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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
Tessera @ どうもありがとうございます。 カモメ7440さん 激励を頂き本当にありが…
カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Feb 15, 2009
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カテゴリ: 柔らかい思念
 所詮、わたしは、その他大勢として、そのうちこの世の中から消えていく。
 自分の人生の終焉が迫っても、抵抗する気力すら失い、「物体に戻れる」とつぶやき、むしろ存在しなくなることをごく自然に受け入れるようになるかもしれない。多くの人々がそうであったにちがいなく、その意味においてもわたしはその他大勢のひとりのはずだった。
 その他大勢から突き抜けている人々を妬み、それが這い上がる気力に繋がればよかった。何の行動にも発展することなく、自分の内面でその妬みを増幅していく。その粘質な気持ちがさらに絡み合い、自分がそれに囚われていく。

 その他大勢の中に紛れ込んでいると胸をなでおろしている内はまだよかった。
 この人生の大部分を過ごしたサラリーマン生活において、うまくこのシステムに適応できなくて、結局、ろくに昇進もできなくて、「ああ、おれはその他大勢ではなくて、その他大勢にすら見下される存在だったのか。」 そんなことにサラリーマン生活の終着に近くなってようやく気がついて、夜の地下鉄の中の人々を呆然と眺めている。座席に座っているのだが、くつろいだ気分にはなれなかった。

 そんな時に会社の図書室から借りた本をかばんから取り出して、ぱらぱらめくると前に借りた人の図書貸出し票がでてきた。それには、会社名は明示してないが、返却予定日と借りた人の名前と社員番号が記載されている。同じ会社の社員と言えどもわたしには見知らぬ女性だった。
 わたしには彼女こそはその他大勢に属する人のように思えた。彼女はわたしの存在を知っていて、わたしをせせら笑っている人々の一人かもしれなかった。
 その他大勢のグループの中にいて安穏と彼女が生活していることは許せなかった。そこから引きずり下ろしてやりたかった。その図書貸出し票に記載されている個人名を誰かが悪用して、彼女が何かの犯罪の被害者にでもなればいいと思った。自分よりも不幸な人間をわたしは求めた。感情が高揚した。
 列車がいつもの降車駅に到着すると、わたしは立ち上がり、その彼女の名の記された図書貸出し票を自分の座っていた席にいかにも目に付くように置くと、2度と振り返ることなく列車から降りた。
 大通りから外れた自宅に向かう道は薄暗く、わたしは暗澹として夜の闇の中に溶けていった。





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Last updated  Feb 22, 2009 11:10:23 PM
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