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2008年08月18日

つながらないところを・・・

(2)

カテゴリ：論文・講演など

ONIGIRIさんがコメントで質問してくれましたので、それにお答えします。

私の場合、授業を組み立てる時、まずクライマックスの場面を思い浮かべます。
子どもたちが一番活躍している場面です。
例えば、社会の時間、指名無し討論で盛り上がっているというなイメージです。
この時できるだけ具体的にイメージできればそれだけいいのです。
A対Bで討論をしている。
Aの意見の子はBの意見の子に対して、○○の観点で反対意見を出す。
その意見に対して、このような反論が出る。・・・・・などなどです。

で、ここでいったんクライマックスの部分を置いといて、授業の導入から順にイメージしていきます。
まず、授業が始まったら、教師はこう発言して・・・。
次に、子どもたちは、自分の意見を決める。
ノートに自分の意見を書く。
・・という感じで、導入から先にイメージしたクライマックスの場面まで思い浮かべていくのです。

そうすると、うまくクライマックスにつながらない場合が出てきます。
すっとつながらないわけです。
無理矢理つなげればつながりそうなこともあるのですが、なんか違和感を感じる・・という場合もあります。

この発問で、あのAの意見は出ないわな。
もっと、考える時間が必要だ。
子どもの手持ちの資料が少ない。どうすべきか。

と、そこで、もう一度、授業の最初に戻って流れを組み直すわけです。

なかなか感覚としてはわかりにくいかもしれませんが、一度、やってみて下さい。

ゴール(クライマックス)を決める。
授業を画像としてイメージする。

何度もやってみると、授業の実感として分かると思います。
万が一、つながらないところ・・・という感覚には、共感できなくても、授業づくりの修行にはなりますので。

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最終更新日 2008年08月18日 20時27分15秒
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■コメント

なるほど　納得です！

ONIGIRI さん

先生ありがとうございました。
とってもよくわかりました。

「つながらないところ・・・」のお話を聞いて
かなり自分自身反省をしました。
自分はどうなのかふりかえってみたら
クライマックスの姿と導入の姿をイメージするのは
自分もやっていますし、けっこう得意なのですが、
間の「つながらないところ」に関しての
イメージはかなり希薄だったように思いました。
そんな状態だったので
先生が違和感と表現しておられる部分に関して
自分はかなり鈍感で、授業が終わってから
「うわー・・・つながらんかったー（泣）」
とヘコむこともしばしばでした。
トップクラスの授業をされる先生や哲人さんが
重点的にやっておられるのに・・・大反省です。

「違和感」を感じるアンテナと、それに対しての
対策を講じる引き出しの数をもっともっと
増やして行こうと気合が入りました。
お忙しい中ご丁寧にありがとうございました。
(2008年08月18日 20時57分38秒)

返事を書く

そういう風に…

チョコさん

たわせんさんは授業を組み立てて(?)いるのですね。
自分でイメージするのもとっても大事な事なのですね。
先生方がどのようにして授業・勉強が進んでいるのかが今回良く知れて良かったと思います。
また、このような事を話してくれたら嬉しいです。
では、またコメントさせてもらいます。

(2008年08月21日 11時42分11秒)

返事を書く