あくまでも個人的な意見だが Champagne には一般に畑毎のテロワールは余り重要では無く、村単位と思っている。それは歴史的に見ても明らかだし(格付けは村毎)、実際長い間飲んで来てテロワールよりもドザージュやセパージュやクリマのアッサンブラージュ、熟成期間等人為的な要素の方がテロワールよりも重要で有るように思う。最近 Lieut dixs 毎に単一年、単一セパージュで作る若手や RM も見かけるようになったが、多くはマーケティングなのだろうと穿った見方をしている。勿論、いくつかの例外は有るが、大抵はそんなものだ。
そんなシャンパーニュに有って Le Mesnil だけは別格の村だと最近まで思っていた。勿論 Salon や Delamotte (両方ともドザを感じるので好みでは無い)、 Krug という謂わば Champagne の双璧と言える作り手の本拠地として著名であるし、実際に現地を見て何となくそのポテンシャルを感じていたのだが、この2つ以外の作り手は余りにも mediocre 過ぎるように感じる。多分地層的に Le Mesnil は BdB でミネラリーで非常に繊細なワインが出来るのだと思うが、大抵の蔵は線が細く、その為にドザを強く感じ、ドザを余りかけてない蔵は逆にその線の細さが強調され脆弱なワインになっているように思う。クリマのポテンシャルは有るが、中々そのポテンシャルを出すのが難しい、謂わば難曲なのだろう。
さて、ちょっと話が逸れたが、 Cote des Blancs の幾つかの村で個人的に何となく Cramant がバランスが良いのではと思い始めている。 Mesnil よりも太く、 Avize ほど力は無いが、 Oiry よりも凝縮感が有り、優しいワインを作る蔵が多いように感じる。歴史的にもガス圧が低い Cremant が作られていた( Cramant de Cremant )ことからもそれが伺える。その Cramant に有るこの作り手は 2009 年に代が変わり作りを変え、中々素晴らしいワインを作っている。このキュベは BdB 、単一畑、単一年、ほぼノンドゼ( 1g/l )という野心的な作りだが、綺麗で軽快、繊細すぎない酸、淡いがふくよかな果実、余韻の長さと、 BdB ではかなり上位に食い込むように思う。生産量2000ケース以下と超小規模でブレークすると手に入らなくなるだろうから、その前に少し追ってみたいと思う。
Vosne Romanee Gaudichot 2004 (Forey) 2023/10/30
Saumur Champigny Poyeux 2012 (Clos Roug… 2023/10/28
Puligny Montrachet Pucelle 2018 (Morey-… 2023/10/23
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