた(笑)。飛車落ちで過激な攻めを受けまくって勝って、次に角落ちでは駒得で大優勢を築いたと思ったら、持ち駒に歩がなくてあれれという感じで潰されちゃったよ… 平手戦に持ち込めなかった。いや、平手じゃ全く勝てないけど。しかし角落ちで穴熊に組むって、ソフトの思考はわけがわからん…
2013.04.20
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第2回 将棋電王戦 第5局 三浦弘行八段 vs GPS将棋 明日は遂に最終局。プロとしては勝って2勝2敗1分の五分に持ち込みたい。というか、A級棋士の三浦八段が破れると非常にまずい。三浦八段はレーティング的には現時点で20位程度とはいえ、将棋界にとって順位戦の順位こそプロの「格」だ。プロ棋士160人程度の中でA級にいるということは10位以内の実力ということになる。まぁ実際には好不調の波があるので三浦八段よりもっと沢山勝っていて実力は上じゃないかと思う棋士もいるが、順位戦の仕組みが長期にわたる「格」を意味しているのは間違いない。実際タイトルホルダーは現在皆A級だし、渡辺竜王に奪取される前にタイトルを保持していた佐藤、郷田もA級棋士だ。A級棋士こそ強者の集まり。そのA級棋士が一回とはいえ負けてしまえば衝撃は大きい。勝敗の確率論で言えばソフトが勝っても全然おかしくないが、そういう確率論の問題ではない。いまだに見かける「C級棋士だから負けた」という言い訳がぶっ飛んでしまうのだ。 さて勝敗はどうだろうか。三浦八段はソフトへの対策準備期間はあまりなかったと思われる。A級順位戦で最後まで名人挑戦に絡んでいたので、対ソフトの研究より対高橋道雄九段の研究をしていたはず。ある程度力を入れて対策を練った期間は実質一ヶ月というところだろう。アンチソフト戦略はたぶんない。本番で対戦する700台近いマシンを用意もできないので、ぶっつけ本番的な感じになるはず。もちろん多くの方が期待するのは、がっぷり四つに組んでの戦いだろう。入玉はもちろん、ソフトの変な癖を突くものではなく、普通に駒組して優勢を築いて勝つというパターン。2、3局は序盤優勢を築けず、中盤で優勢な場面もあったが…というパターン。今回は序盤でどれくらいうまく指すかに期待したい。ソフトは序盤が下手という定説があるけど、2〜4局では優勢を築けなかった。少なくとも今回は序盤で優勢を築いて欲しいなぁ。序盤の創造性あるいは対応力こそが大局観であり、人間がまだ唯一勝っている可能性がある部分なのだから。
2013.04.19
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今日は風が強過ぎて遠征はなし。って、昨夜の将棋でぐったりしてしまった。自分が指したわけでもないのにね(笑)。本日はNHK杯将棋トーナメントを見る。そういや、土曜日の電王戦で将棋ファンを自称する女優が「NHK杯」を「NHKカップ」と何回も言っていて笑ってしまった(笑)。フィギュアとかでは「カップ」と言うのかな?将棋は飯島七段対高見四段。昨日の電王戦と違って迫力があって良かった。居飛車対角交換向かい飛車。やっぱり対抗形はいいね。勝又六段の序盤解説が的確で、大変面白かった。終盤は聞き手の矢内女流四段の方が手が見えていたのはご愛嬌。まぁ解説者は真剣に読みを入れてないけどね。手が見えてない部分も聞き手との掛け合いも全てエンターテイメント。プロの将棋を的確に楽しむには解説がうまくないとね。短い時間の将棋の方が、気軽に楽しめていいな。
2013.04.14
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第2回 将棋電王戦 第4局 Puella α vs 塚田泰明九段 はうん。今日こそリアルタイムで見たことを後悔(^^;。つまらなさとおもしろさが同時にあって、一日潰れた上にぐったりしてしまった。明日の準備、何もしてないよ。 塚田九段はソフトの序盤の拙さを挙げていた。実際第三局までのソフトは人間らしい序盤ではなく、ちょっと無理っぽい強引なもの。第二局の7七玉とか無茶だなぁと。今回は序盤は相矢倉でプロ同士の序盤の様。塚田九段は事前準備でまったり指していれば序盤のうちにソフトが暴発するという手応えを感じていた様だが、本局は暴発がなく、むしろ受けに回った塚田九段に疑問があった様だ。不利を認めた塚田九段は一転入玉に懸ける。これも事前のテストで入玉なら不利でも最後までなんとか勝負になるという経験があったからだそうだ。ところが相入玉で持将棋(引き分け)の場合、駒に点数をつけて24点以上ないと引き分けにならないというルールがある。大駒を取られた塚田九段には24点確保できる見込みはなく、入玉を狙いながらひたすら粘る。