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暑いですね。
こういう季節になると思い出すコワい思い出があります。
私がまだ実家に住んでいた頃の話。
家には私と妹だけがいて、
他の家族は留守の夜でした。
実家はすごく田舎なので
家の裏に小川が流れていたりして、
こういう暑い季節には
川の水がサラサラ流れる音が涼しく感じられたりしました。
その小川は
私と妹の部屋の窓を開けると
すぐ下に流れていて
音もよく聞こえます。
その夜は
妹は読書、私は彼(今の旦那君)と電話中でした。
電話の最中、
気のせいか外の音がいつもと違うような気がしました。
でも、
電話中だったので あまり気にせずに また話し続けていました。
しばらくして、
そろそろ電話きらないと・・・
と 思っていたら、
外の川の水の音が いつもの「サラサラ~~」とは明らかに違う音が。
「バシャ・・ バシャ・・・・・」
えっ? なんだ??と、
思っていたら、また
「バシャ・・・ バシャ・・・ バシャ・・・・」
誰か歩いているような水音・・
ちょっと待てよ~、
外に誰かいる!と確信。
電話を切って、
ふすま1枚隔てた 隣の部屋の妹に、
「今、なんか音聞こえなかった?!」
と聞いたら、
「聞こえた」と。
懐中電灯を持ってきて
恐る恐る窓を開けて 川の辺りを見てみると、
川のヘリに並べて置いてある 大き目の石のあちこちに
水しぶきが・・
怖いけど もう、絶対何かがいると思ったので
何か身を守るものを確保せねば!と、
玄関へ。
家にはバットみたいなものはなかったので
なるだけ頑丈そうな傘を手に、
妹とふたりで
急いで家中の戸締りを確認しました。
一体なんなんだろう・・
おばけ??
どろぼう??
ふと、外で飼っているハスキー犬(ゴン)の事を思い出しました。
誰か来ればたぶん吠えるはずなんだけど・・・
そういえば 何も聞こえなかった・・
おかしい。
片手には懐中電灯、
もう一方の手には傘を持って
ゴンの小屋を照らしてみると、
ゴンがいない!
「ゴンが盗まれた!」
悲しいやら、怖いやらで
私も妹も半べそ・・
あんな重い犬をどうやって持っていったのだろう、
なんで吠えなかったんだろう、
どうしよう、まず警察に電話しないとね・・
などと話していると、
暗闇の中から
「ハッ ハッ ハッ ハッ・・・」
目を凝らしてよく見ると
息を切らして走ってくるのは
ゴンではないですか~!
「良かったー! こっちおいで~ 逃げてきたの?」 とゴンを良く見ると
足が濡れている・・・
あ・・・(-_-;)
あの~ ゴンさん?
もしや 川で お遊びになりましたの?(-_-)
あの川の 「バシャバシャ」の正体は
ゴンだったみたいです。
鎖が外れて
ウキウキ気分で
川遊びなぞ楽しんだ模様です。
ほんと怖かったけど、警察に電話する前に
ゴンが現れて良かった~と思いました。
よく考えたら、
ちょっと薄汚れた 時代遅れのハスキー犬なんて
誰が盗むんじゃい!って話ですよね。
しかもかなり重いし。
真夜中にパジャマ姿で
片手に護身用の傘まで握り締めて、
私達ったら なんてマヌケ。。(T_T)
ゴンはしっぽを振って まだ遊び足りない雰囲気・・
もー!ほんと怖かったんだからー!
ゴンのあほー!!p(`´)q
今では笑い話になってますが、
私の中では
5本指に入る
忘れられない ひと夏の恐怖体験でした。
ハスキー犬にしては長生きだったようです。
今でも私の車のキーにはゴンの写真入り
キーホルダーがブラブラしています(*^_^*)
お馬鹿で可愛いワンコでした。