定価並で購入した日記（天空の城）

2024年07月03日

新政酒造紫八咫2020 高酸味型の再仕込貴醸酒

テーマ：おいしい日本酒(1090)

カテゴリ：新政酒造限定酒

新政酒造特別頒布会の第2弾のうち1本は、再仕込貴醸酒「紫八咫」です。
醸造年度ごとに特徴が違います。次の3タイプのうち1本が同梱されます。
・高酸味型の 2020年モデル
・生酒化した 2021年モデル
・生酒化かつ瓶内二次発酵した 2022年モデル

紫八咫2020

原料米名：美郷錦（秋田県産）
原料米収穫年度：2020年
タイプ：火入れ酒
精米歩合：55%
アルコール度数：13度
推奨飲用温度：15度～20度
推奨飲用容器：大ぶりな磁器あるいはグラス
推奨飲用時期：現在～2030年

以下、頒布会の解説書より引用
『
「紫八咫」は、新政酒造の醸造する貴醸酒の中でも、特に異質な作品だ。毎年出来上がる量の半分が「紫八咫」として販売されるが、残りの半分は翌年の「紫八咫」の醸造のために用いられる。

つまり、それ以前の酒が延々と受け継がれている一途切れなく、再仕込みが繰り返されているのだ。最も遡ると、2008年に醸造された「六號純米」 (現在廃番。 No.6の前身) から始まっている。この「六號」を添加して翌年の2009年に貴醸酒「陽乃鳥」が仕込まれているが、この酒の半分を添加することで2010年に初めての「紫八咫」が誕生した。それ以降、「紫八咫」は、毎年生まれ変わりながら、それ以前の味わいを継承し続けているのである。

さて、 2020年から、「紫八咫」は大きく味わいを変えることになった。新政酒造のラインナップ中、最高クラスに長い寿命を求めて、未だかつてない強烈な酸味を身に纏うことになったのである。

ここにおいて、「貴醸酒」という手法は、「甘口の酒を造る技法」ではなく、強靭な酵母と高い酸度を生み出すための手法としてのみ採用されている。結果として、酸味が甘味を上回っているため、一般的な貴醸酒の味わいからは逸脱したものに仕上がっている。火入酒であるが、熟成が遅く、また独特なこなれ方をしており、興味深い味わいに仕上がっていると言えるだろう。
』

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