2006/08/27
テーマ： 今日のワイン(6046)
カテゴリ： Degustation
休暇中にちょっと熟成したものを飲みすぎたので自宅に帰ってきて若いワインを飲むと何やら体が疲れるように思う。ということで昨日に続いて今日も少し古い物を飲むことにする。
Volnay Santenotは誰でも知っていることだろうがMeursaultの村にあるのだが、実は, Santenot Dessus , Santenot de Milieu, Les Pleurs, と３つ畑がある。歴史的にはMilieuがTete de Cuveeと特級扱い、他の二つはPremiere Cuveeと１級であるのでわざわざ区別する為に畑名をエチケットに入れていると推測される。因みに畑名はここに土地を所有していた家族名から来ているらしい。歴史的に呼ばれていたとの理由で２０世紀初めに特例としてVolnay１級ではなく、Volnay Santenotというアペラシオンが制定された。後年、ブルゴーニュアペラシオン全体の変更により１級扱いとなったと理解している。
さて、この作り手は勿論白が有名であるが実は赤も優れている。他の２つのClimatは少し強すぎる傾向があるが、このClimat程度熟成させるとタンニンがこなれシルキーで柔らかくフェミナンなワインに変貌する。以前、インポーターが白とセット販売だったため、赤は結構安く買えたが今となっては結構品薄で入手が難しい。
抜栓してグラスに注いだ瞬間、後悔が走る。ワインは紫色を留めていて熟成中途にあることを示唆している。香りをかぐと果たしてまだ若く、第３アロマというよりは果実の香りがドミナントである。私の地下室セラーは夏場は１８度位まで上がるのだがワインは耐えていた！ 味わいはタンニンはまだ残っているが細かくシルキーである。そのシルクに果実が織り込まれ舌の上を転がっていく。丁子、シナモンも混じり複雑だがあくまでもピュア。素晴らしい凝縮。厚みがあり、フィニッシュが長い。強いのだがフィネスがあり、あくまでもフェミナンなので疲れない。数年後、どんなレディに変貌しているか非常に興味がある。
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