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「違う球だったら三振でいいやと思っていたので。そこに来たら絶対に仕留めるという気持ちで打席の中で待っていました」
“そこ”とは、高めの直球だった。1点ビハインドの5回1死二塁。変化球を3球見逃し、追い込まれながらも、まだ待った。「今日1日、1球来るかどうか」と振り返るサイスニードの高め150キロ直球。一振りで仕留め、ちょうど昨年4月27日巨人戦以来、1年ぶりの甲子園弾だ。「そんな打ってないんですか?」と苦笑いしつつ「1年に1本打てたらいいかなと。この時期はあまり浜風も強くない」と分析。チーム15本塁打は12球団トップタイと24年は重量級の虎になりつつある。8度の逆転勝ちも12球団トップと粘り強い。
前夜、引き分けを挟んでの連勝が7で止まると、野手陣は岡田監督に集められた。同じような打ち取られ方をされる状況を指摘された。近本は変化球を捨て、真っすぐ一点張り。「(変化球を)気にしたらあのボールは打てない」と割り切った。指揮官は「一番典型的なんは近本のホームランやったな、やっぱりな、おーん」と体現してみせたリードオフマンをたたえた。緊急ミーティングの効果は、確かにあった。
ゴールデンウイーク初日、「こどもまつり」のイベントで多くの子どもたちが見守る中、今季自身初の決勝弾を決めてみせた。自宅に帰れば愛娘のパパになる29歳は「今日見に来てくれた子どもの記憶に残れば。楽しい試合やったなって思ってくれたらうれしい」と願う。4月は3試合を残し早くも勝ち越しを決め、2位巨人に1ゲーム差の首位をキープ。楽しいに決まっている。
「今日みたいなピリピリした試合を僕らはしたくない。でも、そういうのが野球の面白いところでもある。展開も想像して楽しんでもらえたら」。貯金4。野球の魅力を全身で伝える黄金週間にする。
横浜 桑原 野球の神様に謝罪しろ!! September 21, 2024
51・51! September 20, 2024
優勝するので みんなついてきてください September 18, 2024 コメント(2)