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カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Feb 18, 2006
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カテゴリ: 柔らかい思念
これは本当にあった話である。

青森県産の帆立貝は死を決意した。そして、その死に場を北海道に求めた。北海道産の帆立貝としてその命を終えたかったのである。
何年もかかって青森県産の帆立貝は移動を続け、ついに北海道沿岸に到達した。

北海道産として捕獲された帆立貝は東京に運ばれ、大きなスーパーで販売された。
北海道産の帆立貝は山のように積み上げられ、一段高い棚に陳列された。そして、堂々と北海道産という名札が付けられた。その下の段には、単にホタテと書かれた名札の置かれた、帆立貝の山があった。

北海道産の帆立貝の山の頂点に、青森県から移動した帆立貝がいた。自分がとても誇らしかった。北海道まで長旅をした甲斐があったとその帆立貝は思った。

しかし、どうしたことだろうか。何かの拍子に北海道産の帆立貝の山の頂上が崩れ、頂点にいた元青森県の帆立貝は滑り、その下の段の産地不明の帆立貝の山へ落ちていったのである。

この悲劇はスーパーで買い物をしていたわたしの目の前で起こった。
もっとも、北海道産の山からその下の段の安い帆立貝の山に滑り落ちてくる帆立貝があるに違いないとわたしは待っていた。おかげで北海道産の帆立貝を安価に購入できたのである。






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Last updated  Feb 25, 2006 06:12:49 PM
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