2006/10/21
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カテゴリ: ライトな本




 教会都市リュビンハイゲンを出立した行商人のロレンスと狼神ホロ。行商がてらホロの故郷ヨイツの情報を集めるため、冬の大市と祭りで賑わう町クメルスンにやってきた。そこで二人は、若い魚商人アマーティと出会う。
 どうやらアマーティはホロに一目惚れをしてしまったらしい。急速に彼女に近づき始めた。一方ロレンスとホロの間には微妙な気持ちのすれ違いが生じ、誤解が誤解を呼んでしまう。そしてそれがロレンスとアマーティそれぞれの商売をも巻き込んだ大騒動へと発展していく。
 第12回電撃小説大賞<銀賞>受賞作第3弾。



とにかく、ラストバトルが熱い!?

でも、蹴ったり殴ったりではなく、とことんまでの心理戦、情報戦、駆引きと言う所が実におもしろくハラハラさせられます。この辺って、先物取引とか、株とかやってる人は、この辺のハラハラドキドキはたまらないかもしれないですね。とにかく息もつかせぬハラハラ感、基本的に最後は勝とわかっていても、どうやって勝つのかわからない先の見えない展開と言うのは、たまりません。

逆に、この手の世界にあまりなじみのない人は、さっぱりわからないかもしれない。

商売人にとって最も大切な物が痛烈にわかった気がしました。

いんや、正しくは人間にとって・・・。


相変わらず、世知辛い

しかし相変わらず、世知辛い設定ですよね。
考えてみれば、今回の相手は同じ商業組合に所属する少年アマーティ、

おいおい味方じゃないのかよ?

ホロに一目惚れしただけで、それ以外に別に悪い事も何にもしていないのよね。
まあ確かに自分より若いのに商才があるってのはムカつきますが。

いやむしろ、人の女に手を出す地点で間違ってるんだけど・・・。

そんな手痛いしっぺ返しを食らってしまうのも、ロレンスがはっきりとしないから訳で、やっぱりロレンスが悪いんちゃうか?

まあそんな中途半端さが原因で、ラストの激しい心理戦にもつれ込む訳ですから、世の中ってわからないですね?

現実って厳しい・・・。

まあ、人生の授業料だと思ってあきらめる事だね。

アマーティ視点からだと、タイトルは 「狼と授業料」 って所でしょうかね?


ちょっと疲れた

ロレンスとホロの物語である、「狼と香辛料」は好きなんだけど、文庫本一冊分のエピソードにするためとはいえ、いきなり無一文のピンチになったり、寝取られそうになったりと、失敗すれば全てを失うという緊迫した状況に陥ってばかりで、ちょっとしんどい。

こういう時にこそ、「電撃hp Vol.44」の短編「林檎の赤、空の青」の様なゆったりとした何気ないエピソードが欲しくなったりします。

いやいや、長編も読感の優しさや心地よさが、たまらないんですけどね。


狼と香辛料III
著者: 支倉凍砂
イラスト: 文倉十
出版社: メディアワークス
発行年月:  2006年10月
サイズ: 文庫/339p
本体価格: 590円 (税込 619 円)





関連サイト
ハイノハナ(文倉十)


感想リンク
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最終更新日  2006/10/21 05:08:40 PM


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