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濡れをるは誰が舐めしかや蛇苺ぬれおるは たがなめしかや へびいちご≪十代がひょいひょいまたぐ蛇苺 坪内稔典≫
2024.05.29
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撫子の桃色競ふ狭庭かな*鉢植え撫子(なでしこ)が咲き始めた。今年も初夏に開花。秋の季語、秋の七草の一つだけど早めの開花♪なでしこの ももいろきそう さにわかな≪撫子の彩に野の風従へり 稲畑廣太郎≫
2024.05.28
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万の葉の躍る天地や新樹光クスの若葉・クスの花まんのはの おどるてんちや しんじゅこう≪大風に湧き立つてをる新樹かな 高浜虚子≫
2024.05.27
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緑陰はオアシスと言ふパラダイスりょくいんは オアシスという パラダイス≪乳母車駐め緑蔭の聖家族 上田五千石≫
2024.05.26
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塩辛蜻蛉飛び立ち直ぐに戻る癖しおからとんぼ とびたちすぐに もどるくせ≪とんぼうのすいと乗り継ぐ風のあり 伊藤たか子≫
2024.05.25
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慈しむ味の苦さや桜の実いつくしむ あじのにがさや さくらのみ≪桜の実わが八十の手を染めし 細見綾子≫
2024.05.24
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望郷や茅花流しの校帰りぼうきょうや つばなながしの こうがえり≪サイクリングつばなながしを一列に 遠山翠≫
2024.05.23
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箱根路に育まれゐて山椒薔薇*バラの仲間で最も背高のっぽ、葉っぱはサンショウに似る。別名「箱根薔薇」。箱根町の花はこねじに はぐくまれいて さんしょうばら≪薔薇の門くぐりて海へ近づきぬ 中嶋秀子≫
2024.05.22
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句づくりや惰性に流れ松の芯くづくりや だせいにながれ まつのしん≪さながらに武者立ちのさま松の芯 鷹羽狩行≫
2024.05.21
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進まぬは空き家対策バードデイすすまぬは あきやたいさく ばーどでい≪乳母車に八人の児や愛鳥日 広瀬ふき世≫
2024.05.20
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咲きつぷり見惚るるばかりえごの花さきっぷり みほるるばかり えごのはな≪えご散ればわが庭池のあるごとく 山口青邨≫
2024.05.19
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眩しきは天与の光り柿若葉まぶしきは てんよのひかり かきわかば≪究極の色は平明柿若葉 倉橋羊村≫
2024.05.18
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ラベンダー北の大地に佇つごとしラベンダー きたのだいちに たつごとし≪ラベンダー標高千の風に揺れ 飯島正人≫
2024.05.17
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万物を赦免し給ふ朴の花ばんぶつを しゃめんしたもう ほおのはな≪合掌は祈りのかたち朴の花 能村登四郎≫
2024.05.16
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五月雨や緑を喰へぬ散歩道スモークツリー(煙の木)さみだれや みどりをくえぬ さんぽみち≪五月雨や上野の山も見あきたり 正岡子規≫
2024.05.15
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あぢさゐの胎児すくすく聴く鼓動あじさいの たいじすくすく きくこどう≪紫陽花やはなだにかはるきのふけふ 正岡子規≫
2024.05.14
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むらさきの弥増す雅かきつばたむらさきの いやますみやび かきつばた≪杜若我に発句の思ひあり 芭蕉≫
2024.05.13
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空き瓶を水洗ひする薄暑かな*ブラシノキそれにしても花の形がビン洗いのブラシそっくりなことです。英語名で"ボトルブラッシュ"だとか。まさに「名は体を表す」♪あきびんを みずあらいする はくしょかな≪街の上にマスト見えゐる薄暑かな 中村汀女≫
2024.05.12
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新緑や光りと色の大合唱しんりょくや ひかりといろの だいがっしょう≪新緑に命かがやく日なりけり 稲畑汀子≫
2024.05.11
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老いとてもすくすく育て柏餅おいとても すくすくそだて かしわもち≪生きてゐることに合掌柏餅 村越化石≫
2024.05.10
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吾が薔薇の親しかりける出自かな*故郷の庭のバラを切取り挿し木にて育て上げた蔓バラ/モーツァルト。十年以上前のこと、茂りすぎて剪定を繰り返しているが今年も可愛い花を咲かせ始めた♪わがばらの したしかりかる しゅつじかな ≪久女にはなれず薔薇咲き薔薇枕 鈴木榮子≫
2024.05.09
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飛行機は着陸します南風吹く(いずれも羽田空港)*4月23日(No.6332)からのふるさと編(全16回)は本日にて終了とします♪ひこうきは ちゃくりくします みなみふく≪南風吹くカレーライスに海と陸 櫂未知子≫
2024.05.08
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飛行機と遊ぶ老人こどもの日ひこうきと あそぶろうじん こどものひ≪ベンチみな老人が占め子供の日 竹内柳影≫
2024.05.07
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日向灘青き眼下は春霞ひゅうがなだ あおきがんかは はるがすみ≪望遠鏡ぐるりと回す遠霞 小川晴子≫
2024.05.06
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晩餐の卓を囲むや暮の春ばんさんの たくをかこむや くれのはる≪ちちははの忌をさまよへる暮春かな 水田光雄≫
2024.05.05
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白鷺の軟着陸の模範かなしらさぎの なんちゃくりくの もはんかな≪白鷺の風を抱へて降りにけり 西山睦≫
2024.05.04
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行く春や線路は続く無人駅JR青島駅ゆくはるや せんろはつづく むじんえき≪行く春や芭蕉も子規も旅の人 碓氷すすみ≫
2024.05.03
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青島の奇岩眺めて春惜しむあおしまの きがんながめて はるおしむ≪春惜む思ひ屈する如くにも 高浜虚子≫
2024.05.02
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花も樹もハワイ在るごと夏隣ボタニックガーデン青島(県立青島亜熱帯植物園)*金子兜太句碑2003年10月、宮崎市で開催された九州地区現代俳句大会の折に氏がここ青島に於いて詠んだ句を記念し2005年5月に建立されたもの。はなもきも はわいあるごと なつどなり≪旅人の墓に飯供(お)き夏近し 角川源義≫
2024.05.01
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