演 奏 会 の 旅

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元帥閣下

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元帥閣下 @ Re[2]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん 演奏会お疲れ様でした! 10月1…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) 2014.10.12(ホクト文化ホ-ル.中…
ぅ〃*@ Re[1]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) わざわざお返事ありがとうございましたっ!…
元帥閣下 @ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん、詳細なレポートありがとうござ…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) はじめましてっ…でいぃのかな〃 柳町中学…
May 18, 2024
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テーマ: 吹奏楽(3406)
カテゴリ: 吹奏楽

場所 :南条小学校音楽堂

昨年に続き、南条小学校音楽堂での定期演奏会のレポートです。
また演奏会のテーマは「アニメ映画音楽」で、第1部をメインにアニメ映画に関連した楽曲を取り上げました。

プログラム
オープニング
1.紅蓮華

第1部 アニメ映画音楽ステージ
2.名探偵コナンメインテーマ
3.ジャパニーズ・グラフィティ12
4.「天気の子」コレクション
5.いつも何度でも
6.塔の上のラプンツェル・メドレー

第2部 アンサンブルステージ
7.坂ブラクラッツ 愛の挨拶
8.おにぎしブラス ドラコンクエスト3メドレー

第3部 坂ブラ2024 スプリングステージ
9.キャリオカ
10.銀の龍の背に乗って
11.VIVANT Main theme
12.女流演歌コレクション
13.ジャパニーズ・グラフィテイ18


14.異邦人
15.マツケンサンバ2

レポート
紅蓮華
テレビアニメ「鬼滅の刃」のオープニングテーマで始まりました。この楽曲は、2019年7月にリリースされ、その年の紅白歌合戦で大々的に取り上げられ、2020年は吹奏楽でも大ブレーク!という予感があったのですが、2020年3月から始まったコロナ禍によって一番良い時期を逃してしまったという印象が当時ありました。しかしながら私自身もこの曲を2021年の秋に演奏する機会があったりと、いっきに燃え上がらなかった分、息の長い演奏機会を得られたのかな?ということを今にして感じました。

名探偵コナンメインテーマ
アニメ映画の金字塔の1つであるコナンは、これまでに26作もの劇場版が作成されていますが、そのメインテーマは妙にカッコイイ!と以前から感じていましたが、よくよく調べてみると、そもそもコナンの制作サイドでメインテーマを作るにあたり、太陽にほえろのテーマ曲のようなサスペンスドラマタッチにしたいという狙いがあり、そこで大野克夫氏に制作依頼して出来上がったのがこの曲ということで、なるほど感がありました。またこの曲の大きな見せ場は中盤のアルトサクソフォーンソロであり、そのあたりも吹奏楽によくマッチするところです。

ジャパニーズ・グラフィティ12
ニューサウンズインブラスのジャパニーズ・グラフィティは全部で20作以上出ていますが、その中で最も演奏頻度が高いのが12という印象があり、その人気の要因は入っている曲のTV版銀河鉄道999と宇宙戦艦ヤマト、そして劇場版銀河鉄道999の3曲のメドレーにあると考えられますが、曲の構成を見てみると出だしは劇場版999をモチーフに作られたつかみの良いフレーズ。そしてささきいさおのカッコ良い歌がイメージされるTV版999、ヤマトと連なり、盛り上がったところでトドメの劇場版999で締めくくられるということで、演じ手も聴き手も大きく盛り上がる要素があるからと言えるかもしれません。

「天気の子」コレクション
新海誠監督が、2016年に「君の名は」でブレークしてから、続く2019年の「天気の子」、2022年に「すずめの戸締り」がいずれもヒットしている訳ですが、音楽は全てRADWIMPSが担当しており、そういった意味では宮崎駿監督作品における久石譲氏の音楽という間柄と似た関係性があるように感じます。そして新海誠監督のブレーク後の3作品の音楽を聴き比べた時に最もドラマチック感があるのが「天気の子」なのかな?という印象があり、特にコレクションの最初を飾る祝祭は、編曲の妙もあるのかもしれませんが疾走感がありつかみが良く、その後につづくグランドエスケープ、大丈夫、愛にできることはまだあるかいへと次々と展開してゆく楽曲の風景を想像させてくれるところで、コンサート向けの1曲としてとても秀逸であると感じた次第です。

いつも何度でも
宮崎駿監督作品の音楽といえば久石譲氏という印象が強い訳ですが、その中で久石氏ではない曲もあるということで、こちらは木村弓氏による楽曲です。そしてこの曲の特徴は8分の6拍子で書かれているということで、日本人が民族的文化の関係で不得意とするいやな拍子か?と思いきや、いわゆる3拍で1・2ではなく、1拍づつのカウントで1・2・3・4・5・6となるので、演奏がしやすいのかなと感じました。またこの曲は、冒頭の1メロがクラリネットのソロになっていて、曲の持つ素朴な魅力を表現するのにはクラリネットの暖かい木の響きがベストチョイスではないかと感じました。

塔の上のラプンツェル・メドレー
美女と野獣、リトルマーメイドなどそうそうたるディズニーの楽曲群を世に送り出したアラン・メンケンを代表する楽曲の1つと感じますが、このメドレーでは自由への扉、誰にでも夢はある、王国でダンス、輝く未来、自由への扉という構成で、扉を開けて、扉を閉めるという構成になっており、そのあたりにストーリー性を強く感じるところがありました。また楽曲中に各パートのソロが散りばめられており、特に輝く未来でのテナーサクソフォーンのソロは大きな見せ場として感じるところがありました。

