知春の思考回路

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俺氏絶賛\(゜□゜)/の短編小説集!


数億光年離れた遠い星は、かつての栄えた人類は滅亡し、
人類が作った機械たちが、繁栄を謳歌していた。
そこへ、人類に似た生命体が漂着した。
少々暗めのSFでございます。よろしくお願いします(^O^)/
カクヨムで更新中ですヾ(*゚∀゚*)ノキャッキャッ♪
機械の惑星に人類が漂着したので、軽い気持ちで反乱を起こしてみました。

癒し系短歌がいっぱいです♪
日替わり和歌定食。
レビュー&評価&感想を頂けると、嬉しいです♪
Oct 29, 2024
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宇宙空間の演習空域を飛ぶミサイルは、イクの操る鋼鉄のドローンカジキによって迎撃された。

「おお!」

ルナメルのブリッジは歓声に沸いた。



しかし、迎撃実験の管制機の反応はイマイチだった。

5次元人の貴重性と、それに対する期待値の高さに対して、迎撃率50%は低すぎるらしい。

ゼムの操縦はともかく、ドローウィンシステムに関してはトップクラスのイクの結果は、今後の研究に影響を与える。



まだあどけない少女に、何を期待してるんだか!



「最初はそんなもんだよ」

エイミアはイクに声を掛けた。



カステラーニさんは、説明口調で話した。

「最終的には、ビーム攻撃の無効化も可能です。

あのカジキの角の部分にビームが当たると拡散されます・・・

・・・とは言え、五次元人の貴重性を考慮しますと、

1つの艦を守るためだけに、1人を専属させるわけには行きません。

あくまでドローンカジキは、ゼムに装備を前提としてます」



あれ、わたしに説明してるの?

わたし艦長補佐だよ、補佐!

そう言う事は艦長に説明して欲しい。

艦長はどこ行ってんだろう?

ヒメネスもいない。

あいつらまたイチャついている?



「演習は、これで終了です」

管制官は告げた。



艦長がいないので、エイミアは仕方なく

「お疲れ様でした」

と敬礼をした。



艦長ではなく少尉に過ぎないエイミアの敬礼に、納得がいかない様子があからさまに解った。



アホ艦長め!



ルナメルは、そのまま月面都市ネクタールに向かう為、月面上空を飛んだ。

6分の1程度の重力なら、問題ないらしい。



イクが、「毎日シェイクが飲みたい」と言ったので、食堂にカフェが設置された。

さすが5次元人だ。簡単に予算がおりる。



「やっぱ天然の重力は良いよね、安心する」

イクが、チョコレートシェイクを飲みながら言った。



その時、ブリッジの前に、何かがふわっと浮いてきた。

イクは驚き、エイミアに抱き着いた。




陸戦機動浮遊機バロックの群に囲まれてしまった。

白兵戦部隊だろう。やはりごっついモノノフが多い。

30人ほどの隊員がみんな敬礼 ( •̀∀•́ )b していた。



( •̀∀•́ )b ( •̀∀•́ )b ( •̀∀•́ )b ( •̀∀•́ )b



「なんなの?」



みんな、めっちゃ鬼軍曹感を出してて怖いんだけど。



「軍曹と上手く行かない少尉は早死にする」エイミアは、誰かの言葉を思い出した。



作戦の成功を祝って?

あれは上院議員案件だし、極秘扱いのはず。

みんな揃って、若さゆえの過ちごっこ?



トキトウは、モノノフ感に感動して自分も敬礼 ( •̀∀•́ )b 

ココは、トキトウのテンションに合わせて敬礼 ( •̀∀•́ )b



カイムは、テンションが合わないのか目を逸らし、苺シェイクを飲んだ。



エイミアは「やれやれ」と仕方なく敬礼をした。

そして、自分から抱き着いたのではなく、イクの方から抱き着いてきた価値を感じながらにやけた。鬼軍曹より可愛い五次元人の少女の方が断然良いし!



