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第17回定期演奏会のオープニング曲はこの曲🎵
アメリカーナと称される、西部開拓時代の精神やアメリカの広大な風景、民族や歴史のエッセンスを、魅力的なメロディー、カラフルなオーケストレーション、ユニークなリズムを黄金パターンの急-緩-急のわかりやすいテンポ感で表現した作品で、楽譜や著書の部数が計200万部を超えるアメリカの人気作曲家のロバート・シェルドンの作品群の中でもオープニング向きの1曲と感じました。
付喪神
シエナ・ウインド・オーケストラによる委嘱作品で2024年初演と新しい楽曲で、比較的短い2つの楽章からなり、それぞれが付喪神の幻想的な性質を表現しているとの解説ですが、演奏にあたっては幻想的な雰囲気を形づくる1つのエッセンスとして変拍子が多用されており、8分の7拍子の攻略をいかにするかということが課題という印象がありました。カウントとすれば「1と2と3とと」になる訳ですが、この8分音符が1つ足りないという前のめり感を体で覚えるまでは、飛び出しや出遅れが頻発してしまい、かつトリッキーな部分がなかなか攻略できず…。そんな練習の一幕さえも付喪神の百鬼夜行をイメージさせるものがあり、この曲については楽譜を手にした日から本番演奏まで、見えない付喪神との戦いだったのかもしれないなと感じました。
カウボーイ序曲
1972年に公開された映画「11人のカウボーイ」のメインテーマで、ジョン・ウィリアムズの若かりし頃の作品であり、後に「E.T.」「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」といった名曲につながる源流的な曲という印象がありました。演奏にあたっては、あばれ馬🐎を感じさせる低音部の独特な動きをベースにコミカルなメロディーが特徴的で陽気なカウボーイが闊歩する様がじつに小気味よく描かれている感があり、その分楽譜に書かれている音符もあばれ馬…ということで馬から振り落とされないようどう全体の流れに乗ってゆくかを考えつつ、手綱をしっかりつかんでの演奏をひやひやしつつも楽しませていただきました。
吹奏楽のための第3組曲「バレエの情景」
第2部最初の曲は、バレエの情景を描いた全4曲の組曲で1981年の作品ですが、第1曲「ファンファーレと序奏」は、華やかな金管ファンファーレの後の序奏は曲調が短調に変わり、ややシリアスで格調高い雰囲気があり、第2曲「パ・ドゥ・トゥ」はフルートソロから始まる男女二人の踊りの曲ということで節目で4分4拍子を挟むものの、ほぼ4分の3拍子の優雅なワルツの楽曲。第3曲は「風変わりなポルカ」と題して、4分2拍子で始まった楽曲が風変わりな8分の5拍子を挟むことでつんのめるようなズッコケ感を演出している感がありました。第4曲は、「全員の踊り」ということで、いろいろなパートが主役ダンサーとして躍る様が浮かんでくる疾走感のある曲調ですが、この楽章を初めて聴いた時から、昨年演奏した第5交響曲「さくら」の雰囲気がちらついており、さくらが1994年発表なので、それより13年前のバレエの情景につながるものがあったのかなと感じつつの演奏となりました。この曲の演奏後には、粟生田音楽監督のMCが入ったのですが前半の付喪神と合わせて変拍子についてのお話があり、大人も努力すれば上達するというお褒めの言葉をいただけたのが感慨深いものがありました。
ハリーの不思議な世界
いわゆるあのハリー・ポッターの1丁目1番地の代表的な楽曲になりますが、私自身ここ数年ハリー・ポッターに縁があり、それぞれ異なる編曲版ながら一昨年、昨年と連続で演奏させていただいたのでメロディーについてはおなじみ感があったのですが、今回演奏したハリー・ポッターは、ジョン・ウィリアムズ自らが編曲したシグネチャー・エディションということで、何が違うのだろうと思って楽譜を手に取ったところ、調性は吹奏楽で演奏しやすい一般的なものでありがたかったのですが、自パートにおいてはチェロでヴァイオリンの楽譜を弾くような難しさがあり、ハリー・ポッターの世界観を楽しみつつも、悪戦苦闘した形となりました。またこの曲からはウィロー初の中学生の皆さんとの共演が実現し、8名の力強い若人が加わっての演奏となったことで、サウンドの厚みがだいぶ増した感がありました。
マードックからの最後の手紙
本プログラムの締めくくりは、数々の吹奏楽曲を世に送り出してきた樽屋雅徳氏の代表作の1つであり、1997年公開の映画タイタニックにインスピレーションを得て、一等航海士のマードックを主人公に描かれた作品で、スクールバンド、一般バンド問わず人気の高いこちらの楽曲となりました。ちょうど手持ちのCDにあった樽屋雅徳作品集Iにこの曲が収録されていたこともあり、それを繰り返し聴くことでまず曲のイメージを作り、イメージをもとに演奏へと入ることができました。実際に演奏した感想とすれば、しっかりとしたストーリー性に加えていろいろなパートが主役になれるような作りと、ソロの見せ場もあって、なるほど人気があってよく演奏されるのも頷けるところがありました。
レイダース・マーチ
アンコール1曲目は、粟生田音楽監督がやってみたかった曲ということで、ジョン・ウィリアムズ特集だったとも言うべき第17回定期演奏会を象徴するところとなりました。ちなみにこちらもジョン・ウィリアムズ自ら編曲したと思われるシグネチャー・エディションと思われ、特に中間のメノモッソの弱奏部の尺がたっぷり取られていて、尺も5分半と聴き応え十分、演奏もなかなかスタミナが必要で演奏後に監督から奏者を労うお言葉もいただきました。
ミセスグリーンアップルメドレー
アンコール2曲目は、柳町中学校出身のメンバーがいることで知られるミセスグリーンアップルの楽曲よりケセラセラ、ライラック、ダーリン、GOOD
DAYの4曲のメドレーとなりました。ライラックの冒頭はソプラノサクソフォーンによるソロ。そしてGOOD DAYでは楽器を置いて歌で終わるという締めくくりとなりました🔔
