Terroir

Terroir

2006/10/15
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カテゴリ: Degustation
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私のLeroyに対するみゅじにいさんのコメントを読むと彼がかなり飲み深めている人であることが判るが、今日はそのコメントを読みながら違うことを考えていた。前にも書いかもしれないが、度重なるTerroirというのはある意味で神から与えられた曲(或いは譜面)であり、ヴィニュロンはそれを奏でる演奏家ではないだろうか?Mozartを優雅に弾く演奏家もいれば切なさや繊細さを感じさせる演奏家もいる。(実際何人かヴィニュロンを訪ねて見るとワインの性格と作り手のそれには共通点を感じる筈である)そして、演奏家と作曲家との間に相性があるように、作り手にもTerroirとの相性があるように感じる。Gouldはやはりバッハであってショパンを弾くことは考えられないし、故Jayer氏がGevreyを作ることもやはり考えられない(彼のBourgogneはCouchyだったと理解しているが)。

こうやって考えるとLeroyのワインは素晴らしいのだがどうもTerroirに関して彼女の解釈が強いように思う。丁度リヒテルのように完璧なテクニックで堅牢を感じさせるような確固としたストラクチャーがあり、素晴らしい作りなのだがTerroirから考えるとどうなのだろう?どの曲を聴いても完璧無比なリヒテルが連想される。

さて、彼女の白であるがやはり強さが感じられる。濃密な作りは17年を経ても酸化を感じさせず果実の厚みもあり、大きなスケールで素晴らしいワインである。私の知るこの畑のTerroirは可憐・透明・繊細であるが、このワインは全く違う性格である。ムルソーのこの畑のTerroirとは相応しないものであるのか?それともこの畑のTerroirの更なる限界を示したものであるのか?私にはまだ判らない。

さて、ドメーヌ・ルロワの醸造責任者がかなり重病であると聞いたが、万が一の場合この後ドメーヌはどうなるのであろうか?





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Last updated  2006/10/15 06:27:30 PM
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Q__@ Re[1]:Sancerre Monopercelle 469 2021 (C. Riffault)(10/09) みりんさんへ お久しぶりです! そうな…
みりん@ Re:Sancerre Monopercelle 469 2021 (C. Riffault)(10/09) こん○○は、Qさん こういう出会い、発見が…
Q_ @ Re[1]:Vosne Romanee Aux Champs Perdrix 2018 (Audiffred)(04/08) うまいーちさんへ お久しぶりです。コメ…
Q_ @ Re[1]:Vosne Romanee Aux Champs Perdrix 2018 (Audiffred)(04/08) みりんさんへ バタバタしていてコメント…
うまいーち @ Re:Vosne Romanee Aux Champs Perdrix 2018 (Audiffred)(04/08) エントリーありがとうございます。楽しま…
みりん@ Re:Vosne Romanee Aux Champs Perdrix 2018 (Audiffred)(04/08) こん○○は、Qさん 既存のブランドや権威(…

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