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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
Tessera @ どうもありがとうございます。 カモメ7440さん 激励を頂き本当にありが…
カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Feb 3, 2008
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カテゴリ: 柔らかい思念
透明人間が透明なガラスの自転車に乗っていて事故にあった。
事故の時の音はひき逃げした大型トラックのエンジン音にかき消されてしまったし、彼も彼の自転車も見えないから、透明人間の事故に誰も気づかなかった。

草むらに投げ出された透明人間の死体はやがて腐敗して、その臭いに引かれてやってきたとても小さな生物達が肉の塊に気づいてくれた。
そのうち、透明人間の肉もそして骨すらもそのとても小さな生物たちに消化されて、本当に姿を消した。

茂みの奥深く突っ込んだ透明自転車の残骸は、長い葉に包まれてひっそりしていた。
事故の時にガラスの後輪はこなごなになっていたが、前輪はしばらくの間、ひっくり返った透明自転車の車体にそのままついていて時折強い風が吹くと回転した。そのときたまたま近くを通って注意深く耳を傾ければ、きゅるきゅるというガラスの触れ合う音が聞こえたかもしれない。

いつしかガラスベアリングの油も切れて、どんなに風が吹いても前輪はぴくりとも動かなくなった。
ある日、台風が来たときだろうか、とても強い風が透明自転車に真横から当たり、ぱきんとあたりの空気を切り裂くような音がすると、前輪の車軸のあたりが折れた。あたりに茂っていた草のために前輪はほとんど転がることもなく、車体のすぐそばに横たわった。その時押し倒された雑草は数日もすると直立し、数週間もすると透明自転車の車体も外れた車輪も覆い尽くした。

それ以降、透明自転車は草むらの中で朽ちることなく、静かに存在している。しかし、誰も永遠に気づかない。





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Last updated  Feb 11, 2008 08:42:20 PM
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