イクに抱き着かれると五次元人が見ている世界を、ちょっとだけ感じた。

自分が見ている世界とは違う世界。



陸戦機動浮遊機バロックの群れは、満足したのか、月面の彼方へと走り去って行った。



なんなの?




☆彡




月面都市ネクタールにつくと、シェーラー家に、ココが呼ばれた。

きっとルキ家案件だ。のでエイミアも一緒に行くことにした。



シェーラー家は、月面都市連合の盟主と言っても良い存在だ。



シェーラー家は、まるで宮殿だった。

柔らかな絨毯の上を歩いていると、マリアナシスターズらしき一団が現れて、ココを拉致っていった。



エイミア助けてー



口を塞がれココの言葉にならない声の残影が、エイミアの脳裏に残ったが、

「まあいいや」

とエイミアは1人で、シェーラー公に謁見した。



シェーラー公の秘書官が、1人のエイミアを案内してくれた。

一応メインのルキ家のココがいない事は、気にしていないらしい。



少しは気にしてあげて。



謁見場所は、シェーラー公の執務室。

机の上に初孫の写真があった。

初孫の前では、ただの老人だった。



側近は誰もおらず、シェーラー公1人だった。

1人だと予想以上に老いが目立っていた。

それでも老人の目は鋭かった。



「月の遠い未来の話をしよう」

「はい」

「どこまで把握しておる?」

「ほぼ把握しております」

「地球連邦から奪った資材は、すべてルキ家に払い下げる事を許可する」

「了解しました」

「それをどうするかは貴公らの自由だ」



地球侵攻作戦が失敗した以上、外交の交渉条件は厳しくなったはず。

ここに来て国力の差が、重く圧し掛かる。

連邦との和平交渉の詳細は不明だが、条件によっては、幾つかの資産の差し押さえの可能性もある。

今のうちに資産を連邦の手の届かない所へ隠しておけ、カードをすべて晒す必要はない。って事か。



ルキ家なら、その後の月の為に資産を使うだろうと、信頼はされているらしい。



「新しき時代のために」

エイミアは敬礼した。



「貴公には我が親衛隊を預けよう」

シェーラー家直属の親衛隊は、最強の白兵戦部隊と言われる。



「もう必要ないからですか?」エイミアは、そんな視線を送った。

シェーラー公の視線は否定しなかった。



あの陸戦機動浮遊機バロックの群れは、そう言う事か。



退出し、柔らかい赤い絨毯の上を歩いていると、ココが現れた。

「エイミアー、仮面をした知らない人に、おむつ履かされそうになったよ。

めっちゃ怖かった」

「そう大変だったね」

エイミアはココの頭を撫でた。



仮面をした知らない人・・・

色々順調に進んでいるようだ。



エイミアは、ココがベルトをしてなかったので、自分のベルトを渡した。

「いいの?」

「いいよ」

「ふふ、エイミアのベルトだ♪」



まだルキ家には利用価値があるらしい事が解った。

それは信頼。

そのルキ家の少年が、ベルトを付けていないなんて、かなりはしたない。




つづく





【エイミア・サトー】ココ・ルキの幼馴染。他称・まあ出来る子。

【ココ・ルキ】落ちぶれ貴族ルキ家の次男。他称・まあ出来ない子。



【イク】五次元人

【メリッサ・カステラ―ニ】イクの担当技官



【サネトモ・トキトウ】エイミア&ココと同期のパイロット。もっとも優秀な同期。

【ユージン・カイム】エイミア&ココと同期のパイロット。もちろん友人は皆無。

【ショウマ・ドーキンス】士官学校時代の教官。ヒメネスとの情事で懲戒免職

【カタリナ・ヒメネス】ドーキンスの恋人?エイミア達と同期。



【シェーラー家のマリアナ】ココが好き。

【マリアナシスターズ】桜乃 梅乃 桃乃 の三人組。美少女感は半端ない。





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最終更新日  Oct 29, 2024 06:49:07 PM
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