2006/11/25
テーマ： 今日のワイン(6014)
カテゴリ： Degustation
ネゴシアンのブランド戦略というのはそれだけで独自のマーケティング理論になるように思う。Jadotのように同じ顔のエチケットでMusignyからPrimeurまで取り揃えるところもあるし、別のネゴシアンは買収後も敢えて元のドメーヌの名前やエチケットを残すようにしている。前者はしっかりとエチケットを視認してもらえる一方、一般消費者は何故同じ顔のワインなのに5万円から1000円ちょっとバラつきが有るか判らないだろう（私も以前そうだった）。
さて、このネゴシアンは後者に属する。確かこのドメーヌは元々Mugneret一門だったがネゴシアンに引き継がれたのは90年代に入ってからだったように記憶している。余り知られていないが私としては柔らかいながらもテノールを感じさせる伸びやかさがあり、Echezeauxのテロワールをきちんと出している素晴らしい作り手であるように感じている。この年は難しく、このワインも少しdiluteであるのは否めないのだがシルキーな感触や品の良い赤果実、そして包み込むような柔らかいベリー系の香りはフィネスを感じる。最近は少し高くなりすぎた感も否めないが（楽天の価格を見て驚いている）私としてはこのクリマを代表する一つとして挙げたい。
ネゴシアンのマーケティングの話をしようとして横道に逸れてしまった。続きは近いうちにまとめてみたい。
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