愛の挨拶
ヴァイオリンやチェロなどのコンサートで挨拶をかねて最初に演奏される頻度が高い楽曲ということで、耳なじみのある曲ですが、このおなじみの名曲をクラリネット5重奏で演奏するのは大変面白いものがあると感じました。編成はB♭×4、アルト×1ということで、B♭管とアルトの音色の違いというのはもちろんある訳ですが、それとは別にB♭管でも奏者による音色や表現の違いの妙が、2分半という短い時間の中で次々と展開される様が大きな魅力であり、これこそが複数人で演奏するアンサンブルの醍醐味の1つではないかと思いました。

ドラコンクエスト3メドレー
トランペットとバストランペット(一部ピッコロトランペットに持ち替え)による三重奏での演奏となりました。序曲、おおぞらをとぶ、そして伝説への3曲を楽しませていただきました。ドラゴンクエスト3といえば、社会現象にもなったファミコンの大ヒットゲームですが、振り返れば今のPCやスマホと比べれば足元にも及ばないようなハードウェアの仕様でよくぞここまでのゲームを作ったものだと感嘆するとともに、その音楽についてもすぎやまこういち氏による名曲揃いということで、本当に伝説の作品だなと思うところです。

キャリオカ
いわゆる江戸っ子やパリジャンと同様のニュアンスを持つリオ・デ・ジャネイロっ子という意味を持つ楽曲ですが、大きな特徴として曲中に4パートのアドリブソロが組み込まれていることで、都合4回の大きな見せ場があり、ソリストの表現力もさることながら、いろいろな意味で楽しめる楽曲という印象がありました。余談ながら、この楽譜の参考演奏的な位置にあるニューサウンズインブラス'96に収録されているキャリオカのソロでは、前半の2パートはわりと楽譜に忠実に演奏されているが、後半のトロンボーンはかなり崩されていて全く参考にならず…トランペットはあのエリックミヤシロ氏による演奏なので異次元のハイトーンということで常人には演奏不可能ということで、参考演奏にならないという話もちらほらあったようです。

銀の龍の背に乗って
つい数か月前にDr.コトー診療所の劇場版が地上波で放映され、私も視聴しましたが、離島医療の困難さについて考えさせられるところがありました。コトー先生も生身の人間である以上はいつ何があるかわからない…。というところで、このテーマ曲が作られた時にそこまで見越していたかはわかりませんが、とても心に響く内容となっていました。また今回演奏されたのは、ミュージックエイト社の山下国俊氏の編曲版になりますが、冒頭のアルトサクソフォーンのしっとりしたソロ。そして後半の金管群による力強い旋律演奏と全パートが主役になれるような作りも大変好感が持てました。

VIVANT Main theme
昨年夏にTBS系で放映されたテレビドラマになりますが、その当時私自身見ておらず…。その後、この曲のことを知り、ちょうどタイミングよく総集編スペシャルの放映があったので録画して視聴してみましたが、こんなに手に汗にぎる展開のドラマは見たことがない!ということで、久しぶりにドラマで感動した次第ですが、その楽曲は千住明氏によるものだということも知り、昨年コンサートに行ったデュランディの千住真理子氏のお兄さんということでなにやら親近感が湧くこととなりました。

女流演歌コレクション
八代亜紀の舟唄、森昌子の越冬つばめ、坂本冬美の夜桜お七の3曲がメドレーになった楽曲で、編曲はさくらのうたでおなじみの福田洋介氏によるものです。女流演歌は華があるという印象がありますが、それぞれの華を各パートのソロに見立て、舟唄はクラリネット。越冬つばめはアルトサクソフォーン。夜桜お七はフルートとトロンボーンといった形になっており、それぞれが女流演歌歌手さながらにスポットを浴びる形でとても熱いものを感じるひとときになりました。

ジャパニーズ・グラフィテイ18
ジャパニーズ・グラフィティの18作目は、アニメヒーローの主題歌を集めた楽曲で、鉄腕アトム~ガッチャマンの歌~ゲゲゲの鬼太郎~CHA-LA HEAD-CHA-LA~ウィアー!がメドレーになったものです。アトムは、途中まで原曲風で行きますが、2フレーズ目からはロックテイストになり粋なアトムを演出。そしてガッチャマンは金管群のバッキングがカッコ良い。ゲゲゲの鬼太郎は、トランペットのおもしろミュート演奏。CHA-LA HEAD-CHA-LAは、いまはチャラ(無しにするという意味)という言葉は使わなくなったな~などと思いつつ。ウィアー!はどこまでもONE PIECE!のテーマ曲という雰囲気で楽しませていただきました。

異邦人
アンコール1曲目は、昭和歌謡の名曲ですが、この曲は出だしは暗い感じでスタートしますが、途中で調が変わり急に世界観が明るくなる部分がある、いわば「異邦人あるある」みたいなところがありますが、楽譜上ではその部分は転調という形ではなく、臨時記号での対応となっており、演奏サイドとしてみれば、こういう書き方の方が親切なのかな…と思うところがありました。

マツケンサンバ2
昨年あたりから人気が再燃しているマツケンサンバ2ですが、コンサートのアンコールの締めの1曲としても本当に秀逸だなと感じる曲想だなと感じました。

まとめ
坂ブラとしては昨年の春の定期演奏会2023に続いての南条小学校音楽堂でのコンサート開催となりました。
改めてこのホールを見ると、やはりその音響の良さが際立っており、音楽用に設計された建屋であることがよくわかります。坂城町ではこの音楽堂以外には音楽用の施設は存在しておらず、そういった意味では地域の音楽文化発展のための貴重な中核施設としての役割を期待したいと感じました。





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Last updated  May 19, 2024 10:11:52 AM


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