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「愛してる」って思ってても言ってあげれなかった。
「愛してる」って言うようになった時、僕の中で彼女への思いが変わった時だった。
手と手を繋いだ瞬間に、
きれいな髪の香りに、
彼女の匂いに、
細くて長い指に、
柔らかく包んでくれる身体に、
溢れ出る涙に、
彼女の呼吸する鼓動を感じるたびに、
今まで抑えていた愛おしいという感情に飲み込まれた。
そんな一瞬が自分と彼女の今までの関係を思い出すと言いたくても言えなかった「愛してる」を口にしてしまった瞬間だったのかもしれない。
言葉にした瞬間のフッと心が軽くなる感じは忘れる事はないだろう。
ぎゅっと抱きしめてと言われると抱きしめて、強く抱きしめて、自分の身体の一部にしたいほどぎゅっと抱きしめて、放したくなかった。
僕がもっと、もっと早く、「愛してる」を彼女に届けれたら彼女はどうしていただろう。