そしてソフトには入玉に弱点がある。これは機械学習でプロの棋譜を学習する故に、数の少ない持将棋については学習が足りないからだ。そしてもうひとつ理由がある。普通の将棋は相手の玉を詰ますゲーム。入玉の将棋は駒を確保するゲーム。つまりゲームの質が変わってしまうのだ。ソフトはどこから入玉のゲームか判断がつかない為、指し手の評価バランスが微妙になるらしい。持将棋なら駒得重視にすれば良いが、それだけだと駒を取るだけ取った挙げ句に自玉が詰まされてしまう可能性がある。どこでどれだけバランスを変えるのか、判断が難しい。そんなわけで本局も入玉模様になると謎の指し手になってしまい、大差だった得点が削られ、最後は塚田九段に24点確保されてしまった。手数は230。普通の将棋が120手前後なので、だいたい倍の手数だ。大ざっぱに言って80手前後で既に駒損の上に入玉狙いで、あとは持将棋独特の展開に突入した感じ。 冒頭でつまらなさとおもしろさが同時にあったと書いたけど、つまらなかったのは勿論前半。いい様にソフトに序盤を有利に進められてしまった。ソフトは序盤が苦手なんて嘘だ(笑)。一方、終盤の謎の指し手は会場でも笑いを誘っていた。圧倒的に強くなったはずのソフトが、神谷七段の言葉を借りれば「赤ちゃんの様な」脆さも見せた瞬間だった。でも笑えはしたけど、本当は面白くないね。持将棋は本来の将棋とは別物だと思う。相手の玉を詰ませてこそ本来の将棋だ。その点で本来の将棋の部分でプロ棋士は負けていた。自ら「序盤が拙い」と言っていた相手に序盤負けしたのだから、試合に勝って勝負に負けたという感じだろう。塚田九段の二段構えのソフト対策は良かったし、糞粘りも人間らしいもので感動した人もいたけど。でも妙手が出たとかいう対局じゃなかったからねぇ。 今回の引き分けで人間側の勝ち越しはなくなった。しかし最終戦への期待は繋がった。最終戦のプロの相手は700台近いPCだ。果たしてどこまでソフトは強いのか、A級8段のトッププロがどこまで戦えるのか、これはまた来週もお出掛けできないかもしれない。 ちなみに、ニコニコ生放送への来場者は28万→45万→42万→37万と、負けてから順調に数を減らしている。2、3局に負けたのは痛いね。勝っていればもっともっと盛り上がったのだから。
2013.04.13
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第2回 将棋電王戦 第4局 塚田泰明九段 vs Puella α 明日は第四局。ここで負けるとプロ側の負け越しが決まる。既に二局負けていて今回もプロが負けることは想定内とはいえ、さすがに1勝4敗になったら来年のイベントは期待薄だろう。少なくともここで勝たなければ、来年どころか今年の最終局も盛り上がらない。正念場だ。 ただ2、3局を見る限り、普通に指して普通に負けているのがどうなのか。故米長会長は意表をつく初手を指したけど、あれは相当な研究をした上での作戦だったと思う。負けたにしても、真剣勝負とも言える相応の覚悟が感じられた。2、3局はどうもそんな覚悟が見えなかったんだよね。今回は塚田九段にその覚悟を見せて欲しい。少なくとものんびりした序盤をやったら怒りたい。若手は経験不足で難しいけど、50才手前の塚田九段には曖昧模糊とした序盤で大局観を発揮して欲しい。
2013.04.12
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ソフトに勝てるとしたらここだろうという船江五段が破れてしまった。鈴木八段の解説は面白くて盛り上がったけど、形勢判断は微妙なので、棋譜をもう一度見てみないとなんともわからない。ただソフトの評価値からしても、中盤では人間側が有利だった。私はあそこから勝てるとは思えないけど、多少有利という点は同意できる。ところが、そこからソフトはめげない。人間なら心が折れてしまう戦況でも、最善を尽くす。龍が敵陣に入ったのが疑問手だったのか(たぶん自陣に歩を打ったのでと金攻めができない点を考慮して、ソフト自体は形勢を悲観していたようだけど)、手番がソフトに廻ってからはなんだかんだ攻められて、184手の大激戦になってしまい、最後は人間が力尽きた。トイレも急いで行ったりしてかなり頑張っていたけど、形勢が不利に傾いたのは時間に追われた頃からという点からも、最後は時間と体力負けという感じ。塚田九段は事後の記者会見で「4時間は少ない」と改めて自説を披露したが、順位戦の様に6時間制になれば深夜の戦いになり、そうなればミスするのは人間だろうから、一概に時間が長ければ良いとは言えないだろう。 