tomo_hの映画ログ

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2014.10.02
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カテゴリ: 映画ログ
原寸の蠅が主人公の映画なんて考えられない。しかし驚いたことにインド映画には存在する。しかも猛烈に面白い!蠅と侮るなかれ、蠅パワーおそるべし!だ。
陽気で元気な若者ジャニが、恋敵で腹黒の悪者のスディーブに殺され、倒れたジャニの体からスゥーッと魂が抜けだして、たまたまそばにあった蠅の子供(つまりウジですね)の中に宿り、ジャニは蠅に転生した。同じ生まれ変わるならもっと良い動物がいい、なんて欲言ってられない、運命の出来事だ。ジャニは蠅であってもスディーブに復讐を誓う。どうして復讐するか、ここがインド映画お得意のエンタメ技術の粋の見せ所だ。とにかく理屈抜きで面白い。

だからこの映画の主人公は悪役のスディーブってことになるかもしれない。これでもかこれでもかと蠅にやられ、苦しめられ、痛い目にあわされ、七転八倒するのである。あんまりやられるので気の毒になるくらいだが、見るからに憎々しい面がまえで、威張りくさった嫌な野郎なので、蠅の方に味方してしまうのは当然、こちらにはビンディという可愛いお嬢さんが付いていて彼に力を貸している。彼女の仕事はミニマルアクセサリ作りなのでマッキーのゴーグルや小物の道具も作ってくれるので便利だ。ビンディはジャニの愛する恋人だが、スディーブが横恋慕したというわけ。

マッキーとはヒンドウ語で蠅のことだという。蠅だからこそできるギャグの数々はよくぞこれだけかんがえたものと感心するくらいだ。手をこすり目をクルクル動かすマッキーは人間よりも愛嬌がある。歌はあっても踊りがあまりないのは寂しいがアクションは満足できる多さで絶対見るべし!蠅映画の大傑作だ。

(おまけ)インド映画のアイデアの広さにはかねがね感心していたが、蠅に転生、蠅が仇に復讐とは!何が出てくるやら楽しみなインド映画だ。

マッキー





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Last updated  2014.10.03 00:14:34
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背番号のないエース0829 @ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829 @ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
アイスクリーム@ Re:エリザベート愛と哀しみの皇妃(オーストリア、ドイツテレビドラマ)(08/09) 綺麗事ではなくメロドラマ仕立て。 勝ち…
zebra@ ボクからの(おまけ) もう少しコメントします。 tomoさんの記事…

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