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オレンジ色の光がよじ登るように這い上がるように灰色に重なり合った雲の間から 雲を抜けた大きな光はまるで何事もなかったように涼しく 少しずつ白い光へ 誕生 輝く卵殻のごとき光は誰にも寄り添わず鳥も寄せ付けず ただ光は、惜しみなく与えた優しい光の届かない地上はどこにもなかった
2012年01月01日
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黙って揺れる木の葉風の音は聞こえない誰かに会いたい誰にも会いたくないひとりでいたいひとりではいたくないひとりではいられない何も要らない何も聞こえない見えない色の木の葉ととどまることなく足りない言葉と未完成な自然と
2011年10月02日
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ありのままの自分で、透明に 傷つけるものも通り抜けるまで透明に
2009年10月21日
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卵殻のごとき粘状体の中間で苛む雛の痕跡が蒸発、隔離、係累、父、隔離した死んでいない父、まだ死んでいない、死んだ雛を探して、途切れた係累の糸をたぐって、だらりと垂れ下がった重みの末端で糸の先まで結び目のない、無数の糸の末端が上に下に、どこにも繋がらない途切れた糸の末端の、だらりと垂れ下がった糸の先に落ちた卵殻の青白い光静かにひざを抱えて暗闇への擬態を自閉する歩けない子どものように、通り過ぎた時間に気付かないもう1人の子どもが探し続ける消えた雛の鳴き声のない森の湿度に浸透しながら、振り返っても振り返っても、見えない雛の影真新しい破片の静かに散乱する土の上で、同化する足から崩れる薄い影に疑念を抱くことのない少年
2009年07月09日
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生きるということは 戦場に立つということだ 痛いということだ 辛いということだ 悲しいということだ 笑うということだ ……………………… 戦い続けるということだ 傷つけながら 傷つきながら 隠れながら 逃げながら 生きるということだ 終わりのない戦場で 俺は息をきらせてただ走る 息を潜めてただ潜る 何も見えない壕のなかで、眠る泥の人形 まだ見ぬ夜明けは それでも無慈悲に信仰する 眠っていても夜は明ける まぶたの裏の感触が、それを察知している 触感の端末が脳髄を凌駕した戦場で 俺はただ生きる ただ戦う 戦うことしか知らない泥の人形は ただ、戦う 戦っているとも知らずに 戦いの成果も知らずに 戦いの報酬にも触れずに 希望も絶望もない戦場で、生きる おお、泥人形だけが知っている戦場の充足 充足する戦場に充満する泥人形の群れ おお、壕を出るぞ 薄明のバトルフィールドで 出撃した泥の群れはまさしく戦士だった
2009年07月08日
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生きろ生きろ生きろ生きろ生きろ生きろ生きろ生きろいきろ
2009年05月28日
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大人だって泣いたっていいんだよ大人の中にだって、ちいさい子どもがいる、でしょ男だって泣いたっていいんだよ男は逞しいなんて、誰が言ったの女だって泣いたっていいんだよ女は我慢強いなんて、誰が言ったの親だって泣いたっていいんだよ子どもが泣いている間泣かなかった、でしょ昔は一人の子ども、だったのでしょうお兄ちゃんだって泣いたっていいんだよお兄ちゃんだからってずっと我慢してきた、でしょずっといい子、だったのでしょうお姉ちゃんだって泣いたっていいんだよお姉ちゃんだって子ども、でしょ自分が間違っていたからって泣いたっていいんだよだって間違い、でしょ不自由のない暮らしをしていたって泣いたっていいんだよだってあなたの不自由は誰にも分からない、でしょ自分の選んだ道だって泣いたっていいんだよ予想できないことなんていくらでもあるのだからみんなが手を差し伸べてくれたからって泣いたっていいんだよ必ず届くとはかぎらないのだからみんなが優しくしてくれたからって泣いたっていいんだよ必ず癒されるとは限らない、でしょプロフェッショナルだからって泣いたっていいんだよプロフェッショナルだって、人間でしょ頑張りやさんだって泣いたっていいんだよだって、頑張ってきたのでしょう全部達成したって泣いたっていいんだよ全部なんてあり得ないのだから先生だって泣いたっていいんだよ先生にも分からないことがあるのだから社長だって泣いたっていいんだよいつも、ひとりなのだからチャンピオンだって泣いたっていいんだよ失うものしかないんだから長い間してきたのだから泣いたっていいんだよもう、十分長い間してきたのだからあたりまえのことだって泣いたっていいんだよ嫌なことはあるのだから他人にできることだって泣いたっていいんだよ他人にできることがあなたにできるとはかぎらない、のだからお葬式なんだから泣いたっていいんだよだってお葬式でしょお墓の前で泣いたっていいんだよだって泣きたいんだから夏に泣いたっていいんだよ夏に悲しいことがあったんだから冬に泣いたっていいんだよだって、冬になると思い出す嫌なことがあるのだから春に泣いたっていいんだよだって、なんだか不安なのだから秋に泣いてもいいんだよだって、あんなに楽しい時があったのに海で泣いてもいいんだよ海にしかいない人がもういないのだから今まで海にいたひとが、今はもういないのだから山で泣いてもいいんだよちっぽけな人間なのだからどこにでも街の明かりはあって泣いてもいいんだよ帰る家は一つしかないのだから懐かしい田園風景が目の前に広がっていて、泣いてもいいんだよここはあなたのふるさとではないのだからつまらないことで泣いたっていいんだよだってそれはあなたにとってつまらないことではないのだから恵まれているからって泣いたっていいんだよほんとうに恵まれているのかなんて、だれにもわからないのだから誰よりも上手だって泣いてもいいんだよいつも誰よりも上手でなくてはならないのだからまだ始まってもいないのに泣いてもいいんだよ始まる前が一番怖いんだからもう終わったのに泣いたっていいんだよ終わってほっとしたんだからいつものことだって泣いたっていいんだよだって、今日は泣きたいのだからうまくいったのに泣いたっていいんだよそれだけがうまくいってもどうしようもないのだから昨日はなんでもなかったのに泣いたっていいんだよだって昨日と今日とは違う、でしょ今まで泣かなかったのに泣いてもいいんだよ今まで泣かなかったのだから昨日立ち直ったばっかりなのに泣いてもいいんだよまた倒れたのだから昨日立ち直ったばっかりなのに泣いてもいいんだよまだ立ち直っていなかったんだよそれだけのことで泣いてもいいんだよほんとは、それだけのことではないのだから泣いてる場合じゃないのに泣いてもいいんだよあとでね泣いてる場所じゃないのに泣いてもいいんだよ違うところでね涙を見せたくないのに泣いてもいいんだよ涙を見せなければねリーダーだって泣いてもいいんだよだってほんとうはどこへ導いていいのかよく分からないのだから誰も泣いていないのに泣いたっていいんだよ自分は泣きたいのだからいつも泣いているのにないたっていいんだよまた泣きたいのだから自動車の音に泣いたっていいんだよだって、どこへ行くのか分からないのだから大勢の人の中で泣いたっていいんだよだって、なんだか自分だけが一人のような気がしてしまうのだから理由がなくたって分からなくたって泣いてもいいんだよだって泣きたいのだから簡単なことだって泣いていいんだよそれはあなたにとって難しいことなんだから義務だって泣いてもいいんだよ辛い義務だってあるんだから悪いことをしたからって泣いてもいいんだよそれだけ悪いことをされてきたんだから認められなかったら泣いていいんだよだって、自分が存在しないのと同じことだもの
2008年08月03日
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蔦のからまる透明なガラスの檻の中で僕はいつまでここにいるんだろう緑を映すガラスの格子をすりぬけてぼくはいつでもどこへでも行くことができるぼくはいつでもここへもどってくることができるぼくはかならずここへもどってこなくてはならない僕にはここよりほかにいる場所がない僕よりほかにここには誰もいない
2007年09月29日
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はだかでりょううでをのばしてねているもうひとりのじぶんとぴったりとはだかでりょううでをのばしてねているくちびるまでかさねてなぜだかちがうひとのかおみたいなのだけれどたしかにしっている、でもじぶんとはすこしちがうかおなのだけれどもうひとりのじぶんはめをさまさないでずっとしずかにねむっているぼくもずっとこうしていたいのだけれどもうめがさめてしまったのだけれどまだ、ねむっていてもいいよでも、ぼくはもうはなれるからね
2007年09月29日
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雨より近くに
2007年08月06日
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居心地の悪い部屋で気に入らない音楽を聴きながら風の音がうるさい吹きっぱなしの風がカーテンを揺らして、誰かの傷んだ脳髄にまで届く誰もいない部屋の中で見たことのない自分がもう一人そいつはまるでこの風が心地よい風でもあるかのように、カーテンを軽く持ち上げた俺は黙って天井を見つめたそうだ、この曲はいつか聴いたことがあるもう一人の自分は、まるで目に入らないかのように俺のとなりに座ったそうだ居心地の悪い部屋も、気に入らない音楽も、風も、ずっと俺の隣に親しかったんだ忘れていただけで
2007年08月06日
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死んだ建物の間でうごめく雑踏青白い人々の顔に映る死んだ建物の
2007年07月10日
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見えない敵敵はどこだどこにいるんだ(空を斬る音)手強いやつだ何しろ見えないんだからなしかしおれはこいつと何年も闘い続けてきたのではなかったのか(再び空を斬る音)いや、どうやらそれは錯覚だったようだこの、目の前にいて見えないやつその名は現実まてよ、こいつの正体が分かった自分だ自分なんだいくら目の前にいても斬れるはずがないこいつと闘うのに刀は無用なんだ
2007年05月18日
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五月 西行ではないから、おれは5月のやさしい風の中で死にたい ********** 五月・2 ― 私を傷つけて。 君を傷つけるようなことはしないよ。ってすでに傷つけているけどね ―生きていてほしい。 きのう、もしかしたら死んでいたんだ ほんとうはもう、とっくに死んでいるんだけどね でも、今生きている なぜだかわからないのだけれど、とりあえず、今生きている それがいいことなのか、わるいことなのか、泣いている子供の涙をすくってあげることができるのか 泣いているこどもと一緒に泣いてあげることができるのか まだ泣いている子供の頃の自分を救ってあげることができるのか わからないけどね ただ、今生きている
2007年05月04日
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