渡辺竜王がブログで「若手の中でも上位に位置する船江五段にも勝ったことから現役棋士約160人の半分(80)、いや3分の1以上(50)に相当する力がある、という見方をせざるを得ないと思います。」と記しているが、確かにこの条件だと既にそのレベルということだろう。 但し、今回の戦いは居玉だった。中盤で囲いをリフォームしたけど、強い囲いとは言えない。ソフトの強襲を考えても、あまり得策な作戦ではないのかもしれない。前局の佐藤四段も「なんでも受ける」という指し方だったし、本格的にソフトを警戒して戦っているという感じはしない。前回も書いたけど、ソフトと戦う以上は対ソフトを意識した戦い方でないと勝てないと思う。ソフトの真の力量を試すという意味では第2戦第3戦と大いに意味があったけど、負けてはならない戦いという意味ではプロ棋士側に甘さがなかったとは言えない気がする。超手数の頑張りで感動したけど、正直言って1勝4敗の可能性が近づいたのは憂鬱だ。 あと、来場者が先々週は28万、先週は45万に対し、今週は42万くらいだった。第一戦の人間側勝利でイベントが盛り上がり先週の来場者が激増したけど、先週人間側が負けたのでイベントの価値が落ちたせいか今週は若干減ってしまった。ニコニコ動画はテレビCMまで打っていたのにね。来週はもっと落ちちゃうかな… ニュースバリューが落ちたと判断したのかNHKも報じないし。
2013.04.06
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第2回将棋電王戦 船江恒平五段 vs ツツカナ 明日はいよいよ船江五段の登場である。第1回将棋電王戦後、将棋連盟は次回5対5の対抗戦をぶち上げ、とりあえず船江五段だけ発表した。船江五段が選抜された理由はわからないが、優秀な若手であることは異論がない。四段昇段こそ遅かったものの、詰め将棋作家にして詰め将棋選手権優勝経験者なので終盤力がある。選抜時はまだ確定していなかったが、その年の順位戦C2を全勝で一期抜けした。通算成績は6割8分2厘で、最近の将棋棋士レーティングで31位につけている。現役プロ160人の中でも上位の実力者と言って良いだろう。 2013年度 棋士ランキング 対するツツカナはハイスペックでないパソコンで選手権上位に食い込んだ、つまりアルゴリズムに優れた実力者。局面毎に10手読むか20手読むかという読む深さを、プロの棋譜を使って機械学習しているらしい。プロの棋譜を使った機械学習はBonanza登場以来常識となったが、読む深さも学習しているのはツツカナだけなのだろうか。例えば今回の最終戦で登場するGPS将棋は秒間2億局面読むらしい。前回のPonanzaが1500〜4500万局面と言われていたが、そこまで膨大には読まないツツカナはそれらハイスペックマシンと戦っているわけである。人間はどうか。人間はそんなに読めないし、読まない。人間の先手初手は7六歩か2六歩が普通で、1八香は読まない。しかし勝負どころではプロは2時間とか平気で考える。つまり局面の重要性を認識しながら読みの深さを変えてくるという点で、ツツカナは人間の思考に近いと言えるのかもしれない。船江五段もツツカナの棋譜を称して「駒の働き重視。本筋で美しい」と話しているが、「美しい」というのは人間らしいとも言えるだろう。人間の思考形式に近いソフトと言えるのかもしれない。 「ソフトの方が人間より強い。プロ無用」と短絡的に批判する人がいるが、実の所プロの棋譜、つまりプロの思考の現れをソフトは機械学習している。プログラマーはプロの棋譜のどこを重視するかを検討し、ソフトを強くすることで人間の思考そのものを研究していると言える。二足歩行ロボットを作る為に人間の動きそのものを研究する様な感じ。そしてその過程で結果としてソフトに性格さえ与えてしまっているのが面白い。序盤が強いとか、対入玉に強いとか。強引な力業で将棋の全ての局面を詰みまで計算することはできない。それこそ2億局面で済むはずもなく、京とか垓という世界になってしまうだろう。Bonanza以来全幅探索が当たり前になったとはいえ、どこかで読みを終わらせないと指し手が決まらないのは変わっていない。その意味でツツカナの「読みの深さの機械学習」というのも重要なものなのだろう。 ツツカナ作者は自らソフトに粗があると言っている。そしてソフトは船江五段に貸し出されている。とすると、ヘタすると阿部四段の様に徹底的に弱点を突かれる可能性がある。船江五段が先手なだけにその可能性はある。熱戦を期待するファンとしてはその点だけがちょっと不安だけど、それでも良い勝負を期待したい。参考文献 将棋世界 2013年4月号(ソフト作者や棋士のインタビュー収録)
2013.04.05
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