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連載12回目です。 過去の連載記事は左のカテゴリ欄のタイトル「昔の野菜はおいしかった」をご覧ください。さぁ、今回は季節のもの、旬のもの。イチゴは本来、秋に植えつけたら、冬を感じて休眠(冬眠)準備をしながら花芽を作り出し、寒い冬は硬く小さくなっています。3月ごろの温かさを感じて葉を柔らかく大きく変化させ、ミツバチや昆虫が訪花してくれる時期に花を咲かせます。そして実がなって、そのあとはランナーと呼ばれる子ヅルをだして子孫を増やします。これが自然界のサイクル。 私らハウス栽培者はその自然のサイクルを擬似的に作り出してるようで欠点が多すぎるから形だけイチゴができちゃいます。「う、なんじゃこりゃ、まったく味がしない。。」 こんな経験おありの方は多いと思います。 私も形だけはイチゴなのに、子供が食べてくれない、吐き出されたこともあります。親として悲しく辛い瞬間でした。 でも子供が一番の評論家です。旬のものがなぜおいしいのか。 考えました。 そう、旬のものは季節にそって成長している、環境ストレスが少ないんでしょう、昔は季節に応じてしか作れなかったんだから。。ハウスものは気温は春でも冬の雨が降ってるところが多い。 それも化学物質汚染された冷たい水。 これは自然界にはありえないミス。ひどい場合は冬眠した状態で実だけついてる状態。 栄養もなにもない。。イチゴがストレスを感じることなく、気持ちよく春を感じてくれる環境づくり。それがイチゴ農家の仕事です。 まだまだわからないこと多いけどね。。日々勉強なんです。
2007年12月09日
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連載11回目です。 過去の連載記事は左のカテゴリ欄のタイトル「昔の野菜はおいしかった」をご覧ください。さてどうして「昔の野菜は。。」といわれるほどに今は変ったのか。 栽培方法がもちろん変ったのですが、なぜ変ったのか? ここが大事です。今、世界で自由競争の声が大きくなりすぎていると思います。 「安ければいいじゃない」もちろんいいことです。 でも持続可能でなければいけませんよね。一時的な安さは誰にでも提供できます。 アメリカの広大な土地で飛行機や恐竜のようなコンバインで大型稲作が行われていますが、それは安い生産コストでできることでしょう。 私ら小規模農家が勝てるわけがない。ここで考えてください。 大規模農場経営は、小規模農家より数は少ないです。そんな小数になっていく農場がひとつ経営破たんしたら食糧供給に与える影響は大きくなってきます。日本の農業は多種多様な文化を形成していますが、一戸一戸が小さくてリスクが分散されてるのもあって今日受け継がれてきました。 中には破綻したところもあるはずです。また規模が小さいからいろんな自然災害にも対応できてきているわけです。そしてその規模が昔の味を引き継ぐ限界範囲なのかもしれません。食の生産は一時的な儲け主義に偏りすぎると国が滅びる危険性をはらんでいると思いますが、皆さん、我が子にどんな時代を迎えさせたいですか?
2007年12月02日
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連載10回目です。 過去の連載記事は左のカテゴリ欄のタイトル「昔の野菜はおいしかった」をご覧ください。今回紹介する福本初音さん。 85歳の女性社長です。 私は今年の8月末に知り合いました。(HPに福本さんの紹介ページがあります)なぜこの方をここでだすかというと。。農業の歴史をつたえなあかん。。と思うからです。私らは義務教育、高校でも大学でも歴史を勉強しますね。 何のためにでしょうね。 学生の頃は歴史勉強するの好きでした。 特に戦国時代もの。。男の子は戦闘系の話は本能的に好むようですが、それを知ったからといって人生の判断力が向上したかというと以前の私は不合格ですね。今は歴史に学ぶことができます。 過去の失敗、修正する過程、成功した結果だけを見るのではなく、そこに至る過程を学ぶことが大切と知りました。福本さんは昭和の農薬行政に国、製薬会社、農薬会社に毅然と立ち向かい、今日起こっているアレルギーや生活習慣病の蔓延を早い時点で食の危機がやってくると戦い続けている人です。イチゴに虫が細菌が害を及ぼします。 やむなく農薬を散布していました。 福本さんにお会いして農業の歴史を学んだときに、私はこの「やむなく」の認識の度合いが変ったんです。この昭和農業の歴史は一冊の本に纏められています。 これを語り継ぐ後継者に私がなるべきだと強く思った次第です。昭和の農業の変革、昔おいしかった野菜がなぜこう変ったのか、次回に続く。
2007年11月27日
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連載9回目です。 過去の連載記事は左のカテゴリ欄のタイトル「昔の野菜はおいしかった」をご覧ください。さて吸収のされ方ってところ、大事なんですね。 人に例えて考えるのがわかりやすいのですが、サプリメントとり過ぎたダイエットは危険ですって話です。ようは不純物といえば、不要なもののようですが、純粋なものは吸収されにくいんですね。カルシウムはビタミンDといっしょにとることで相乗効果を増しますなんてことはよく耳にしますが、ミネラルも肥料も単体であげたってだめなんでしょう。バランスが大事なんです。肥料やれば作物は太るなんてありえません。 バランスをとってあげるのが肥培管理です。塩って塩素やナトリウムが主なのに作物に良い変化をもたらすってのは、そのミネラル同士の相乗効果が高いんでしょうね。それでもうひとつこの先に行き着きまして、じゃぁ、塩素の含有率が低くて、ナトリウム分が少ないさらにミネラルバランスのとれたものがあったらなぁ、そんなバランスを研究した物なんてないのかなぁ、どうやったら作り出せるかな。。。。そう思い出した頃、 人は向上心旺盛で何とかしなきゃ!って思ってるときは出会うんです。さぁ、ここで福本初音(85歳)の熱血おばあちゃんの登場。 すごいよ、この人。次回に続く。
