演 奏 会 の 旅

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元帥閣下

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元帥閣下 @ Re[2]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん 演奏会お疲れ様でした! 10月1…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) 2014.10.12(ホクト文化ホ-ル.中…
ぅ〃*@ Re[1]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) わざわざお返事ありがとうございましたっ!…
元帥閣下 @ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん、詳細なレポートありがとうござ…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) はじめましてっ…でいぃのかな〃 柳町中学…
May 14, 2023
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テーマ: ピアノ(220)
カテゴリ: 吹奏楽

場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)

金子三勇士ピアノ・リサイタルへ行ってきました。

プログラム
第1部 金子三勇士の「本格」クラシック2023
1.S.ラフマニノフ:前奏曲「鐘」
2.J.S.バッハ:フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV817
3.F.ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35「葬送」

第2部 ヴァイオリンとピアノで届ける“The 名曲”!
スペシャルゲスト ヴァイオリン:川久保賜紀*
3.E.グリーグ:<抒情小曲集>より
  小妖精パック 作品71-3
  トロルドハウゲンの婚礼の日 作品65-6
  小人の行進 作品54-3
4.J.ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番*
5.C.ドビュッシー:月の光*
6.M.ラヴェル:ツィガーヌ*

アンコール
7.J.マスネ/タイスの瞑想曲
8.モンティ/チャルダッシュ

レポート
前奏曲「鐘」
プログラムノートによれば、オープニングは、ラフマニノフが20歳の時に作曲した最初の前奏曲で、クレムリン宮殿の鐘の音にインスピレーションを得て書かれたとのことで、重々しい打音が鐘を彷彿とさせるところで、ある意味金子氏の演奏の特徴であるピアノの限界を攻めるという技法にマッチした楽曲と感じました。

フランス組曲 第6番
2020年の後半、コロナに感染して入院を余儀なくされた金子氏が病床で癒しの音楽として受け入れられたのがバッハの楽曲だったということで、2021年はフランス組曲第5番、2022年はインベンション全15曲と必ずリサイタルのプログラムに入ったことからも、金子氏のバッハへの想い入れの強さを感じるところがありました。演奏にあたり、聴衆のマナーとして暗黙の了解になっている「組曲は最終曲が終わってから拍手する。」というものがありますが、金子氏はやんわりとそのことについて御自身の所作によって聴衆に守ってもらうべくお話をされた点がじつに紳士的であり、上手だなと感じました。

ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35「葬送」
「本格」クラシックのメインの楽曲としてショパンの魅力を存分に感じる1曲ですが、特に有名な第3楽章の葬送行進曲は、世界に誇る日本文化であるゲーム音楽にもそのピースが取り入れられたりと耳馴染みがあるところですが、それ以外の楽章はなかなか聴く機会が無く、今回全楽章を聴けたことがとてもよい体験になった感がありました。そしてピアノ以外の奏者からすると、独特のテイストを持つショパンの楽曲群をじつは羨ましく感じている節が多かれ少なかれあるのかな?とも感じました。

<抒情小曲集>より
曲目解説によれば北欧のショパンと呼ばれるグリークによる全10巻66曲からなるこの楽曲は、代表作とのことで、じつに37年に書き綴られたライフワーク、ある意味日記のような身近で親しみのある音楽という印象を受けました。

ハンガリー舞曲 第5番
ここからは、スペシャルゲストのヴァイオリンの川久保賜紀氏を迎えての演奏となりました。注目の1曲目はおなじみのハンガリー舞曲第5番ですが、川久保氏のなんとも味のある独特の音色と金子氏のぴったりと寄り添ったピアノ伴奏の見事さに強く引き込まれました。

月の光
おなじみの月の光ですが、もともとピアノ独奏曲としても素晴らしいものがありますが、異なる楽器の二重奏になるとまた違った魅力が出てくるのが不思議なところで、あまりの素晴らしさにため息が出るとはこのことだなと感じた次第です。

ツィガーヌ
曲目解説によれば、ツィガーヌすなわちジプシーの楽曲で、ハンガリーの民族舞曲チャルダーシュのスタイルで書かれているとのことで、ピチカートやモンティのチャルダッシュでもおなじみの超高音が所々で出てきたりと、変化にとんだ曲調がとてもドラマティックと感じました。

タイスの瞑想曲
アンコール1曲目は、ヴァイオリンのリサイタルではおなじみのタイスの瞑想曲の演奏となりましたが、それだけに奏者の個性が感じられるところもあり、川久保氏が私はこう奏でる!みたいなオーラがひしひしと感じられたような気がしました。

チャルダッシュ
アンコール2曲目は、こちらも大定番のチャルダッシュ。演奏が始まって伴奏がいつもと違うような気がする・・・。ということで、金子氏の遊び心が織り交ぜられているようで、曲の締めには派手なグリッサンドが!ということで、この上なく豪華なチャルダッシュを聴けた幸せを感じたひとときになりました。

まとめ
サントミューゼ開館以来、毎年この時期にリサイタルを開いている金子氏ですが、9年目となり、通り一遍のリサイタルではそろそろ上田の皆さんにも御満足いただけないのではと思い・・・とのお話もあって、今回は第1部で金子三勇士の「本格」クラシック2023、第2部でヴァイオリンとピアノで届ける“The 名曲”!と銘打っての内容的にかなり豪華と感じました。余談ながら、金子氏と川久保氏は同じ音楽事務所の所属とのことですが、これまでは一緒にリサイタルをすることはあまりなくて、共演が叶ったことで今回はお二人にとってもとても楽しい時間になったようでした。





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Last updated  May 17, 2023 11:57:24 PM


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