URIZIP102 マメちゃんがやってきた

URIZIP102 マメちゃんがやってきた

引越し当日


 本で「妊娠中の引越しは妊娠中期に」と書いてあったのを読んだけど、まさか妊娠中に引越しをするなんて!5ヶ月だったし、韓国では「おまかせパック」でもそんなに高くないとのことなので、全ておまかせで。
 さて、引越し当日は、アボニム(マメ父のお父さん)・オモニム(マメ父のお母さん)・ヒョンニム1と3(マメ父の兄の奥さん)が2名、子供まで連れてやってきてくれて、すごい人数。(この子供連れてっつーのがミソ。こいつらのおかげで、引越しした家がよけいに汚れた。バタバタ走り回って、うるさいし。ヒョンニムたちはすっごいいろいろやってくれて助かったんだけど。)
 引越しはマメ父の予定では、1時に仁川市の家の壁紙張替えをはじめて、2時半に今の家の荷物を出して、5時に仁川市の家に到着というつもりだったんだけど、この時間の移動の間に、契約金の受け渡しという重要なポイントがあって、私たちは、引っ越して来る人たちからお金を預かって、仁川市の家を出て行く人にそのお金を渡すという、綱渡り。ところが、引っ越してくる人たちは、私たちが荷物を出すのを見届けないと、お金は出せないということ。だったら、仁川市の方にもお金を渡せないので、そちらも出て行かないから、壁紙張替えもできないという、どうしもうもない状態。ああ、綱渡りの綱が切れるようだわ。
 マメ父は引越し前から、ストレスを感じていたようで、今日が最高潮だったみたい。なんせ、実家からアボニムがやってくるので、ちゃんとしないと!というのが一番大きかったみたい。それをさっそく躓いてしまって…。
 予定時間を、引越し業者に連絡して早めてもらって、1時過ぎに来てもらった。日本での引越しは、食器を一つ一つ包んだり、冷蔵庫も前日から電気を抜いて…と大変そうだったが、なんと韓国のおまかせパックは、今まで住んでいたとおりに、持っていってくれるのだ。冷蔵庫の中身まで!マメ母はなーんにも準備していなかった。(貴重品だけを一まとめにして持っていた)。大きなかごを持ってきて、荷物は全てここに入れる。ダンボールも使わないし、経済的。男の人三人と女の人一人が作業をしてくれた。やく1時間半で家の荷物はすべて積み出し完了!
 ところが、荷物を出しても、次に借りるほうの人が現れない。不動産屋の事務所で待っていたが、仁川市の方にも早く行かないといけないので、焦る。とうとうマメ母もしびれが切れて、ちょっとイライラした振りをしてみるが、不動産屋はヒョンニムとコーヒーを飲みながら話している。あとで、アボニムに聞いた話だが、次に借りる人は、不動産屋にお金を持ってくる前に、ちゃんと荷物を出したか家を確認しに来たらしい。一分でも早くこいよっ!やっぱりマナーがなってない家族だと思ったら、そのとおりだった。
 さて、お金を預かって、ソッコー仁川市へ。実は高速を使えば20分くらいで移動できる距離なのであった。引越しの荷物を積んだトラックを従えて、ヒョンニムの車に全員乗って、急ぐ。運悪く、雨が降り出してきた。
 仁川市の不動産屋でマメ父だけが降りて、お金を渡す。引越し先の家では、ちょうど壁紙張替えが終わって、すぐ荷物を入れられた。壁紙張替えなんかしたら、臭いが…と思っていたら、糊ではっているらしく、ぜんぜん臭いはしなかった。しかし、床は引越し業者が入ったせいもあって、ドロドロ…。雑巾で拭きながら、荷物を入れる。出すもの早かったけど、入れるのも早い。おまかせパックはURIZIPで450000W(約4500円)だった。これでも高めだったんだろう。平日の引越しだったら割引チケットがあって380000W。確かに日本に比べたら、安いだろうけど。
 やっぱり、はじめ張り切りすぎて、あとでしんどくなった(という言い訳で、子供たちの騒ぐ声から開放されたかった)マメ母はダウン。ヒョンニムたちは、荷物を全部入れ終わった新URIZIPで、料理をしてみんなで食べている。野菜ビビンバッみたい。サムギョプサル(豚バラの焼肉)じゃなくてよかった、臭いがするから…。マメ母は、もう出て行きたくないーと一人部屋にこもって寝ていた。
 寝室にしようと思った部屋では、アボニム・オモニムがテレビを見ている。マメ母は勉強部屋で寝ていたのだが、なんか背中が熱い?そう、オンドル(床暖房)を入れていたのだ!まだ8月なのに!?雨が降って寒いということだが、まさか夏にオンドルを!ああ、明日、起きたくないよぉ。


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