2007年11月21日
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連載8回目です。 過去の連載記事は左のカテゴリ欄のタイトル「昔の野菜はおいしかった」をご覧ください。さてその塩です。 天海塩を1000倍希釈でイチゴに散布すると、結果として葉が若返り、果実の旨みが増し、艶もよくなります。 何がおきたのかと推理してみます。塩の主成分である塩化ナトリウムは、これはしょっぱいです。人でもしょっぱいー!って思ったら水を飲んで薄めるでしょう。 そう、根から水を吸い上げて散布された表面の塩分濃度を下げようとする効果があると仮定します。水分を吸い上げようとして活性が高まるわけです。 人が肌に塩を塗るって美容法がありますよね。 多分同じ原理で、肌も塩辛くてたまらんから塩分濃度を下げるために血流が活発になり新陳代謝が促進するのでしょう。それと同時にもっと大切なのはミネラルです。 この多種多様なミネラルがどのような変化をもたらすのか、山から湧き出るミネラルウォーターと水道水の味比べ、舌触りを思い出してください。 どちらが舌に滑らかで吸収されやすいでしょうか?そこがポイントです。 次回に続く。。。
2007年11月17日
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さて、連載7回目になりました。塩水って薄いと飲めますね。 濃い塩水は、これは飲めませんね。肥料って濃いと根が吸えないどころか、苦しんでると思います。 昔は肥料なんてそんな立派なものはなかったから土は腹八分で作物も吸収がよく、元気に仕事していた、だから栄養価も高かった。ところが肥料がありふれた現代はいくらでも投入する。それも偏ったまま。ここです。ここが落とし穴。私もはまりました。 はい上がるきっかけは塩です。 天海塩です。「え、作物に塩ぶっかけたら、枯れるでしょ、 台風のときに塩害で全滅したとこもあるのに。。。」はじめに書きましたが、濃いものは飲めません。 薄いと飲めるのです。さぁ、何が起きたのでしょう? 次回に続く。。。
2007年11月13日
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肥料をたくさんやったほうがイチゴがたくさん採れて儲かる!そんな錯覚に陥ったこともあります。 私は農業は子育てと同じと考えます。子供に大きくなってほしいから、たくさんご飯与える、成績優秀でスポーツ万能であってほしいから習い事にたくさん通わせる。 莫大なお金を投入して。。病気になりますよ。 そりゃぁ子供は地獄だ。 イチゴもそうなんです。 地獄なのよ。昔は肥料といっても溢れかえるほどあるわけないし、やせていたから良かった。でも今は土の中には肥料分が溢れかえっているのに、元肥を撒く。悪い菌が悪さをするから土壌消毒をして良い微生物も悪い微生物も生態系もろとも皆殺し。イチゴを植えつけたものの、害虫はよってくるわ、カビはでるわ、農薬散布の雨あられ。わかりやすいように極端に書きましたが、今、農薬問題に世間は敏感なので、生産者が農薬を控えだしてるのは事実です。 しかし、根本の肥料、土に対する認識が変ってない以上は収穫量を落とすばかり。 生活がかかっていますので、そうなりゃやるしかないでしょ。。という悪循環。 昭和時代、戦後発令された農薬行政のつけが今大きく農家を苦しめています。後継者が継がない。 なぜって親が苦しんでるからです。 私も見てきた。 でももっと大変な目にあったので別の視点で農家のすばらしさに気づき、脱サラした。きりがないのでこれくらいにしますが、皆さん、子供が体調不良のときに濃い口の味噌汁と薄口の味噌汁はどちらを与えますか? イチゴの立場に立つ。これが肥料のやり方なんです。 次回に続く。。。
2007年11月11日
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さて、連載5回目です。 波動プレート登場ですね。雨水をそのまま静置しておくとどうなるでしょう。 腐敗します。 水道水は腐敗しないようにいろんな化学物質が入ってますが、雨水は当然空気中の汚れ以外はなにもありませんので腐ります。 私もはじめは腐りました。 いや2年目も腐りました。 3年目もやや改善したけど、やっぱり腐りました。 私も腐りそうでしたが、努力は必ず報われなければなりません。強い意志で突破しました。といえばかっこいいですが、偶然の産物です^-^; ただ水を循環させるだけでなく、水の分子を小さく砕くことで、分子それぞれがぶつかり合う運動エネルギーを増幅させるという理論に行き着いて、配管の途中に強力な磁石を設置し、そこで汚れを包んでいる大きな分子を砕く。。そのすぐ先でこの波動プレートを下から貼り付けてマイナスの電子を付加し、運動しやすくする。そして配管の先からじゃぼん!と水面に落水しながら空気も取り込み、流れを生み出す。なんかこまごまとよく考えましたが、結果として大成功。 今年の高温化でも水温が26度以上になることはなく、藻類の発生もなく、腐敗なし。 やった! とまぁ、こんな苦労がありまして、イチゴは私の愛情たっぷりの水を飲んでいます。もちろんただ水だけ飲ませてもだめ。 さぁ、次回はミネラルバランスの話に戻りましょうかね。次回は肥料のお話です^-^
2007年11月10日
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さて、連載4回目です。 汚染された水の対策。 大変なことだとずいぶん悩みました。 なにせお金持ってませんから。。汚染水を綺麗にする方法よりも汚染されてない雨水の利用。 そう、プールを作りました。幅8mx長さ20mのハウスをつぶして、コンパネで囲いを作り、外壁補強、生コン屋さんから余り生コンをちょこちょこもらって、仕事の合間にちょこちょこ作りました。小学校のプール並みに最大160トンのプールができました。 雨水はクリーク水とは比較にならないほど見た目は綺麗です。 不要なアルカリイオンも殆ど反応なしです。ただし空気中の汚染物質は吸着してることでしょう。 ここで雨水にもう一工夫。 これです。これでどうなるの?って思うでしょ。 それがどうにかなるものなんです。。。次回に続く。
2007年11月09日
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さて連載3回目です。 農業に使用する水。 とてつもない量が必要です。 私は毎日5トン以上の水を苺に潅水します。家庭の飲み水は浄水器程度で大丈夫ですが、苺やお米に用いる水の汚染物質をとるにはどうしましょう???きっと昔はクリークも泳げたくらいなので綺麗で農作物にもストレスの少ない状態だったことでしょう。 現在は家庭排水から逃れることができません。 家庭排水に何が含まれてるかは毎日使っている皆さんが一番お分かりです。 その中の化学物質には植物にはストレスとなるものが多大に含まれています。 植物に対してだけでなく、それらは土壌に蓄積され、土壌内の生態系にもなんらかの影響を与えていることでしょう。 長い年月をかけてそれは子供たちのアレルギー症状として表面化してきました。 水、これは命の源。 植物体の90%以上が水。 ミネラルが少ない理由は上流の水をせき止めるダムの建設などもありますが、この排水問題で必要なものと不要なものの比率が圧倒的に逆転してしまった。さてこの水の問題、原因がこの化学物質汚染による。。と仮定して、私は一体何をしたのでしょう。 この水をまず甦らせる。 さぁ、波動理論の出番です。 続きは明日^-^
2007年11月08日
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さて連載2回目です。 「ミネラル含有率の差」 どうしてでしょうか。私が小さい頃でも殆どなくなってましたが、人糞を畑に撒いているところがありました。もっと昔はどこでもあった光景だそうです。 衛生面から遠ざかって今では見かけることはありません。 でもこうして作られた土にはミネラルもたっぷりでおいしい野菜が採れていたのです。 農業とは収穫することで畑から収穫物を持ち去ります。 その収穫物に含まれていたはずの土の養分は肥料として土に返しますが、化学肥料万能の時代がミネラルの返却を怠る欠陥を生み出し、土のミネラルバランスを崩してしまったと考えます。自然を見てください。 山林では小鳥が果実を食べてもそこで糞をして返すし、死骸となって土に返ります。 落ち葉も土に返ります。こうして循環しているのが自然の生態系です。農業は持ち去ることでこの生態系を崩してますので、肥料として返すのですが、返しそこなっている分、それがミネラルです。 それでも昔は川からの水が山のミネラルを運んだことでしょう。 洪水があればミネラル補給になったことでしょう。 ところが今は水の環境はどうなってるでしょう。。。 皆さんの周囲は、クリークは、川は、 注意して見てみてください。続きは明日!ミネラルの力を感じる一品です。
2007年11月07日
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昔の味がする。。っていわれることがあります。 今と昔の農業の違いって何かわかります?私も勉強して知りましたが、ミネラル含有率の差です。お母さんたちに特に聞いてほしい、読んでほしいお話です。 詳しくはHPに書いてますが、ちょっと連載しましょうかね。 初回はその前振りということで、ミネラル欠乏で何が大変になってるか、代表的なのは育児ですよ。病気です。教育です。食べ物はすべての社会現象に携わっています。 根本の食の改革が始まらないといたちごっこです。 いくら法律を整備しても人のモラルが正常でなければ、次から次へと新種の犯罪は生まれます。 コンピューターウィルスと同じ、苺の病害虫も同じ。 それをなんとかしなきゃってがんばってる方々と知り合えた私は本当に感動しました。 この感動を特に子育て中の若いお母さんたちに理解してほしいし、子供たちに伝えてほしいと願います。私も親。 仕事たるもの子供たちの未来への財産に成長するものでなければなりません。次回に続く。。
2007年11月06日
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